冷やすだけじゃない! 保冷剤の幅広い使い道に警視庁もビックリ 「知らなかった」「防災グッズに入れる」
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- 出典
- MPD_bousai
ある程度の時間、冷たさを維持する保冷剤は暑さ対策に有効です。ただ、使い終わったら捨ててしまうのはもったいないと思うことも。そこで警視庁が調べてみたところ、災害時にも役立つ使い方があったそうです。
使い終わった保冷剤は分解して役立てられる
生鮮食品を買った時にもらったり、お弁当の保冷用に購入したりする保冷剤。暑さ対策に役立ちますが、ほかにも使いかたがあるなら捨てる前に活用したいと思う人も多いのではないでしょうか。エコロジカルの観点から見ても気になるところです。
警視庁警備部災害対策課(MPD_bousa)(以下警視庁)もふと気になったとのことで、ほかの使いかたを調べた結果を教えてくれました。
なんと、保冷剤は災害時にも活用できるのだそうです。停電した時に保冷剤が冷えていれば、冷蔵庫の代わりに急場をしのげます。なるほど、これは嬉しい使い方ですね。通電までの時間が短ければ問題なさそうです。
また、警視庁は保冷剤の中身にも注目しました。保冷剤の中には吸水性ポリマーが入れられています。この吸水性ポリマーがトイレの凝固剤になるのだそう。
吸水性ポリマーは紙おむつにも使われている物質で、高い吸水性と保水性が特徴です。災害時にトイレが使えない時、簡易トイレの材料として使えば当面の問題が解決できそうですね。
保冷剤の中には吸水性ポリマー以外の成分も含まれています。警視庁は吸水性ポリマーだけを取り出す方法も紹介してくれました。
まず、保冷剤の中身をキッチンペーパーやコーヒーフィルターに取り出して塩をかけ、かき混ぜます。
やがて水っぽくなり、キッチンペーパーやコーヒーフィルターにろ過され、吸水性ポリマーだけが残ります。残った吸水性ポリマーを1日ほどペーパーの上で乾かせば完成です。
少し時間はかかりますが、これで緊急時に役立つアイテムが自作できるのなら手をかける価値があるのではないでしょうか。
この投稿で防災意識を高めた人も
意外なものから防災グッズができると知り、防災意識を高めた人もいたようです。
「緊急時に使える! 覚えておこう」
「捨てずにとっておこう」
「試してみよう」
災害が多い日本では、このような備えがいざという時に役立ちます。できる範囲で防災を進めていきたいですね。
なお、使い終わった吸水性ポリマーの処分方法は自治体によって異なります。可燃ゴミ、不燃ゴミに分かれるため、お住まいの自治体の公式サイトや窓口で確認してみてください。
エコと防災を両立する意外なライフハック。もし手元に使用済みの保冷剤が溜まったら、一度作ってみてはいかがでしょうか。できあがったものはぜひ防災リュックの中に入れておきましょう。
[文・構成/grape編集部]