賞味期限切れの豆腐は食べられる? 傷んでいるかを見分ける方法や正しい保存方法まで解説
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「豆腐の賞味期限が切れてしまった」「1日ぐらいなら問題なく食べられるかな」「豆腐が腐っているかどうかを見分ける方法はあるのかな」このような悩みを抱えていないでしょうか。
豆腐は大豆の加工食品で、タンパク質が豊富に含まれており、ヘルシーな食品として知られています。1年を通して安価で手に入りやすいことから、冷蔵庫に常備してある家庭も多いでしょう。
しかし、豆腐は比較的傷みやすいため、賞味期限を守って食べることが大切。
賞味期限は食品が安全においしく食べられる期限を示したものですが、保管方法によっては消費期限が過ぎていなくても食べられないため注意が必要です。
特に、豆腐は水分が多く傷みやすいため、たとえ賞味期限内であっても食べられるかどうか慎重に判断しなければなりません。
本記事では、豆腐の賞味期限だけでなく、傷んでいるのかを見分ける方法まで徹底して解説します。
傷んだ時の変化や正しい保存方法についても詳しく解説しますので、豆腐をおいしく安全に食べるためにもぜひ最後までお読みください。
豆腐の賞味期限が切れたら未開封でも食べないほうが無難
賞味期限が切れた豆腐は、食べないほうがおすすめ。豆腐は、木綿も絹ごしも成分の8~9割近くが水分でできており、傷みやすいためです。
正しい方法で保管しないと、たとえ賞味期限内でも傷んでしまうことがあります。
特に気温の高い夏場で冷蔵庫に入れるまでに時間がかかった時や、うっかり常温で保存してしまった時など、保管方法がよくなかった場合はたとえ賞味期限内であっても慎重に判断しなければなりません。
調理する前に、品質に変化がないかをしっかり確認し、安全に食べられることを確かめてから使うようにしてください。
豆腐の賞味期限と消費期限の違い
豆腐には、賞味期限ではなく消費期限が示されているものがあります。安全に食べるためには、どちらが記載されているかを確認することが大切です。両者の違いを確認していきましょう。
賞味期限が記載された豆腐
一般的な豆腐には、賞味期限が記載されています。賞味期限とは、未開封かつ適切な保管状況において食品をおいしく食べられる期限です。
賞味期限が切れても食べること自体は可能ですが、豆腐は比較的傷みやすいため、期限内に食べるのが基本といえます。
また、開封したものは賞味期限内であってもできるだけ早く食べなければならないので注意してください。
消費期限が記載された豆腐
人の手で作られた、または昔ながらの製法で作った豆腐の場合、賞味期限ではなく消費期限が記載されていることがあります。
市販されているものでも、殺菌や保存方法などによっては賞味期限ではなく消費期限が記されていることがあるため、調理前に確認しましょう。
消費期限が記載されている場合は、期限が切れてしまうと食べられません。消費期限は安全に食べられる期限のことで、1日でも過ぎると安全性が担保できないため、食べずに廃棄するようにしてください。
消費期限内であっても正しく冷蔵保存できていなかった場合は傷みやすく、食べられなくなっている場合もあるので、調理前に確認することが大切です。
豆腐の賞味期限は種類や保管方法で異なる
賞味期限は豆腐の種類、製造方法などによって異なります。例えば、パックの中に水がない充填式豆腐は数か月持ちますが、水が入っているものは数日程度しか持ちません。詳しく見ていきましょう。
水入り豆腐|3~10日程度
パックの中に豆腐と水が入っている水入り豆腐の賞味期限は早いもので3日、長いものだと10日程度と、比較的短く設定されています。
開封後は傷みやすいので、できるだけ早く食べることが大切です。また、開封したものを保管する時は、清潔な容器に水と一緒に入れて冷蔵庫で保管し、できるだけ早く食べ切りましょう。
水入り豆腐は傷みやすいため、食べる前に品質が変化していないかチェックしてから調理すると安心です。また、開封後は加熱して食べるのをおすすめします。
冷奴で食べたい場合も、一度お湯の中に入れて内部まで温めてから冷やすなどして加熱してから食べるとよいでしょう。
充填式豆腐|1~6か月程度
充填式豆腐の賞味期限は、1~6か月程度です。充填式豆腐はパックの中に水が入っておらず、隙間なく豆腐が詰まっているのが特徴です。
