1グラムは何ミリリットルか解説! 料理作りに役立つ身近な計量アイテムを5点紹介
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料理をする際に調味料の分量などで、「1gは何㎖になるの」「どうやって変換できるか分からない」「gと㎖は何が違うのか知りたい!」という疑問をお持ちの人もいるのではないでしょうか。
1gが何㎖になるかは、調味料によって異なります。水の場合は1g=1㎖で計算できますが、醤油やみりんなどの場合は密度が変わってくるため、直接変換することはできません。
そこで本記事では、1gは何㎖なのか、gから㎖の変換の仕方、分量を計るのに便利なアイテムについて解説します。gと㎖の違いや変換方法、料理に役立つ身近なアイテムが分かりますので、分量に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
1グラムは何ミリリットルか解説
1gは何㎖かは、調味料によって違いがあります。なぜなら、物質によって密度が違うためです。
密度とは、体積の中身がどれだけ詰まっているかを表す単位であり、調味料によって違いがあります。例えば、しょうゆの密度は1.15g=1㎖、小麦粉は0.55g=1㎖となり、密度の値によって重さが変わります。そのため1gは何㎖かは、密度の値が分かれば割り出せます。
なお、密度は温度変化によって変わります。例えば水の場合だと、4℃に下がると密度が最大となり、温度が上がるにつれて密度が低くなります。
調味料の種類や温度によって密度は変わります。そして、密度が変わると、1gあたり何㎖か変わってくるので注意しましょう。温度の変化によって膨らんだり縮んだりして密度の値が変わります。1gは何㎖かは密度の値によって違いがあることを覚えておきましょう。
グラムとミリリットルの違い
gと㎖は混同されがちですが、まったく別の単位です。gは『質量』の単位で使われ、物体を縮めても変わりません。世界で正式に使用されている単位は『kg』で、gは『kg』の千分の1を表します。
㎖は『容積』の単位で、1辺の長さが1㎝の立方体を表すものです。1ℓ=千㎖になります。
gと㎖は単位が違うので、同じ単位として扱うことができません。直接変換してしまうと料理のでき上がりに差ができ、味に影響が出てきます。gと㎖は別の単位なので、変換の必要があることを覚えておきましょう。
グラムをミリリットルに変換する3つの方法
gを㎖に変換する方法は、3つあります。どう変換すればよいか困っている人は、ぜひ参考にしてください。
自分で計算する
㎖をgに変換したい場合は『㎖=質量×1gあたりの密度』に数字を当てはめて計算すると変換できます。計算が得意な人におすすめの変換方法です。
密度が分からない場合は、以下の表を参考にしてください。ネットで検索するとさまざまな調味料の密度を調べられます。ちなみに、以下の表は常温だった場合の密度の値です。
水の場合だと、密度が1g/㎤なので、1g÷1g/㎤=1㎤=1㎖という計算式になります。gと㎖の変換を求められる場面は多いので、自分で計算ができるととても便利です。
なお、物質の密度が1g/㎤よりも高いと水に沈み、1g/㎤より低いと水に浮かびます。密度が1g/㎤より高いか低いか知りたい場合は、水の中に入れるのがお手軽です。
変換表を使う
計算するのが大変という人は、調味料の変換表を使うのがおすすめです。gと㎖の変換がぱっと見ただけで分かるので、計算する必要がありません。
レシピで『小さじ1』や『大さじ1』『1カップ』などの表記があった場合は、以下の変換表を参考にしてください。㎖からgの変換にも対応できるので、料理づくりに活用できます。
調味料によって質量が変わるので、15㎖以上になると大きな違いが出ます。変換表を見れば間違いがないので、レシピを再現するのに最適です。
食材や調味料は、メーカーによって精製度や粒子の大きさに違いがあります。変換表はあくまでも目安として参考にしましょう。
自動計算機を使う
gから㎖に変換したい調味料がある時は、自動計算機を使うと便利です。ネットで使いたい調味料と量を入力すると、簡単に計算ができます。いつも使われる砂糖や塩だけでなく、以下の調味料にも対応しています。
ちなみに、アイスクリームは気泡が多く含まれ、入り具合によって重さが変わるため、㎖で計量することをおすすめします。調味料によってgと㎖のどちらで計量した場合が適しているか、判断する必要があるので気をつけましょう。
液体や固形物、粉末の調味料などあらゆる物を計算できるので、困った時はぜひ試してください。
グラムやミリリットル以外の計量単位
レシピで見かけるのはgや㎖だけではありません。ほかにも、さまざまな計量単位が用いられています。それぞれの単位と量の目安を紹介していきますので、詳しく見ていきましょう。
㎗
㎗は『デシリットル』と読みます。1辺の長さが約4.64㎝の立方体の体積が1㎗です。
1㎗=100㎖で、1カップ(200㎖)の半分の量になります。2㎗=1カップと覚えておくと、料理作りがスムースになるでしょう。
