『冬瓜』だけど夏の野菜?味の特徴や簡単おすすめレシピを紹介
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『冬瓜』をお店で見る機会はあっても、食べたことのない人は多いのではないでしょうか。本記事では冬瓜の特徴や選び方、下ごしらえのポイント、冬瓜を使った簡単レシピを紹介します。癖がなく、みずみずしい冬瓜をぜひ味わってみてください。
冬瓜とはどんな野菜?
※写真はイメージ
旬の時期になると野菜コーナーで見かける『冬瓜』は、『トウガン』と読みます。名前に『冬』と入るため冬が旬の野菜と思われがちですが、実は『夏』が旬の野菜です。本章では冬瓜の特徴や栄養について解説します。
冬瓜の特徴
冬瓜は夏が旬の野菜ですが、なぜ『冬』が名前に付いているのでしょうか。
冬瓜は皮が厚く、切らずにそのまま冷暗所で保存しておくと冬まで長期保存ができるため、この名が付いたといわれています。
冬瓜には丸形、円筒形、楕円形などさまざまな種類がありますが、主流は楕円形の見た目と緑色の色味が特徴の『琉球冬瓜(リュウキュウトウガン)』です。みずみずしくて柔らかい果肉と淡泊な味わいが特徴で、煮込み料理などによく使われます。
原産地はインドや東南アジアといわれていますが、日本でも古くから食べられてきた野菜です。平安時代の書物『本草和名』にも記載があり、長く親しまれてきた野菜であると分かるでしょう。
冬瓜の栄養
冬瓜は水分が豊富で低カロリーの野菜です。栄養価は低めですが、カリウム、ビタミンC、食物繊維などの栄養素が含まれています。特にビタミンCは肌の調子を整える働きが期待できるため、紫外線の強い夏に食べるとよさそうです。
ビタミンCやカリウムは水に溶けやすい性質があるため、生のままサラダにしたり、煮汁ごと食べられる煮物や汁物にしたりすると効率よく栄養が摂れますよ。
冬瓜は身体を冷やす働きも期待できるので、夏のメニューにぴったりの食材。涼しげな見た目とさっぱりとした味わいは食欲がない時にも食べやすく、夏バテ気味の人にもおすすめです。
おいしい冬瓜の選び方
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冬瓜は丸ごとそのままの状態や、カットされた状態で店頭に並んでいるのを見かける機会が多いですよね。新鮮でおいしい冬瓜をどのように見分けたらよいか、冬瓜の選び方について3つのポイントを解説します。
ずっしりと重みがある
冬瓜を持った時、ずっしりと重みがあるタイプを選びましょう。冬瓜は、全体の95%を水分が占めているため、果肉のみずみずしさと比例して重みを感じます。軽すぎるものは水分が抜けて、食味の落ちている可能性があるので気を付けてください。
全体が白い粉で覆われており、艶がある
冬瓜は皮の表面全体に白い粉がふいていたら完熟しているサインです。表面をよく見て産毛が生えている場合は、まだ熟していないため避けましょう。
品種によっては白い粉をふかないタイプもあります。その場合は、皮が鮮やかな緑色で、ツヤのあるものを選びましょう。
切り口がみずみずしい
カットされた状態の冬瓜は、切り口が白くてみずみずしいのを選びましょう。種がしっかりと詰まっているかも確認できたら、新鮮な証拠です。
冬瓜の下ごしらえのコツ
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冬瓜は癖のない淡白な味わいで、煮物や炒め物などさまざまな料理に使えますが、下ごしらえ次第では料理の仕上がりに差が出てしまう可能性も。本章では、冬瓜の基本的な下ごしらえの方法を紹介します。
冬瓜の皮は厚めに剥くと口当たりがよくなり、トロトロの食感が味わえるため、煮込み料理におすすめです。
薄めに剥くと皮付近の淡い緑色が残り、翡翠色の美しい仕上がりになります。独特の苦味を楽しめたり、煮崩れしにくくなったりしますよ。作る料理に合わせて皮の剥き方も変えると、冬瓜のさまざまな味わいを楽しめます。
冬瓜の煮物レシピ
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冬瓜の定番料理といえば煮物ですよね。水分がたっぷりでトロトロ食感の冬瓜は煮込み料理との相性が抜群です。
冬瓜の鶏そぼろあんかけ
『ヘパリーゼZ』のInstagramで紹介されているのは、冬瓜と鶏そぼろを使ったおかずにもおつまみにもなる一品。鶏肉のうまみが冬瓜に染み込み、後を引くおいしさですよ。
冬瓜は身体を冷やす可能性があるため、秋や冬に食べる時は熱々のあんかけにして食べるのがおすすめです。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
冬瓜のスープレシピ
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作り方
まず、冬瓜のワタを取り、ひと口大に切って皮を剥きます。この時、鍋などで下ゆで用のお湯を沸騰させておきましょう。 カットした冬瓜をお湯の中に入れ、3分下ゆでします。
フライパンにゴマ油を引き、鶏ひき肉とショウガすりおろしを炒め、火が通ったら醬油、酒、鶏ガラスープ顆粒、水を入れて煮立たせてください。
下ごしらえした冬瓜を入れて、柔らかくなるまで弱めの中火で12分程煮ましょう。
冬瓜はスープに入れてもおいしくいただけます。和風の汁物はもちろん、洋風や中華風のスープとも相性抜群です。本章では、和風の汁物に使うレシピを紹介します。
とうがん汁
『とうがん汁』は愛知県の郷土料理で、冬瓜が店に出回ると各家庭で作られるようです。出汁を効かせた煮汁に冬瓜を入れていただきます。
農林水産省のウェブサイトで紹介されているレシピは、優しい味わいで夏バテ気味の時におすすめの料理です。作る時は、できるだけ若いとうがんを使いましょう。皮むき器を使うと薄く皮を剥くことができますよ。
冬瓜の変わり種レシピ
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煮物やスープなどに飽きてしまったら、いつもと違う調理方法に挑戦してみましょう。本章では、ひと味違った冬瓜の変わり種レシピを紹介します。冬瓜のおいしさを新発見できますよ。
冬瓜の春巻
とろっとうまみが染みた冬瓜を、パリパリの春巻の皮で包んでいただきましょう。餃子の皮で有名な隆祥房のInstagramで紹介されているのは、下ごしらえ不要の簡単レシピです。ぜひお試しください。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
作り方
冬瓜は皮を剥き、種とワタを取って1cm程度の角切りにし、しいたけはみじん切りにします。
豚ひき肉に◆の調味料を加えてよく混ぜ、冬瓜としいたけを加えてさっと具材を混ぜましょう。
春巻皮に具をのせ包み、巻き終わりを水溶き小麦粉でとめ、160℃の油できつね色になるまで揚げたら完成です。
パリパリの春巻をひと口噛むと、肉としいたけのうまみが染み込んだトロトロの冬瓜が口の中に広がります。やみつきになるおいしさをぜひ味わってみてください。
冬瓜をさまざまな料理で味おう!
みずみずしく淡白な味わいの冬瓜は、定番メニューの煮物や汁物から、揚げ物やサラダなどの意外なメニューまで、さまざまな料理に幅広く使える便利な食材です。
丁寧に下ごしらえするのが、おいしく食べるポイント。紹介した下ごしらえの方法やレシピを参考に、冬瓜を見かけたらぜひ挑戦してみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]