一般的には『充填豆腐』もしくは『充填絹豆腐』などと記載されています。商品によって幅はありますが、パックの中に豆乳を入れてから加熱しているため、長期間おいしさを保てるのが特徴です。
空気や水に触れないため雑菌などが繁殖しにくくなっていますが、種類によっては常温保存はできないので、冷蔵庫で正しく保管することが大切です。
冷凍保存した豆腐|1か月程度
冷凍した豆腐の場合、1か月程度おいしく食べられます。冷凍することで長く保存できますが、食感が大きく変化して別物になってしまう点に注意が必要です。
例えば、もめん豆腐は冷凍することで高野豆腐のような食べ応えのある口当たりに、きぬごし豆腐は湯葉に似た食感に変化します。
したがって、冷凍による食感の変化を生かして調理するのがおすすめです。どうしても豆腐のツルッとした食感を変えたくない場合、冷蔵保存し、期限内に食べ切るようにしてください。
豆腐の賞味期限が切れたらどうなる?日数別に解説
豆腐は、賞味期限が切れて数日経つと腐敗が始まってしまいます。日数別の変化を見ていきましょう。
2〜3日経過|見た目や味には変化がないことが多い
賞味期限から2~3日経過した豆腐は、見た目にはなんの変化も感じられないことがほとんどです。保存方法によっては、まだ食べられる可能性もあります。
未開封の充填式豆腐であれば、味や風味の変化もないことがほとんどです。水入り豆腐の場合は傷みやすいため、たとえ見た目に変化がなくても食べないほうがよいでしょう。
水が濁っている場合や表面が乾燥してきている場合は、劣化が進んでいるので食べないようにしてください。
多少の濁りなら食べても問題ありませんが、著しく濁っている場合は劣化している証拠なので、廃棄しましょう。
1週間経過|食べられないことが多い
賞味期限が切れてから1週間が経過すると、パックの水が濁っていたり、腐敗がさらに進んだりしていることが多くなります。
色が変わったり表面がヌルヌルしていたりするなど、見た目の変化が始まっているため、傷んでいることに気付くはずです。
特に、水入り豆腐は比較的腐敗するのが早いため、1週間も経過したものはすぐに食べられないと判断できるでしょう。
充填式豆腐の場合は見た目には変化がない場合がほとんどですが、味は劣化が始まっています。
どちらにしても賞味期限切れから1週間が経過したものは安全性を担保できないため、食べるのをやめて廃棄しましょう。
1か月経過|食べられない
賞味期限から1か月が経過した豆腐は、腐敗や劣化が進んでおり食べられません。迷わず捨てましょう。
水入り豆腐なら完全に腐敗が進み、少し見ただけで危険だと判断できるはずです。充填式豆腐は、もしかしたら見た目の変化が感じられない時があるかもしれません。
しかし、期限切れから1か月が経過しているなら、安全のためにも食べるのをやめて廃棄してください。
豆腐が傷んでいるかを見分ける4つの方法
豆腐は、たとえ賞味期限内であっても保管方法が悪いと腐る場合があります。食べると食中毒を起こす可能性があるため、傷んでいるかを見分ける方法を確認しておきましょう。
見た目
豆腐の色が変わっていないか、まずはよく観察しましょう。黄色がかった色や茶色に変化している時や、カビなどが生えている場合は腐っています。
また、パックが膨らんでいる場合も、品質の変化が起きていると考えられるため食べられません。見た目で変化が感じられる時は品質が変わっているため、食べずに処分してください。
パックの中の水が濁っている時は、多少なら大豆の成分が溶け出ただけなので心配ありません。
ひどく濁っている時は、成分の劣化が始まっている可能性が高いので、処分するのをおすすめします。
触感
見た目に変化がない時は、表面を触って触感を確認してみましょう。表面がヌルヌルしているものは、腐敗が進んでいる証拠です。
また、ねばつきがあるもの、糸を引いているものも腐っているので食べられません。
いつもの弾力が感じられない場合や触るとすぐに崩れてしまう場合も、劣化が進んでいるので食べるのはやめて処分するようにしましょう。
匂い
見た目や触感に変化が感じられない場合は、匂いをかいでみましょう。酸っぱい匂いがする時は腐っているため、廃棄しなければなりません。
匂いの変化は豆腐を切っている時でないと感じられない時もあるため、念のために包丁を入れて内部の匂いも確認してください。
