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「つっぱり棒を使う時は…」 メーカーが注意を呼びかけ

By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング  公開:  更新:

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突っ張り棒の写真

※写真はイメージ

衣服をかけたり、収納棚にしたりと、幅広く活躍する突っ張り棒。

棒を伸ばして突っ張らせることで簡単に設置できるのも魅力ですが、安全に使用するためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

突っ張り棒の設置方法や使い方を、生活日用品メーカーの平安伸銅工業株式会社(以下、平安伸銅工業)に聞きました。

突っ張り棒の設置NGの場所

突っ張り棒には主に、バネ式とジャッキ式があります。それぞれの詳しい仕組みについては、以下のウェブサイトサイトで確認してください。

まずは設置場所に関する注意点を聞いたところ、以下のようなアドバイスがありました。

壁の強度を確認する

強度がない壁に突っ張り棒を取り付けると、徐々に壁が反ってしまい、突っ張り棒が落下する原因になります。また、壁を突き破ってしまう可能性も。

ボードやベニヤなどの弱い壁は、壁面を市販の木板などで補強して取り付けてください。

また、壁の下地に桟(さん)があるかを確認することも大切。下地に桟のある部分は、叩くとゴンゴンという鈍い音がしますが、ない部分はコンコンと軽い音がします。

ホームセンターなどで売られている市販の『下地センサー』でも確認が可能です。

凸凹のある壁面には設置しない

斜面や湾曲面、凸凹のある壁面には設置できません。

壁面の凸凹が大きい素材の場合、突っ張り棒のキャップとの設置面が少なくなるため、摩擦力が低下して強度が落ちてしまいます。

水平にできる場所を選ぶ

突っ張り棒は水平にできる場所に設置することが大切。縦の場合は垂直にしましょう。

取り付けの際には、左右のキャップを同じ位置に取り付けるため、まずは突っ張る場所の高さを測り、設置する壁の箇所にマスキングテープなどで印を付けておきましょう。

このひと手間が、落下を防ぐ大きなポイントになります。

取り付け後、『水平器』を使って水平になっているかを確認するのもおすすめ。最近だとスマホに水平器の機能が備わっているものもあります。

突っ張り棒の写真

※写真はイメージ

正しい取り付け方法を覚えよう

適切な設置場所であっても、設置方法を間違うと意味がありません。

平安伸銅工業に『突っ張り棒を設置する際のポイント』を聞いたところ、以下のアドバイスがありました。

バネ式の突っ張り棒を取り付ける際、左右に余裕のある状態からパイプをくるくる伸ばして設置する人が多くいます。

実はこの方法だと、バネの破損や圧着力不足を引き起こす原因となります。

バネ式の突っ張り棒の正しい取り付け方法は、以下の通りです。動画でも紹介しているので、見てみてください。

STEP1 パイプを回して長さを伸ばす

細いほうのパイプを回すとパイプが伸び縮みします。まずはパイプを回して、長さを伸ばしましょう。

STEP2 突っ張る面より数センチ長く伸ばす

次に、使用する幅(取り付け場所の幅)よりも数センチ長めに伸ばします。これが大事なポイント!

STEP3 内部のバネを圧縮して取り付ける

伸ばしたほうのパイプを壁面に当て、押し縮めながら反対側を押し込んで水平に取り付けます。

この方法であれば、パイプの中に入っているバネが戻ろうとする力を最大限利用して突っ張ることができるので、落ちにくくなります。

こんな設置方法はNG!

平安伸銅工業によると、設置する際の注意点として、以下のようなことが挙げられるそうです。

壁に対して斜めに取り付けない

突っ張り棒は、壁に対して斜めに取り付けないでください。キャップと壁に隙間ができてしまうため、正しく取り付けられません。

キャップと壁の間にものを挟まない

突っ張り棒のキャップは、壁との摩擦力を最大限に発揮できるよう設計されています。

落下防止のために耐震ジェルなどを挟む人もいますが、かえって摩擦力が弱まり、落下の原因になるのです。

キャップを上下逆に取り付けない

ジャッキ式の突っ張り棒の中には、荷重でパイプがたわんでも壁との接着面積を保つため、壁と接着するキャップは片方があえて長くなるように設計されているものがあります。

取り付ける時は、キャップの短いほうを上にしてください。

突っ張り棒の写真

※写真はイメージ

ジャッキ式の突っ張り棒の詳しい取り付け方は、以下で確認してください。

浴室には取り付けない

多くの突っ張り棒は鉄でできているため、湿度の高い場所ではパイプが錆びる可能性があります。

キャップと壁の間に水が入ると、滑って落下する可能性もあるので、浴室での使用はおすすめできません。

突っ張り棒の写真

※写真はイメージ

ちなみに、「突っ張り棒で懸垂は絶対にしないでください」とのこと。当たり前と思いきや、このような質問が寄せられることがあるそうです。

たとえ体重が耐荷重内で収まっていても、実際にはそれ以上の負荷がかかるため、絶対にやめてください。

平安伸銅工業のアドバイスを参考に、安全に突っ張り棒を使用しましょう。


[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]

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取材協力
平安伸銅工業株式会社

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