みかんとオレンジには違いがある!?特徴や栄養価の違いについて解説
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「みかんとオレンジって、ほぼ同じに見えるけれど何が違うのだろう」
「柑橘系の果物を使ってジャムなどを作りたいけれど、みかんとオレンジのどちらがよいのだろう」
みかんとオレンジは見た目が非常に似ているため、呼び方が違うだけだと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、みかんとオレンジには明確な違いがあり、味や見た目だけでなく栄養価や適した保存方法も異なります。
当記事では、みかんとオレンジの違いについて解説。それぞれの違いや、生で食べる以外の方法を知ることで、料理のレパートリーも増えるでしょう。
みかんとオレンジの違い
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みかんとオレンジは、明確に違う果物です。それぞれの違いを知っておけば、買い物の際に誤って購入することが少なくなるでしょう。
ここでは、みかんとオレンジの分類や代表的な品種、旬の時期の違いなどを解説します。
みかん
みかんは、ミカン科ミカン属の柑橘類で、日本で親しまれている果物の1つとして知られています。代表的な品種は『温州みかん』で、皮が薄く手で簡単に剥けるのがオレンジとは違う点です。
果肉はやわらかくて甘みと酸味のバランスがよく、種が少ないか、ないものが多いでしょう。収穫時期は秋から冬にかけてで、一般的に10月~1月が旬とされています。
オレンジ
オレンジはみかんと同じく、ミカン科ミカン属の柑橘類です。代表的な品種には『ネーブルオレンジ』や『バレンシアオレンジ』があります。
品種にもよりますが、オレンジはみかんとは違って皮が厚く、手で剥くのはやや難しいため、包丁やナイフで剥くのが一般的です。
果肉はみかんよりしっかりしており、甘みや酸味の強さは品種によって異なります。種がある品種とない品種があるのも、みかんとの違いでしょう。
オレンジの旬は品種ごとに異なり、『ネーブルオレンジ』は12〜3月頃の冬から春にかけて、『バレンシアオレンジ』は6〜8月頃の夏の時期に多く出回ります。
みかんとオレンジを見分けるポイント
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みかんとオレンジの違いをご紹介しましたが、どのようなポイントで見分けることができるのでしょうか。
ここでは、見た目、産地、栄養価の違いから、みかんとオレンジの見分け方をご紹介します。
見た目
みかんはオレンジと比較すると、若干小さく平たい円形です。一方オレンジは、きれいな円形でみかんよりも大きいサイズに成長します。
重量も、みかんが80~150gほどに対してオレンジは200~250gほどと、2~3倍の重さがあるといわれています。
色味も品種によって違いますが、みかんのほうが『濃い橙色』という印象が強いでしょう。
見た目の違いは、みかんとオレンジを見分けるポイントとして最も活用できるといえます。
産地
みかんとオレンジはもともとインドで誕生した果物で、どちらも温暖な気候で育ちやすいのが特徴です。
みかんは日本を中心に、オレンジは海外を中心に生産されています。しかし、日本でまったくオレンジが生産されていないわけではありません。
例えば、前述した『バレンシアオレンジ』は、和歌山県が国内トップの生産量を誇る品種です。
日本では、古くから冬にみかんを食べる風習があります。一方海外では、ジュースなど加工品の材料としてオレンジの需要が高いため、このように産地が分かれたのでしょう。
主な産地が国内と国外で分かれている点は、みかんとオレンジを見分ける1つのポイントです。
栄養価
みかん、オレンジともに、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンCには、免疫機能の維持や抗酸化作用などの効果が期待でき、肌の健康維持にもよいのだとか。
また、みかんにはビタミンAの『β-クリプトキサンチン』も豊富です。この栄養素は、骨の生活習慣病の予防や代謝の維持にも効果的といわれています。
ほかにも、薄皮やスジに含まれるポリフェノールには、中性脂肪の分解や肥満の予防が期待できるでしょう。
一方オレンジには、アミノ酸が多く含まれています。
アミノ酸が不足すると、必要なたんぱく質が体内で作られないため、筋力の低下や肌荒れにつながりかねません。
また、オレンジには葉酸が多く含まれており、赤血球の形成や胎児の健康的な成長をサポートするために役立つといわれています。
