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カビ掃除はアルコールが効果的! 対策をする場合の使用例7選

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

「手軽にカビ掃除できないだろうか」「アルコールで本当にきれいになるの?」とお悩みではないでしょうか。

定期的に掃除をしていても、壁やエアコンなどにカビが生えることがあるでしょう。放置すると、落としにくくなってしまいます。漂白剤はカビに有効ですが、使い方を間違えると危険が伴うことも。

安全かつ簡単に落とせる方法を知っておけば、カビが生えた時に迷わず対処できるでしょう。そこで本記事では、カビをアルコールで落とす方法について解説します。

アルコールはカビ落としに有効なだけでなく、漂白剤よりも安全かつ手軽に使用可能です。アルコールがおすすめな理由や使用例なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

カビの掃除にはアルコールが効果的

消毒液のボトルと雑巾の写真

カビ掃除には、アルコールが効果的です。カビは細菌の1つで、アルコールをかけると細胞膜を破壊できるといわれています。

カビ胞子を拭き取る際、アルコール濃度は70~80%がおすすめ。アルコール濃度が高すぎると、カビが死滅する前に蒸発してしまうので、消毒用アルコールが掃除に向いています。

ちなみに、エタノールもアルコールの一種です。消毒に使われるアルコールには、主にエタノールが含まれています。

また、アルコールだけで漂白することはできません。黒カビが繁殖している場合は、クリーニング業者に相談しましょう。

黒カビを漂白したいからといって、塩素系漂白剤とアルコールを混ぜるのは絶対にやめてください。身体に有害な塩素ガスが発生し、大変危険です。

消毒用アルコールはカビ取りだけでなく、ケガをした時の応急処置などにも使えるので、ストックしておくとよさそうですね。

アルコールでカビ対策をする場合の使用例7選

掃除用具の写真

カビ掃除をする際のポイントは、カビの胞子を舞い上げないことです。いらない布や雑巾にアルコールを染み込ませて拭き取りましょう。

掃除の仕方は、場所ごとに異なります。家の中、衣類や植物など、7つの使用例を紹介するので、参考にしてみてください。

壁・窓

壁や窓のカビ掃除は、アルコールを使いましょう。アルコールを雑巾やいらない布に染み込ませて、カビを拭き取ってください。

窓のパッキン部分には水が溜まりやすく、カビが繁殖しやすいです。

一見カビがないように見えても、胞子が付着している場合があるので、定期的な拭き掃除でキレイな状態を保ちましょう。

畳のカビ掃除をする際は、アルコールで湿らせた布で拭き掃除をするのがおすすめです。

畳には、吸湿性のあるイ草が使われています。自然の素材で傷みやすく、カビが発生しやすいのが特徴です。

畳にカビが生えてしまったら、水洗いや漂白剤で掃除することができないので、まずはアルコールで湿らせた布で拭き掃除をしてみましょう。

拭き掃除でなかなか取れない時は、畳を傷めないように気を付けながら、ブラシで優しくこすって落としましょう。それでも除去しきれない場合は、重曹を振りかけ、その後しっかりと拭き取ってください。

なお、畳のカビ取りをする際は、カビの胞子を吸い込まないようにマスクを着けるのがおすすめです。

木材

木材のカビ取りや除菌にも、アルコールを使うことができます。

ただし、アルコールによって塗装などが変質しないか、事前に確認が必要です。塗装やニスが剥がれ、見栄えが悪くなってしまう場合があります。

例えば、桐たんすはデリケートな家具なため、アルコールの使用を控えましょう。また、ラッカー塗装や水性の塗装にアルコールが付着すると、融解や軟化が起こる可能性も。

桐たんすのほかにも、木材を使用した家具のカビを除去する際は、アルコールを使用しても問題ないか、事前に確認してみてくださいね。

ちなみに、掃除をした後、周辺にもアルコールを染み込ませてから拭くと、カビ防止の効果が期待できますよ。

エアコン

黒カビがエアコンの吹き出し口に付着している場合は、布やティッシュにアルコールを染み込ませて拭き取るのが効果的です。

エアコンの吹き出し口が汚れていたらアルコールでサッと拭いて、早めに対処しましょう。

エアコン内部にカビが広がったまま放置して使い続けると、カビの胞子が部屋中に拡散されてしまったり、クリーニング業者でないと掃除ができなくなったりする可能性があります。

