コミケ中止で日本経済が危ない!?オリンピックの影響で会場がないと問題に
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毎年8月と12月に各3日間行われる、大型同人誌即売イベント『コミックマーケット』通称『コミケ』。1975年から始まったこのイベントは、今では3日間で約55万人もの人が参加する世界屈指の集客力を誇っています。
そんなコミケですが、東京オリンピックの影響で2019年・2020年と開催が危ぶまれています。
コミックマーケット開催の危機とは
なぜオリンピックのせいでコミケが開催できないの?
コミケは毎回、東京都にある大型展示場『東京ビッグサイト』で行われています。しかしビッグサイトは、2019年から2020年にかけてオリンピックのプレスセンターとして利用されるため、他のイベントの会場として使用できなくなる可能性が高いと発表されているのです。
もちろん、これによって開催が危ぶまれるのはコミケだけではありません。隔年で秋に行われている車の展示イベント『東京モーターショー』をはじめ、多くのイベントが開催できなくなる可能性があるのです。
開催できないと何か問題があるの?
多くの人は「ただ年に2回本を売る機会がなくなるだけでしょ?」と思うかもしれません。しかしコミケが日本にもたらす経済効果は、なんと1回の開催につき約180億円。
それもそのはず、55万人もの人が売買をし、周辺の宿泊施設に泊まり、多くの交通機関を利用して東京に訪れているのです。つまりコミケが2年間開催できない場合、日本が大きな経済的ダメージを受けるのです。
そして、日本経済が受けるダメージは企業の存続にも関わります。特に危機にさらされるのが、数多くの印刷会社。同人誌を売ることができないということは、印刷の注文も来ないということです。
例年通りの開催を求め、署名運動が発足
今回の件を受けて多くの印刷会社が集まり、『ビッグサイトを使った全展示会の例年通りの開催』を求めた署名運動を行っています。
出典:2020年会場問題|署名特設サイト
署名特設サイトでは、コミケが開催できないことによる経済的損失や、日本の会場不足について記載されています。また、活動報告として2015年12月、安倍晋三総理大臣に要望書を提出したとのことです。
2016年1月15日現在、署名総数は5万1870人を突破。1月中旬の2次締め切りに向け、引き続き署名を募集しています。
日本の大切な文化である漫画やアニメを盛り上げるとともに、経済を支える重要なイベントであるコミケ。2019年、2020年も変わらずコミケが開催されることを願うばかりです。
2020年会場問題|署名特設サイト