冷凍食品の袋がパンパンに? 食品メーカーが理由を解説 「そうだったのか」「納得」
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- 出典
- 日本ハム
毎日の食事やお弁当作りを少し楽にしてくれる冷凍食品。「安い時にまとめ買いしておいたけれど、気付いたら袋がパンパンに膨らんでいた」という経験はありませんか。そのまま食べても大丈夫なのか、悩んでしまいます。
冷凍食品メーカーでもある日本ハム株式会社のQ&Aサイトより、袋が膨らむ理由や安全性について解説します。
袋がパンパンになる理由とは
冷凍食品を安心して食べるために、まず知っておきたいのが「袋がパンパンになる理由」についてです。同じように冷凍庫で保管していても、パンパンになるものもあればならないものも。両者の違いがどこにあるのか分からないからこそ、不安を感じてしまいがちです。
日本ハムによると、冷凍食品の袋が膨らむのは「温度変化が原因」とのこと。冷凍食品の表面に付着していた細かい氷粒が、温度変化によって直接気体に変わることがあるのだそう。これは「昇華現象」と呼ばれるもので、それによって袋がパンパンに膨らんでしまいます。
昇華現象が発生したとしても、袋は密閉されており未開封です。単純にパッケージ内の空気の体積が増えているだけなので、安全性や品質に不安を感じる必要はありません。開封すればおいしく食べられるでしょう。
ちなみに、袋がパンパンになってしまうかどうかは、保存時の状態によって決まります。
・購入後に常温で持ち歩く時間が長い
・冷凍庫の開閉回数が多い
・冷凍庫内の扉近くで保存している
これらの条件に当てはまると袋が膨らみやすいので、気になる場合はぜひ注意してみてください。
食べるのを控えたほうがいい場合も
袋が膨らんでいても、基本的にはおいしく食べられる冷凍食品。一方で、状態によっては口に入れないほうがよいケースもあります。
温度変化が原因で冷凍食品に含まれる水分が溶け、その後再冷凍されると、パッケージには霜や氷が付着します。日本ハムによると、「霜や氷がたくさん付いている場合は、商品の品質が損なわれている可能性がある」とのこと。食べるのを控えるよう注意喚起しています。こちらもぜひ頭に入れておいてください。
密閉された冷凍食品の袋がパンパンに膨らんでいても、安全性や品質に問題はありません。一方で、霜や氷がたくさん付いている場合は注意が必要です。冷凍食品を使う場合は、ぜひパッケージの状態にも注目してみてください。
冷凍庫はぎっしりものを詰めこんだほうがいい
冷凍庫を適切に保存しておくためには、冷凍庫を正しく、効率的に使うことも大切です。
一般的に冷蔵庫は、ものを詰め込みすぎないようにするのが望ましいとされています。これは、冷蔵庫内の冷気の循環を促すためです。
対して、冷凍庫はものぎっしりと入れたほうがいいとされています。これは、冷凍庫に入れられて凍った状態の食品同士で互いを冷やしあう効果が得られるからです。
とはいえ、冷凍庫を空けてものを取り出す時に「どこにあったかな」と時間をかけて探すようではいけません。冷凍庫内の温度が下がり、霜の原因にもなるでしょう。
そのため、冷凍庫内のどこに何が入っているかわかりやすいように整理整頓することが大切です。
冷凍食品をおいしく正しく楽しむために、冷凍庫も整えておきましょう。
[文・構成/grape編集部]