内部から酸っぱい匂いがする時や、断面からいつもと違う匂いがする時は、腐っている可能性が高いです。
いつもの匂いと少しでも違うと感じた時は、迷わず廃棄しましょう。
味
見た目や食感、匂いなどに変化がない場合は、少量を口に含んで味を確認してみましょう。
傷んでいる可能性があるので、口に含むのはごく少量にします。また、おかしいと感じたらすぐに吐き出し、口をゆすいでください。
いつもと違う味がしたり、酸味や苦味を感じたりした時は食べられません。
味がおかしくなっている豆腐は見た目や匂いにすでに変化が起きている場合がほとんどですが、まれに内部から傷んでいる場合もあるため、味のチェックは重要です。
味を確認する前に傷んでいることに気付けるように、見た目や触感・匂いをしっかり観察しましょう。
豆腐の正しい保存方法
豆腐が余ってしまった時や、たくさん購入してしまい期限内に食べられない時は、冷蔵もしくは冷凍するのがおすすめです。正しい保存方法を見ていきましょう。
未開封の豆腐は冷蔵保存が基本
豆腐は購入後すぐに冷蔵庫に入れ、10℃以下の低温で保存しましょう。水入り豆腐も充填式豆腐も関係なく、冷蔵庫で保管します。常温では保存できないので注意してください。
特に、夏場など外気温が高い季節は、購入後に常温の時間が長くなりすぎると賞味期限内でも傷んでしまう場合があります。
豆腐の温度が上がらないように、氷などで冷やしたり保冷バックに入れて持ち帰ったりするなど工夫してみてください。
冷蔵保存|水を入れて保存する場合
調理後に余った豆腐は、清潔な容器に入れキレイな水を張って保管します。冷蔵保存は1〜2日程度が目安です。
冷蔵保存した豆腐は、加熱して食べるといいでしょう。冷奴など冷たい料理に使う場合も、一旦加熱したあと、冷やしてから食べるのをおすすめします。
夏場は1日2回、夏場以外も1日1回は水を変えて、豆腐の状態を確認しながら保存します。パックに最初に入っていた水は捨てて、新しい水で保管してください。
ホコリや雑菌が入らないように、ふたやラップをして保管すると、表面が乾燥するのも防げるでしょう。
冷蔵保存|水なしで保存する場合
豆腐は水を切って保存することもできます。あらかじめ水を切っておいた豆腐をざるもしくは皿に入れ、冷蔵庫で保管しましょう。
水に入れて保管するよりも傷みやすいため、こまめに水を切りながら早めに食べる必要がありますが、うまみが逃げずおいしさを保てる保存方法です。
水なしで1日以上保存した場合は、必ず一度加熱してから食べるようにしてください。
冷凍保存|パックのまま保存する場合
未開封の水入り豆腐は、パックのまま冷凍保存することもできます。食べる時は冷蔵庫で解凍、もしくは流水解凍するのがおすすめです。
冷凍することで食感が変わるため、変化を生かした料理に使うとよいでしょう。
例えば、木綿豆腐ならドライカレーにすると肉のような食感を楽しめます。豆腐はカロリーが低いので、ダイエット中のメニューにもおすすめです。
絹はとてもやわらかくなるので、つくねや豆腐ハンバーグにすると無駄なく活用できるでしょう。ドーナツなどのお菓子を作る時に加えるのもおすすめです。
冷凍保存|小分けにして保存する場合
開封した豆腐なら、さいの目切りにしてから冷凍しましょう。
小さく切った豆腐を水切りし、重ならないようにジップロックなどに入れてから冷凍保存すると、お味噌汁や煮物などにそのまま使えます。
少しだけ豆腐が余った時は、無駄にせずぜひ冷凍保存してみてください。
豆腐の賞味期限切れは安全のためにも廃棄がおすすめ!期限内に食べきろう
賞味期限切れの豆腐は、安全のためにも食べないようにしましょう。賞味期限内であっても、おいしく食べるためにはできるだけ早く消費するのがベストです。
また、開封後は賞味期限に関係なく、2〜3日以内に食べ切るようにすると安全においしく食べられます。
豆腐をすぐに消費しない場合や長持ちさせたい場合は、充填式豆腐を購入するとよいでしょう。
充填式豆腐はパックに入れてから加熱するため、水入り豆腐に比べると賞味期限が長く、購入後もしばらく冷蔵庫で保管できるからです。
ただし豆腐は傷みやすいため、賞味期限内であっても調理前には安全かどうかを確認しましょう。豆腐が傷んでいるかは簡単に見分けられるため、調理前にチェックするだけで食中毒になるのを防げます。
少しでもいつもの豆腐と違うと感じた場合は、たとえ賞味期限内であっても廃棄してください。
[文・構成/grape編集部]