エレベーター内の鏡の意味は? 本来の目的に「知らなかった」の声
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※写真はイメージ

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- 出典
- @ogatti21
エレベーターの中には、大きな鏡が設置されていることがあります。
普段、何気なく身だしなみや髪型を整えることに利用している人もいるでしょう。
しかし、鏡が設置されている本来の意味は別にあることをご存じでしょうか。
エレベーターの鏡 本来の目的は…
Twitterで本来の意味を教えてくれたのは、兵庫教育大学の准教授を務める、小川修史(@ogatti21)さん。
エレベーターに車いすの人が乗った際、中で旋回して向きを変えることが難しいケースがあります。
エレベーター内の鏡は、車いすの人がそのままバックで出るためのバックミラーなのです。
ある日の講義で、学生にこの内容を伝えたところ、一部からは「知らなかった」という反応があったといいます。
Twitterの反応を見ると、学生と同じく「知らなかった」「驚いた」という声も多く上がっていました。
その後、小川さんは次のように続けています。
鏡は車いすユーザのために設置されたものですが、多くの人の役に立つ。この感覚を知ってほしいです。
元々は車いすの人のバックミラーとして設置された、エレベーターの鏡ですが、決して「それ以外の人が使ってはいけない」という意味ではありません。
大きな荷物を持つ人や、ベビーカーを押す人にも役立つでしょうし、冒頭で述べたように、髪型や身だしなみを整える目的で使用をしても問題はないのです。
ほかにも「痴漢やスリなどの犯罪対策と思っていた」や「中が広く見えるので、閉所恐怖症でも乗りやすい」など、さまざまな使い道や意見が寄せられた小川さんの投稿。
エレベーターの鏡は、身体の不自由な人だけでなく、すべての人にとって便利な設計である『ユニバーサルデザイン』の好例といえそうですね。
[文・構成/grape編集部]