早めに対処すれば簡単に掃除できるので、定期的にエアコンの吹き出し口をチェックしてみてくださいね。

スエード

スエードは湿気を吸い込みやすく、乾きにくいため、カビが発生しやすい生地の1つ。表面が起毛しているため汚れを吸収しやすく、カビが発生する条件が整っています。

お気に入りのスエード素材の衣服やファッション小物にカビが発生していたら、悲しいですよね。

スエードにカビが生えてしまったら、まずはブラッシングをするのがおすすめです。

ブラッシングをする際は、マスクを装着して屋外でおこないましょう。使用したブラシは、カビが生えないよう除菌してください。

ブラッシングをしたら、布にアルコールを染み込ませて優しく拭き取ります。事前に目立たない場所で色落ちしないか試しておけば、大切な衣服などを傷めることなく守れるのでおすすめですよ。

その後、スエード専用のシャンプーなどで洗い、風通しのよい日陰で2~3日ほど広げて乾かします。防水スプレーをかけておくと、より効果的です。

スエードの衣服を着てお出かけをした後、帰宅してクローゼットにしまう前にブラッシングをすれば、より長く着れそうですね。

ダウンジャケット

ダウンジャケットにカビが生えてしまった時も、ブラッシングをしましょう。室内にカビを広げないよう、屋外で行うのがおすすめです。

カビの程度が軽ければ、ブラッシングで落とすことができます。ブラッシングの後に、アルコールを染み込ませた布で残ったカビを拭き取ってください。

アルコールには漂白作用がないため、カビの色素は落とせません。カビが奥深くまで根を張っている場合は、クリーニング店に相談しましょう。

クローゼットから出す時やしまう時など、定期的にお手入れをするとよさそうですね。

観葉植物

風通しが悪いだけでなく、湿気を持ちやすく、適度に肥料などの栄養分もある観葉植物。カビの繁殖に適した環境のため、白カビが発生してしまうことがあります。

除去するには、カビやその周辺の土を取り除いてから、アルコールスプレーを吹きかけましょう。

室内やほかの植物に影響がないよう、なるべく屋外で処理をしてください。除菌が終わったら、日当たりのよい場所で乾燥させてから、鉢に戻しましょう。

アルコールスプレーを土にかけて除菌すれば、一度カビが生えたとしても再利用が可能なので、試してみてくださいね。

カビが発生していてもアルコールを使わないほうがよい素材

本と小物入れとコーヒーカップの写真

カビの殺菌や除菌にはアルコールが効果的ですが、適さないものもあります。

例えば、家具にアルコールが付着すると、塗装が剥がれてしまう可能性があるので注意しましょう。

家具を含め、アルコールをかけると変色や変形を起こしてしまうものや素材は、以下の通りです。

  • 家具
  • ポリスチレン
  • アクリル樹脂
  • ナイロン
  • 革製品

カビ取りをするために、精製水とアルコールを混ぜて濃度を調整することがあるでしょう。

その際は、容器がどのような素材でできているか、事前に確認してみてください。一部のプラスチック製品はアルコールに弱いので要注意です。

また、アルコールを使ってカビを落とす時は、素材に影響がないか、あらかじめ目立たない箇所で確認することをおすすめします。

アルコールを上手に活用して、ものを長く大切に使いましょう。

アルコールで掃除する時の3つの注意点

床の拭き掃除をする写真

カビ掃除をする際は、アルコールの取り扱いに注意が必要です。

アルコールは揮発性が高いため、吸い込みやすく引火しやすいのが特徴です。また、アルコールでは漂白をすることができません。

3つの注意点を詳しく紹介するので、参考にしてみてください。

引火しやすい

アルコールは引火しやすいため、火気のあるもののそばでは、なるべく使用しないでください

ストーブやキッチンの近くで掃除をする際は、暖房器具の火を消して、時間を置くとよさそうです。

可能であれば、アルコールは屋外で使いましょう。取り急ぎアルコールを扱いたい場合は、周囲の安全を確認しておくと安心です。

漂白はできない

深くまで根を張っているカビは、アルコールではキレイに落とせない可能性があります。

アルコールはカビを死滅させるのに有効ですが、黒カビの色素は取り除けません。色素まで取り除きたい時は、漂白剤を使ってください。

