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ミートソースが日持ちする目安と保存方法! 常温で放置した時の状態を紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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ミートソースパスタの写真

※写真はイメージ

「ミートソースの日持ちが知りたい」

「腐っているか見分ける方法はあるのかな」

「正しい保存方法が知りたい」

上記のような悩みを持ったことがある人も、一定数いるのではないでしょうか。

ミートソースは、パスタやドリアなどさまざまな料理に使えますが、作った後の保存方法が重要です。適切に保管しないと、傷んで料理に使えなくなってしまうでしょう。

そこで本記事では、ミートソースの日持ちについて解説します。保存した時の日持ちする目安や使い切る方法が分かるため、ミートソースを作る人はぜひ参考にしてみてください。

ミートソースの日持ちの目安

食材を冷蔵庫で保存した写真

※写真はイメージ

ミートソースは、パスタやドリアなど幅広い料理に使えるため、多めに作って保存することも多いでしょう。

保存状況によって日持ちが変わるので、目安を知って食中毒を予防することが大切です。

常温で保存した場合:保存できない

結論からいうと、ミートソースは常温保存できません。ミートソースを手作りしてフライパンや鍋に入れて放置しておくと、ウエルシュ菌が繁殖して食中毒の原因になるためです。

ウエルシュ菌は人や動物の大腸にいる常在菌で、空気を嫌います。ミートソースやカレー、シチューなど粘性の高い料理の中だと、活動が活発になるのが特徴です。

厚生労働省によると、ウエルシュ菌は43~45℃がもっとも繁殖しやすいのだそう。ミートソースを作って鍋などに常温で2~3時間置いた時は、再加熱しましょう。

ですが、ウエルシュ菌は熱に強く、加熱しても死滅しないといいます。繁殖する前に食べきるか、冷蔵または冷凍保存が必要です。

調理したミートソースが冷めたら、保存容器に移して早めに冷蔵庫に入れましょう。

冷蔵庫で保存した場合:4~6日ほど

冷蔵庫でミートソースを保存した場合の日持ちは4~6日ですが、できる限り3日程度で食べきることをおすすめします。

庫内温度は気温や冷蔵庫の開閉頻度によって異なり、日持ちも変わってくるからです。

厚生労働省では、食品の保存状態は10℃以下を推奨しています。しかし、夏場の気温の中で冷蔵庫の扉を何度も開閉すると、庫内温度は簡単に10℃を超えてしまうでしょう。

また、家庭の冷蔵庫は冷気が弱く、庫内温度を下げるのに時間がかかります。冷蔵庫に入っていても安心せず、早めに食べ切るようにしましょう。

冷凍庫で保存した場合:3~4週間ほど

冷凍したミートソースの日持ちは、3~4週間ほどです。しばらくミートソースを使わないのであれば、冷凍保存をおすすめします。

マイナス15℃以下で冷凍すると、菌の増殖がとまるそうなので、長期保存が可能です。

しかし、菌が死滅するわけではないため、常温や冷蔵庫で長く放置されていたミートソースは冷凍しても日持ちしません。

また、冷凍庫に入れる場合は専用の保存袋を使用しましょう。冷凍用の保存袋は、冷蔵用より厚みがあるうえに二重にジッパーが付いているため、ニオイ移りや冷凍やけを防げます。

ミートソースは日持ちを考えて選ぶのがおすすめ

パントリーの写真

※写真はイメージ

市販されているミートソースは、缶詰とレトルトパックの2種類があります。缶詰とレトルトパックの日持ちは以下の通りです。

商品名日持ち
『キユーピー』:ミートソースフォン・ド・ヴォー仕立て(缶詰)13か月
『カゴメ』:国産野菜で作ったミートソース(缶詰)2年
『マ・マー』:トマトの果肉たっぷりのミート(レトルトパック)ソース18か月
『マ・マー』:トマトの果肉たっぷりのミートソース マッシュルーム入り18か月

