「友達価格で」本当はこっちだろう! ぐぅの音も出ないヒトコト
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イラストレーターやウェブデザイナー、映像のクリエイターなど、デザインや物づくりを職業とする人たちからこんな嘆きの声が聞こえます。
友人からこんなお願いをされたんだけれど…簡単にいわないでほしい。
例えば、こんな『お願い』があるそうです。
こんな、困った頼みごとが
ホームページ制作の仕事をしている人に対して
「趣味のチームを作ったから、ロゴのデザインをしてくれないかな?
あと、ホームページも作ってほしい!
こっちで簡単に更新できるようにして」
TV番組などを手掛けている映像クリエイターに対して
「いとこの結婚式で使うビデオを作るのを頼まれたんだ。
俺、そういうの詳しくなくって…写真を渡すから、ちゃちゃっと作ってくれない?」
相手の持つ技術を「友達だから」と気軽に利用しようとして来る人たち。
「友達なんだから、安くやってよ」
「休みの日にタダで作って」
彼らに悪意はないのでしょう。ですが本来であれば、代金をもらって提供している技術なのです。
友人だからといって「安く」請けてしまうと、市場が成り立たなくなってしまいます。技術で生計を立てているクリエイターにとっては、たまったものではありません。
「俺の予算と違う」
Twitterユーザーのさわぐち けいすけ(@tricolorebicol1)さんは、プロの漫画家でイラストレーター。
「友達だから、イラストの代金を安くして」
といってくるような人は、避けるようにしてきたそうです。やがて、さわぐちさんの周囲からそんな人たちはいなくなりました。
いまでは、「これこそが本来の友達価格だ!」と大きくうなずけるような環境が築けたようです。
「俺の見積りより高い」
「まぁいいじゃん。友達だろ?」
なんて、頼もしい友人でしょう!
見積もりより高い金額で発注してくれたことで、「次の作品の準備ができる」と語るさわぐちさん。
こんな友人だったら、次の仕事を受けた際には「前回多めの予算を設定してくれた分、今回はもっといいものを出そう」という気持ちも生まれます。
さわぐちさんの投稿を見た人たちからは、こんなコメントが寄せられました。
技術を提供する人と、その対価を支払う人との、よい循環が生まれています。
依頼主は相手を尊重すること。そして、請ける側は「安く請けない」という勇気を持つこと。
双方がその気持ちを持つことは、本当の『友人同士』であれば、難しくないはずです。
[文・構成/grape編集部]