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お肉がやわらかくなる『ブライン液』とは?作り方や使う際のポイントを紹介!

By - COLLY  公開:  更新:

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※写真はイメージ

鶏むね肉や安価なお肉を調理した時、パサつきが気になったり、ボソボソと食べにくかったりする場合がありますよね。手間のかかる下処理はしたくない忙しい人にぴったりな、お肉を柔らかくする『魔法の液体』があるのです。

本記事では、お手軽なのにしっかりお肉を柔らかくしてくれて、日常の料理に簡単に取り入れられる『ブライン液』をご紹介します。

ブライン液とは

砂糖と塩のビンの画像

※写真はイメージ

パサつきやすい鶏むね肉や安価な豚肉など、どのお肉もしっとり柔らかなお肉に変身させてくれるのが、ブライン液。お家にある身近な材料で、簡単に作れる調理液なのです。

水、塩、砂糖を混ぜた調理液

ブライン液は、水に塩と砂糖を溶かした調理液をいいます。塩分の浸透圧の作用によって、お肉に水分が入りやすくなり、柔らかくなる仕組みです。塩はお肉の表面をコーティングし、うまみを逃さないようにしてくれますよ。

プラスで砂糖を入れると、塩味をやわらげたり保水性を高めたりする効果もあります。キッチンに常備してある調味料を使い、手軽に作れるブライン液。お肉を調理する前に漬け込めば、パサつくお肉がしっとりジューシーに仕上がるのです。

ソミュール液との違い

ブライン液に似ている液として、ソミュール液があります。ソミュール液も同じ材料(水、塩、砂糖)で作るのですが、違いは塩分濃度です。

ブライン液の塩分は水に対して5%、ソミュール液は15%を使用するため、ソミュール液のほうが塩分濃度は高め。

塩分濃度が違うと効果や用途も異なるので、お肉をしっとり柔らかくしたいに時はブライン液、しっかり下味が付くよう漬け込みたい時にはソミュール液を使用しましょう。

ブライン液の作り方

料理の画像

※写真はイメージ

本章では、『くらしのマーケット』で紹介されているブライン液の作り方を見ていきます。ブライン液は水、塩、砂糖で完成するので、わざわざ買いに行く必要はありません。シンプルな材料ですぐに作れるので、ぜひ試してみてくださいね。

ブライン液 必要なもの
水…200ml
砂糖…10g
塩…10g

ブライン液:使用手順
①材料をすべて混ぜる
②ジップロックにお肉とブライン液を入れて冷蔵庫で2~4時間おく
※雑菌の繁殖を防ぐため常温ではなく、必ず冷蔵庫に置いてください

くらしのマーケット ーより引用

水に対して塩と砂糖が各5%になるように、材料をしっかり計量しておくのが大切です。

塩を多く入れて塩分濃度を5%以上にしてしまうと、浸透圧の関係でお肉から水分やうまみが流れ出てしまいます。塩味が強く出て、味付けが変わってしまう場合も。逆に砂糖が多過ぎると、甘みの主張で味付けがぼやけてしまう場合もあります。

材料は目分量ではなく、事前に計量するようにしましょう。

ブライン液を上手に使うポイント

鶏むね肉の画像

※写真はイメージ

本章では、ブライン液にお肉を漬け込む時のポイントを見ていきます。注意点も頭に入れて、ブライン液を日々の料理に取り入れていきましょう。

ポリ袋やジッパー付きの保存袋で漬ける

ブライン液にお肉をしっかり漬け込むためには、ポリ袋やジッパー付きの保存袋で漬けるのがおすすめです。

バットやプラスチック容器を使用すると、お肉全体を漬けるため、多くのブライン液が必要になります。

ポリ袋などで密閉すれば少量のブライン液でもお肉全体に染みわたりますし、洗い物も減るので一石二鳥ですよ。

漬け込み過ぎないように注意する

ブライン液に長時間漬け込むとお肉が塩辛くなってしまう場合があり、漬け込み時間が足りないとブライン液の効果は十分に得られません。漬け込む時間はお肉の種類や大きさによって調整するのが大切です。

