スーパーで大地震に遭遇 店員が目にした光景に「ハッとした」「考えさせられる」
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クリエイター
あとみ
ショッピングモール内のスーパーマーケットで働きながら、温かみのある絵で接客業や店にまつわるエッセイ漫画を描いている。
blog:きらきらレジ日記
instagram:yumekomanga

ただの検査結果じゃない!店員の優しさを感じる、メッセージ付き用紙が話題に世界の中で日本は、接客業のホスピタリティが高いといわれています。 マニュアルに縛られない、店員の臨機応変な対応は、客の気分をよくしてくれるでしょう。 メガネ店で新しいフレームを探していた、なつめ(@sauntm)さん。 ...

客「荒んだ心に染み入りました」 スーパーの『ご意見カード』に書かれていたのが?まぐろ(@35nekoneko35)さんがスーパーの『イオン』に訪れた時のこと。 店内に設置してあった、客が店に意見を伝えられる『ご意見うけたまわりカード』に目が留まったといいます。
- 出典
- yumekomanga
地震が発生した当初、店員と客たちは、地震の規模をまだ理解できていませんでした。また、不安を紛らわすため、いつも通りに振る舞おうとしていたのでしょう。
並んでいる客の対応に追われていた、あとみさんら店員ですが、徐々に現状を把握。「どう対応すべきか」や「家族は大丈夫だろうか」といった気持ちがせめぎ合う中、助け合って可能な限りの業務を行いました。
当時を振り返り、災害から目をそらすように『日常』を保とうとする光景を「本当に滑稽(こっけい)だった」と評した、あとみさん。被災を機に、改めて防災意識を高めるようになったといいます。
災害は非日常的な一方で、すべての人にとって身近な問題。あとみさんの体験談を受け、多くの人が意見を寄せました。
・「仕事よりも命や家庭のほうが大事!」と強く思うけれど、それは全員同じだし、中には非常時に仕事を放り出せない職業の人もいる。難しいね…。
・東日本大震災をはじめ、いろんな大震災の日を思い出した。非常時にどう行動すべきか、考えさせられる…。
・店内の様子がリアルで、ハッとした。日本人は地震に慣れがちなので、気を付けたいですね。
災害発生後、大勢の人が集まる場で、いわゆるパニック状態が発生するケースは少なくないといいます。
幸い、あとみさんの店でパニックは起こらなかったものの、逆に「大きい地震はおさまったし、もう大丈夫ではないか?」というような雰囲気が広がっていたのだとか。
このように、目の前の危機と向き合わない心理を『正常性バイアス』といいます。心を落ち着かせるため、つい「自分は大丈夫」や「大変な事態が起こるはずはない」と思ってしまうのです。
しかし、さらに大きな揺れが本震として襲い来る可能性は、ゼロではありません。そう思っているうちに、逃げ遅れてしまう可能性もあるでしょう。
漫画を通して、多くの読者が災害の恐ろしさを再認識した模様。災害がいつ、どこで起こるかは予測できないからこそ、日頃の備えを意識しておきたいですね。
[文・構成/grape編集部]