缶詰とレトルトパックの賞味期限は、およそ1~2年が目安になっています。

どちらの商品も、基本的には開封しなければ賞味期限まで常温保存が可能です。2種類のミートソースの大きな違いは、衝撃の強さにあります。

レトルトパックは、湯煎で温めてパスタなどに和えるだけで手軽に食べられますが、衝撃に弱く落下などで袋に亀裂が入りやすいのが欠点です。

一方、缶詰のミートソースは鍋に移して温める必要がありますが、衝撃に強く長期保存が可能なため、災害用の非常食に便利です。

また、缶詰やレトルトパックのミートソースをベースにして手作りする時は、賞味期限に関わらず早めに使い切りましょう。

ミートソースをより日持ちさせられる保存方法

食材を冷蔵保存した写真

※写真はイメージ

手作りしたミートソースは、正しく保存するとおいしさをキープしたまま長く日持ちします。ミートソースを作った際は、素早く冷まして冷蔵庫に入れましょう。

素早く冷ます

手作りしたミートソースは、素早く冷ますことで長く日持ちします。理由は、急速に冷ますことで菌が繁殖しやすい温度帯を避けられるからです。

ミートソースができ上がったら、バットに移し替えて氷水に当てて冷まします。氷水に当たっている底面の温度が下がるので、ゴムベラなどで混ぜて全体に浸透させましょう。

また、混ぜることでミートソースに空気が入り、ウエルシュ菌の繁殖を抑える効果があります。

保存容器に移す

冷ましたミートソースは、保存容器に入れて冷蔵しましょう。注意点は、完全に冷めていない状態でフタをすると容器の中で蒸気がこもり、菌が繁殖しやすくなることです。

また、温かい状態のまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がってほかの食材まで傷みやすくなってしまいます。

冷凍する場合は、ジッパー付きの保存袋に1食ぶんずつ小分けにすると便利です。ミートソースを薄く平らにすることで冷凍庫に収まりやすくなり、解凍時間が短くなるので試してみてください。

ミートソースの正しい解凍方法

いろんな食材を冷蔵庫で冷凍ストックした写真

※写真はイメージ

冷凍したミートソースを正しく解凍しないと、食中毒の原因になります。ミートソースの正しい解凍方法は、以下の3パターンです。

  • 冷蔵庫で自然解凍する。
  • 水に入れて流水解凍する。
  • 電子レンジで急速解凍する。

前日に冷蔵室に入れて自然解凍するか、流水で一気に解凍しましょう。電子レンジを使った急速解凍は、挽肉が硬くなる関係上あまりおすすめできません。

また、常温での自然解凍や解凍したミートソースを再び冷凍すると食中毒菌が繁殖するため、控えるようにしましょう。

解凍したミートソースは、鍋に移して沸騰させます。厚生労働省によると、中心温度が75℃で1分間以上加熱するとほとんどの食中毒菌を死滅させられるのだとか。ぜひ実践してみてください。

ミートソースが腐っているか見分ける4つのチェックポイント

食材を眺めて考える女性の写真

※写真はイメージ

ミートソースの傷み具合は、見た目と味で判断できます。注意深くチェックして食中毒になるのを防ぎましょう。

表面の状態をチェックする

まずは、表面の状態をチェックしてください。ミートソースの表面に糸が引いていたり、ヌメリがあったりする場合は腐っています。また、緑や白っぽいものがあればカビが発生しているでしょう。

カビは周囲に胞子を飛ばして増殖するため、表面のカビを取り除いても、菌糸が深く入り込んでいる可能性が高いです。

カビの毒性は熱に強く、加熱しても死滅しないそうなので、発見した時はすぐに破棄しましょう。

ニオイをチェックする

ミートソースが腐ると、アンモニア臭や酸っぱいニオイがします。作った時と違うニオイがする時は、破棄してください。

市販されているミートソースでも、開封すれば雑菌などが入り込んで腐敗してしまう可能性があります。

また、落下などの衝撃でパッケージや容器に穴が空いていることもあるので、賞味期限内だからといって安心せず、異臭を感じないか注意深くチェックしましょう。

味をチェックする

見た目やニオイに異変を感じない時は、ミートソースを味見して確認します。食感にヌメリや水っぽさを感じる場合は、腐っているので飲み込まずに吐き出してください。

ミートソースが酸っぱい時は、加熱不足によりトマトの酸味が出ている場合もありますが、腐っている可能性もあります。少しでも違和感があれば、食べるのを諦めて破棄しましょう。