漬け込み時間の目安は、鶏むね肉やもも肉1枚をそのまま漬け込む場合、4〜8時間、もしくはひと晩程度。豚肉や牛肉のブロック肉は1〜2日間程度しっかり漬け込みましょう。

ブロック肉のような塊の場合には、漬け込む前にフォークなどで肉の表面にまんべんなく穴をあけておくと、ブライン液が染みわたりやすくなり漬け込み時間が短縮できます。

洗い流さずにそのまま調理する

ブライン液に漬け込んだお肉は、洗い流す必要はありません。そのまま調理しましょう。揚げ物やソテーにする場合には、キッチンペーパーで軽く表面の水分を拭き取るのがおすすめです。

余分な水分が付いたままだと油はねが起きたり、味がぼやけてしまったりする場合も。調理方法次第では軽く拭き取ってから調理しましょう。

お肉を洗ってしまうと、その水分が周囲のシンクや衣類に飛び散って菌が繁殖し、食中毒を引き起こしてしまうケースも考えられます。

ブライン液を捨てる時や使用した調理器具を洗う時も、飛び散りには十分気を付けましょう。使用した衣類やシンクはきちんと洗濯や掃除をしてくださいね。

ブライン液は洗い流さないため、調理の時の味付けは控えめにするのがポイント。ブライン液の塩や砂糖がお肉に染み込むため、普段と同じ分量の調味料を使用してしまうと味付けが濃くなってしまうので注意が必要です。

ブライン液を使ったおすすめレシピを紹介!

鶏のから揚げの画像

※写真はイメージ

ハウス食品グループ本社のウェブサイトでは、さまざまなレシピが紹介されています。中でも、ブライン液を使用した鶏むね肉のから揚げのレシピを見ていきましょう。

特にパサつきが気になる鶏むね肉は、ブライン液を使用するとおいしくジューシーに仕上がるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

パパにもおすすめ!唐揚げ レシピ

材料(4人前)
鶏むね肉…600g
ブライン液 水…240ml 砂糖…小さじ4 塩…小さじ2
(A)しょうゆ…大さじ1 (A)料理酒…大さじ1 (A)ハウス 特選本香り 生にんにく…大さじ1 (A)ハウス 特選本香り 生しょうが…大さじ1 (A)片栗粉…大さじ6
揚げ油…適量
付け合わせ グリーンリーフ…適量 レモン…適量

作り⽅
1.鶏むね肉は一口大に切ります。
2.ボウルにブライン液の材料を入れて混ぜ合わせます。1を入れて揉みこみ、ラップをして冷蔵庫で約2時間以上置きます。
3.水気を切ったらキッチンペーパーで拭き、(A)を入れて全体になじむまで揉み込みます。
4.フライパンの底から1cm程の高さまで揚げ油を注ぎ入れ、温めます。3を入れて、中に火が通るまで約6分揚げ焼きにします。
5.油を切り、付け合わせをのせたお皿に盛り付けて完成です。

  • ブライン液は塩と砂糖の分量が水分量に対して5%ほどになるようにお作りください。塩の分量が5%以上になると、お肉がかたくなる恐れがあります。
  • 漬け込み時間は鶏むね肉の大きさに合わせて調整してください。
ハウス食品グループ本社 ーより引用

ブライン液を使ってお肉を柔らかくしよう!

ブライン液は身近な材料で簡単に作れて、パサパサなお肉をジューシーにおいしく変身させてくれる、魔法の液体です。『水100mlに対して、塩、砂糖が各5g』の対比を頭に入れておけば量の調整もしやすく、すぐに作れますよ。

作り方のポイントである、材料を正しく計量すること、お肉の大きさや種類によって漬け込み時間を調整することを守りましょう。

鶏むね肉や安価なお肉でも、ひと手間加えるだけでいつもと違うしっとりお肉にできるブライン液。ぜひ日常の料理に取り入れてみてくださいね。


[文・構成/grape編集部]

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出典
ハウス食品グループ本社株式会社

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