まだかつお節だけかけてる? ほうれん草の『意外なちょい足し』がこちら!
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食卓でもおなじみの葉物野菜の1つ、ほうれん草。和え物や炒め物など、いろいろな料理に取り入れている人は多いでしょう。
そんなほうれん草の定番料理であるおひたしは、ひと工夫すると栄養価をアップできますよ。
本記事では、管理栄養士の資格を持つ筆者がおいしく栄養摂取できる『ほうれん草のおひたし』の作り方を紹介します!
『ほうれん草のおひたし』の作り方
必要な材料は以下の通りです。
【材料(2人ぶん)】
・ほうれん草 1束(200g)
・出汁 100㎖
・薄口醤油 小さじ2杯
・かつお節 適量
まず、ほうれん草は根の端を切り落とし、残った根元の部分に十字に切り込みを入れて、水でよく洗います。
次に、鍋に1ℓ程度のお湯が沸騰したら根元から入れましょう。お湯の量は、ほうれん草の5倍くらいを目安にしてください。
ゆで過ぎに気を付けながら、1分ほどゆでます。
ゆであがったら冷水にとってよく冷まして水気を絞ります。4cmに切って出汁と薄口醤油をあわせたところに浸して、味をなじませましょう。
器に盛り、かつお節をかけたらでき上がり!ほうれん草の甘みが味わえて、食べ飽きないおいしさです。
ほうれん草のゆで時間で栄養価は変わる?
簡単に作れる『ほうれん草のおひたし』ですが、作る時にポイントがあります。
ほうれん草にはシュウ酸というアクの成分が含まれていて、えぐ味の原因になるだけでなく、大量摂取は尿路結石の原因になることもあるので注意が必要です。
シュウ酸は水に溶けやすく、ゆでたり水にさらしたりすると減らすことができます。
しかし、ビタミンCも同じく水に溶けやすいため、損失が気になるところです。
『調理のためのベーシックデータ 第五版』(女子栄養大学出版部)には、ほうれん草のゆで時間によるビタミンCの残存率のデータがあります。
これによると、生のものを100%とした時、ゆで時間1分では74%ですが、3分では48%という結果に。
ゆで時間はお好みで調節することが多いですが、長くなるにつれて、ビタミンCの損失が大きくなることも意識してみるといいかもしれませんね。
栄養素の吸収アップ!おすすめちょい足しアレンジ
定番の『ほうれん草のおひたし』を食べる時に、栄養素の吸収率がアップするアレンジを紹介します。
レモン
ほうれん草は貧血予防のために意識して摂りたい鉄を含みますが、この鉄は吸収率が低いです。そのため、鉄の吸収を助けてくれるビタミンCと一緒に摂るといいですよ。
文部科学省の『食品成分データベース』によると、レモン果汁大さじ1杯(15g)には、ビタミンCが8mg含まれているので、おひたしの仕上げに組み合わせてみてはいかがでしょうか。
さわやかな酸味でさっぱりおいしく食べられますよ!
ゴマ油
βカロテンはほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれ、油脂に溶けやすく、油と一緒に摂ると吸収がよくなります。
今回、筆者は写真の『ごま香油』をかけましたが、お好みでオリーブ油などもおすすめ。風味が加わっておいしいですよ。
「今までほうれん草のおひたしには、かつお節と醤油しかかけていなかった…」という人は、試してみてはいかがでしょうか。
筆者のブログやInstagramでは、ほかにも食にまつわる情報を発信しているので、気になった人は覗いてみてくださいね!
ブログ:食育ノススメ
Instagram:akiyo_koizumi
[文・構成/grape編集部]
小泉明代
フリーランスの管理栄養士、料理研究家。
レシピ開発や記事執筆、撮影の調理、フードスタイリングなど、食や栄養に関するさまざまな業務をおこなう。
健康的でおいしい料理や献立、手軽に栄養摂取できる工夫などを発信している。