「醜い顔」といわれ続けた保護犬 反響を呼んだ施設の『投稿』に考えさせられる
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アメリカのフロリダ州にある動物保護施設『オレンジカウンティ・アニマルサービス』。
2022年12月、この施設のFacebookで紹介された1匹の犬に反響が上がりました。
ダッチェスという名前のメス犬は、家主の問題で、飼い主が手放すことになったそうです。
明るく元気で人懐っこいダッチェスは、行儀がよくてしつけが簡単で、ほかの保護犬たちのお手本になるような賢い犬。
ところが施設に預けられてから1か月以上、ダッチェスに興味を示す人がまったくいなかったのです。
理由は…目の下に皮膚が膨らんだような部分があるから。
施設を訪れた人たちはダッチェスを見ると、「とても醜い顔をしている」「この治療はいくらかかるんだ?」「養子縁組は無理だろう」など、心ない言葉をスタッフに投げかけてきたといいます。
誰一人としてダッチェスの性格のよさを知ろうともせず、前を素通りするばかり。
心を痛めたスタッフはダッチェスの写真とともに、「私たちはこの犬が美しいと思っています。心をオープンにしてシェルターへ来て、すべての犬小屋の中を見てください」と訴えたのです。
投稿にはダッチェスへの同情の声が集まり、8千回以上シェアされました。
その後すぐに10人の里親希望者が現れて、ダッチェスにぴったりの里親が決まったのです!
里親になった夫婦は2匹の犬を飼っていましたが、最近1匹が天国へと旅立ったのだそう。
ダッチェスを見た瞬間に、「この犬は我が家にぴったりだ」と確信したといいます。
レナという新しい名前をもらったダッチェスは、先住犬ともすぐに仲よくなれて、すっかり新しい家に馴染んでいるそうです。
そして、レナの健康のために目の下の嚢胞(のうほう)を除去する手術が行われ、無事に成功しました。
この喜ばしいニュースには祝福の声がたくさん寄せられています。
施設にいた時と比べて、家族と暮らしているレナの表情はとてもリラックスして見えますね。
施設でもかわいがられていたようですが、やはり家族がいるというのは幸せなことなのでしょう。
『オレンジカウンティ・アニマルサービス』は投稿で、「ある特定の犬種をほかの犬種より愛することは悪いことではありません。誰にでも好みがあります」と前置きしたうえで、「ケージの中の犬たちを見もしないで通り過ぎないでほしい」と呼びかけています。
とても愛らしい性格なのに、誰からも見向きもされなかったレナ。
ついに出会えた飼い主さんと、これからは楽しく暮らしていけるといいですね。
[文・構成/grape編集部]