㎗は、日常ではあまり見かけない単位ですが、血糖値や野菜の種の量で使われています。覚えておくと役に立つ場面があるでしょう。
ℓ
ℓは『リットル』と読みます。1辺の長さが10㎝の立方体の体積が1ℓです。
日常的によく見かける単位で、飲み物や油などの表記に使用されています。1ℓの目安は、牛乳パック1本分です。
なお、1ℓは以下の量と同じです。
上記の表記を見たら、1ℓだということを覚えておきましょう。
なお、ℓは世界の統一単位である『国際単位系(SI)』の基本単位ではありませんが、SI単位との併用を認められる『SI併用単位』となっています。
㏄
ccは『シーシー』と読みます。㏄は㎖と同じ体積の単位なので、1㏄も1㎖もまったく同じ量です。直接変換できるため分かりやすいでしょう。
単位が2つある理由は、ccは液体の体積を基準にした単位で、㎖はℓを基準にした単位だからです。
ccは手書きの際『数字の0』や『英語のO』と読み間違えてしまうため、国際基準や日本産業規格JISでは使用されていません。したがって、㎖のほうが一般的だといえるでしょう。
ひとつまみ、少々
『ひとつまみ』と『少々』には違いがあります。ひとつまみは小さじ4分の1程度、少々は小さじ8分の1程度で、少々のほうが量が少ないです。
どちらも計量スプーンで計るより少ない量なので、指を使うことがほとんどでしょう。ひとつまみは、親指・人差し指・中指の3本でつまむ程度で、少々は親指・人差し指でつまむ量が目安になります。間違えやすいので、覚えておきましょう。
指の大きさによって量が変化するので、正確に計りたい人は計量器を使用するのがおすすめです。
グラムやミリリットルを測るのに役立つアイテム6点
量を計る時に計量器やスケールがない場合、6つのアイテムを使用すると計量ができます。キッチンにある身近なものなので、困った時に役に立つこと間違いなしです。詳しく見ていきましょう。
ペットボトルの蓋
ペットボトルの蓋1杯=7.5㎖になり、2杯で15㎖(大さじ1)になります。計量スプーンがなくても、大さじ1の量を計れるのでとても便利です。
特に、アウトドアなどで計量に困った時、身近にペットボトルの蓋があれば重宝します。ただし、こぼれる直前まで入れると8㎖になる可能性があり、多少の誤差がでてしまうので、レシピに忠実な味付けを再現したい場合は注意が必要です。
牛乳瓶
牛乳瓶は200㎖なので、1カップ分の量を計る際はとても便利です。お米カップがない時に、お米の計量にも使えます。1合分の量を計りたい時は、すりきりより少なめにすると180㎖(1合分)に調節可能です。
ただし、牛乳瓶が常にあるとは限らないので、いつでも代用できるわけではありません。計量カップがなかった時を考えて、1つとっておくと重宝します。
おたま
おたまはキッチンにある家庭が多いため、計量カップがない時に代用しやすいです。浅型だと50㎖、深型だと100㎖なので、浅型は4杯、深型だと2杯注げば1カップ分が計量できます。
ただし、物によってサイズが違うため、正確な計量はできません。また、こぼしやすいというデメリットもあるので、使用する時は気をつけましょう。
プリン、ゼリー容器
容器の裏側に書いてある内容量を確認すれば、量を調節できます。物によっては、内容量が書いてないものがあるので注意してください。
また、容器が汚れたままだと味が多少混ざってしまうので、丁寧に洗う必要があります。ほかにも家庭でアレルギーの人がいる場合は、内容物を確認しましょう。
ティースプーン
小さいティースプーンは5㎖(小さじ1)、大きいティースプーンは15㎖(大さじ1)です。ティースプーンは多くの家庭にあるものなので、すぐに用意ができ便利です。
大きいティースプーンだと、お米1合分(180㎖)を計れます。ティースプーン12杯分でお米1合分(180㎖)なので、お米カップがない時に代用しましょう。
また、少量を計る時にとても活用できます。ティースプーンは、持ち運びが楽なのでアウトドアへ行く際も便利です。ティースプーンの大と小を持ち歩けば、計量カップいらずで場所も取らず、荷物になりません。
お米カップ
お米カップは、1杯180㎖になります。お米カップ1杯と小さいティースプーン4杯で1カップ分(200㎖)が計量できるので、軽量器具がない時に便利です。量が多い時は、計量カップの代用になります。
ただし、香りの強い調味料を使用するとカップににおいが残り、お米を炊いた時に香りがうつる可能性があるので注意が必要です。
1グラムは何ミリリットルかは物によって違いがあり、計算して割り出すことができる
1gは何㎖かは調味料によって異なります。gから㎖に変換する方法は、以下の3つです。
gから㎖の変換方法を知っていると、自分で計算ができ、数学が苦手な人でも、変換表・自動計算機などを活用すれば簡単に割り出せます。gと㎖の変換を変換をうまく行い、料理作りの際は参考にしてください。
また、計量カップがなかったり計算が面倒になったりした時は、身近にあるペットボトルの蓋や牛乳瓶、おたま、プリン容器などで計量するとスムースに料理ができます。アウトドアに行った際にも役立つので、ぜひ活用してください。
[文・構成/grape編集部]