ただし、塩素系漂白剤の扱いは注意が必要です。アルコールなどと混ざると塩素ガスが発生して危険なので、何も混ぜずに単体で使うようにしましょう。

吸い込みやすい

アルコールは揮発性が高く、吸い込みやすいのがデメリット。健康を維持するために、アルコールは極力吸い込まないよう工夫する必要があります。

そのため、カビ掃除をする際はマスクを着用するのがおすすめ。揮発したアルコールはもちろん、カビの胞子を吸い込むリスクも軽減できます。

アルコールを使ってカビ掃除をする際はマスクをして、換気をしたり、屋外で作業したりすると有効です。

カビの予防法4選

風でカーテンが揺らめく写真

風通しが悪く、湿っているような場所に栄養分があると、カビはあっという間に増えてしまうでしょう。

カビは、以下のような複数の要因が組み合わさると、発生しやすくなります。

  • 70%以上の湿度(80%以上で一気に繁殖)
  • 20~30℃の気温(25~28℃がもっとも生育に最適)
  • 栄養分(食品の食べカス、ダニ、汚れ、ホコリ)

ここでは、カビ発生のリスクを減らすための方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

換気をする

湿度が60%以下になると、カビが活動しにくくなります。そのため、1時間に5~10分ほど換気をすると効果的です。

空気を循環させ、湿度を下げると、カビの発生を抑えることができます。

部屋の窓を開け、空気を入れ替えましょう。窓が複数ある時は、空気が通り抜けていくように、いくつか開けるといいですよ。

もしくは、扇風機やサーキュレーターで空気の流れを作るなど、自宅にある家電も活用してみてくださいね。

拭き掃除の後にアルコールスプレーをする

拭き掃除をした後にアルコールをかけると、カビの胞子が舞い上がる心配を軽減できます。

拭き掃除が終わったら、アルコールスプレーを吹きかけ、さらに布で拭いてください。

カビ取りだけでなく、新たなカビも予防できるので、吹き掃除とアルコールスプレーを組み合わせるとよさそうですね。

水分を拭き取る

カビは湿気があるところで繁殖します。例えば、浴室は水分が多く湿気がこもりやすいので、カビの温床になります。

特に、冬場は窓の結露によって室内の湿度が上がるため、カビが発生しやすいです。

浴室や窓のパッキンにカビを見つけたら、アルコールを染み込ませた布で拭き取りましょう。放置すると、なかなか取れなくなってしまうこともあります。

壁や床が濡れている場合は、乾いた布やスクイージーで水気を取り除いてみてください。気付いた時にひと手間かければ、家の中をキレイに保てそうですね。

定期的に掃除する

カビの発生には複数の原因があります。食品の食べカス、汚れ、ホコリなどはカビの栄養分になるため、定期的に掃除しましょう。

先に紹介しているように、浴室は高温多湿で汚れも多い場所です。水分の除去に加え、洗剤を使って皮脂汚れや石鹸汚れを落とすと、さらに効果的です。

また、カビ対策として掃除機をかけるだけでは不十分な場合があるので、拭き掃除を組み合わせるとよいでしょう。掃除機をかける際に、カビの胞子が舞い上がるのを防げますよ。

カビの除去には手軽に扱えるアルコールがおすすめ

消毒液、除菌シート、ビニール手袋の写真

カビの除去には、アルコールを使った掃除がおすすめです。アルコール濃度は、70~80%が効果的。

掃除方法はカビの胞子を広げないためにも、アルコールを布に染み込ませて拭き取りましょう。アルコールは、以下の場所にカビが発生した時に使えます。

  • 壁・窓
  • 木材
  • エアコン
  • スエード
  • ダウンジャケット
  • 観葉植物

ただし、アルコールによって変色や変形を起こしてしまう素材もあるので要注意です。素材によっては塗装が剥がれてしまったり、容器が変形したりしてしまうことがあります。

アルコールで掃除をする時は、部分的に使用し、影響がないか確認しましょう。アルコールを活用することでカビの除去や予防ができるので、掃除に取り入れてみてはいかがですか。


[文・構成/grape編集部]

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