素材をチェックする

ミートソースを作ってから時間が経っていなくても、挽肉自体が傷んでいる可能性があります。

確認せずに食べてしまうと食中毒になる可能性があるため、調理する時には素材の状態に注意しましょう。

挽肉はかたまりの肉を加工しており、酸素に触れて赤く発色するという特徴があります。時間の経過とともに赤から茶色、そして黒に変色していきます。

多少色が変わっているだけなら、風味は落ちていますが食べることは可能です。しかし、緑色に変色している状態は腐っているので、すぐに破棄してください。

余ったミートソースを使い切るのにおすすめのレシピ3選

ミートソースのかかったオムライスの写真

※写真はイメージ

ミートソースが余った時に、手軽にできるレシピを紹介します。腐らせる前に、スープやオムレツなど違う料理にして使い切りましょう。

ミートソース入り揚げ餃子

ミートソースを餃子の皮で包んで揚げるだけの簡単なレシピです。揚げた餃子の皮とミートソースの相性は抜群なので、ぜひ試してみてください。

【材料(2人ぶん)】

  • 餃子の皮:9枚
  • ミートソース:100g
  • 水(糊付け用):適量
  • チリソース:お好み

【作り方】

  1. ミートソースを火にかけて余分な水分を飛ばす。
  2. ミートソースが冷めたら餃子の皮の真ん中にのせる。
  3. 皮の端に水をつけてミートソースを包む。
  4. 170℃の揚げ油でカリカリになるまで揚げる。

揚げすぎると、中身が出てしまうため注意しましょう。チリソースをかけてタコスにすると、ピリッとした辛みを楽しめます。

ミートソース入りオムライス

ケチャップライスを、肉と野菜のうま味がたっぷり入ったミートソースに変えるレシピです。ミートソースを使った濃厚なライスと卵との調和が楽しめます。

【材料(1人ぶん)】

■ミートソースライス

  • ミートソース:100g
  • ソーセージ:2本
  • バルサミコ酢:5cc
  • ご飯:300g(茶碗2杯ぶん)
  • 塩・コショウ:少々
  • サラダ油:10cc

■卵液

  • 卵:2個
  • 牛乳:15cc
  • 塩・コショウ:少々
  • バター:10g

【作り方】

  1. ソーセージを1cm幅に切りフライパンでソーセージを焼く。
  2. ご飯を炒めミートソースとバルサミコ酢を混ぜる。
  3. 塩・コショウをして器に盛る。
  4. 卵液をよく混ぜてバターを入れたフライパンで焼く。
  5. 器に盛ったミートソースライスの上にのせる。

卵を焼く時は、中火のフライパンに流し入れたら菜箸を使って大きく素早く混ぜましょう。卵が硬くならず、フワフワのオムレツになりますよ。

ミートソース入り野菜スープ

余ったミートソースを使って、野菜たっぷりのスープを手軽に作れます。ジャガイモやニンジン、キノコなど好きな野菜をミートソースと煮るだけで、うま味のあるスープができ上がります。

【材料(2人ぶん)】

  • ミートソース:100g
  • 野菜:100g
  • 水:200cc
  • 塩・コショウ:少々

【作り方】

  1. 野菜を2cm角に切る。
  2. 鍋に水と野菜を入れて煮る。
  3. 沸騰したらミートソースを入れる。
  4. アクを取り塩・コショウで味を調える。

じゃがいもなどの根菜類は水から煮て、きのこや葉物類は沸騰したお湯に入れると均一に火が通るので、ぜひ試してみてください。

ミートソースは冷蔵庫・冷凍庫に入れると日持ちする!常温保存は避けよう

料理する女性の写真

※写真はイメージ

手作りしたミートソースは、常温で保存すると食中毒菌が繁殖して日持ちしません

調理したミートソースを素早く冷まして冷蔵庫に移すことで、おいしい状態をキープしながら日持ちさせられます。

もし状態が気になる時は、味見やニオイを嗅いで腐っているかを確かめてください。

また、余ったミートソースは小分けして冷凍するか、リメイクして違う料理にすれば腐ることなく使い切れるでしょう。


[文・構成/grape編集部]

出典
厚生労働省

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