震災から5年 3月11日に福島で希望を刻んだキャンドルを灯す
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東日本大震災から5年が経ち、今も福島の復旧作業は続いています。
震災直後から数々の支援団体が活動をする中、「ラブフォーニッポン」も炊き出しや物資提供などを行っていました。
代表でありキャンドルアーティストでもあるCandleJUNE(キャンドル・ジュン)さん。すぐに支援活動を始めたものの、震災3日後の被災地にて人生で初めて心の底から謝る出来事があったそうです。
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放射能がヤバいのは、みんな知っている!
ジュンさんは、震災前から原発反対運動を行っていました。原発の危険性はいやというほど知っていましたが、炊き出しに行った際に現地の人に言われた言葉が今も頭に残っているそうです。
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危険性よりも、まずは生きるために必要な食べ物。
体育館で暮らす家族たちや炊き出しに並ぶ人たちの姿、そして話を聞いて、「あぶないですよ。マスクをつけましょう」の一言も言えなかったジュンさん。
「原発の危険性を知っている者として、もっと本気で活動していれば、多くの人を危険にさらすことがなかったのに…」という後悔の念から、ただただ謝ることしかできなかったそうです。
その日以来、ジュンさんの謝るための旅は続いています。
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よそ者の自分にできること
中越地震後の新潟でも活動していたジュンさんは、いつも顔を合わせていたおばあちゃんに、こんなことを言われたそうです。
新潟では3年程で仮設住宅がほぼなくなりました。しかし、被害の大きかった福島では、仮設住宅が今も残ったまま。
10万人もの人たちが避難している現状、どれほどの方が心の傷を抱え悩んでいるのか…。
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よそ者ではあるけれど、炊き出し以外にも自分にできることがあるのではないか。そう感じたジュンさんは、ゆっくりと同じ時間を過ごせる方法を考えます。
そして、特技を活かしキャンドル作りなどのワークショップを開き「楽しい」「嬉しい」と思える時間を共有。同じ時間を過ごし寄り添うことで、「よそ者にだからこそ話せる愚痴」などに耳を傾けることができたそうです。
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将来の夢、今の想い
様々な援助のおかげで復旧しつつある福島。今現地で一番必要なことは「関心」だと語ります。
過去のこととして終わらせない。
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その熱い想いをもって、キャンドルにメッセージを込めて灯す、キャンドルナイトを計画しました。
毎月11日の月命日にジュンさんは、生きる意志を伝えるために、現地の子供には「将来の夢」を、大人には「今の想い」を書いてもらったキャンドルを灯しています。
「キャンドルが綺麗だから見てくださいね」ではなく、「沢山の人がきて、楽しく元気にやっているよ!大丈夫だからね!」というメッセージを込めているそうです。
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2016年3月11日に開催される復魂祭では、多くの人が今も心を向けているというメッセージを込めて、キャンドルを灯します。
多くの人の温かい心が、沢山の灯となって光り輝くキャンドルナイト。ゆらゆらと揺れる小さな灯が、震災で傷ついてしまった心を癒してくれることを願います。
3.11に福島で追悼と希望のメッセージを刻んだキャンドルを灯そう