みかんやオレンジの栄養価も、見分けるうえで1つのポイントになるかもしれません。
みかんとオレンジの違いを理解し使い分ける方法
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みかんとオレンジは、見た目や栄養価だけでなく味の特徴も異なり、それぞれに向いている調理法があります。
使い分けを覚えておけば、みかんやオレンジでおいしいデザートを楽しめるでしょう。
例えば、みかんを使ったデザートなら、みかん飴やみかん大福が人気です。みかんのほどよい酸味や甘味を生かしつつ、さらに甘さを追加すると子供でも食べやすいデザートになります。
オレンジの場合は、ジャムやソース、ケーキなどに使うのがおすすめです。味も風味も強いため、素材を最大限に生かせるジャムなどに向いています。
また酸味、甘味ともにしっかりとあるため、味のアクセントにもぴったりです。
どちらもさまざまな調理法があるため、レシピサイトなどを見ながら使い分けてみましょう。
みかんとオレンジの保存方法
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みかんとオレンジは、保存方法にも若干違いがあります。適切な保存方法を知っておくと、おいしい状態を長く保てるでしょう。
ここでは、みかんとオレンジの保存方法をご紹介します。
みかんの保存方法
旬である冬の時期は、常温で3週間程度の保存が可能です。暖房が効いていない玄関や廊下での保存が推奨されています。
常温保存する際は、通気性のよい入れ物を用意し、キッチンペーパーを敷いてからみかんを並べましょう。上に重ねる際は、再度キッチンペーパーを被せてからみかんを置きます。
また乾燥を防ぎ、みずみずしい状態を保つには、へたを下にするのがポイントです。
ダンボールに入れる場合も同様に、新聞紙やキッチンペーパーを敷いてからみかんを並べましょう。重ねて入れる場合は、カビや潰れを防ぐため、週に一回ほど段を入れ替えるのがおすすめです。
冬以外は冷蔵庫の野菜室で保存すると、2週間程度持ちます。野菜室で保存する際は、乾燥を防ぐことが大切です。
1つずつキッチンペーパーで包み数個をポリ袋にまとめたら、へたを下にして保存します。すぐに食べない場合は、冷凍庫で保存するとよいでしょう。
オレンジの保存方法
オレンジは、常温で2週間程度日持ちします。常温保存する場合は、風通しがよく、日光の当たらない状態で保管しましょう。
オレンジは、みかん以上に乾燥しやすいため、ポリ袋や新聞紙に包みジューシーさを保つのがポイントです。また、高温な場所や直射日光の当たる場所で保存すると、味の低下につながるため注意しましょう。
夏には、みかんと同様に冷蔵庫の野菜室で保存すると、みずみずしさや味を保てます。冷凍保存する場合は、皮をむいて1房ずつばらしてラップに包む方法がおすすめです。
ラップに包んだら、ポリ袋に入れて保存しましょう。冷凍すればおいしい状態で1か月ほど持つため、大量に購入した場合やもらった場合は、ぜひ試してください。
『オレンジアレルギー』に、みかんは含まれるのか
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オレンジアレルギーの場合、『みかん』は対象に含まれません。というのも、みかんとオレンジは同じ柑橘属ですが、分類は『みかん類』と『オレンジ類』で分かれるためです。
オレンジアレルギーには『ネーブルオレンジ』や『ベルガモット』などが該当します。
ただし「みかんはオレンジアレルギーに含まれないから、食べても問題ない」という考えは危険です。
みかんとオレンジは同じ柑橘属の分類であり、栄養価も非常に似ています。
そのため「みかんだから大丈夫」と考えず、一度医師に相談すると安心です。食物アレルギーの場合は、アレルゲンを含む食品を食べると、蕁麻疹や唇の腫れといった症状が出ます。
『みかん』と『オレンジ』には明確な違いがある
みかんは、酸味と甘みのバランスが収穫時期によって変化し、手軽に食べられる果物です。生活習慣の予防につながる栄養も豊富に含まれているため、健康を維持したい人にもよい食べ物でしょう。
一方オレンジは、濃厚な味と香りが特徴で、皮が厚いためナイフなどを用いて食べます。身体に必要なたんぱく質を構成するアミノ酸が豊富に含まれていることから、疲労を軽減したい人、筋力の低下を防ぎたい人におすすめです。
今回ご紹介したようにそれぞれの違いを知ることで、よりおいしくみかんやオレンジを楽しめます。
特徴によって調理法を変えると、子供も食べやすいデザートができるため、ぜひ試してみてください。
[文・構成/grape編集部]