ウエディングドレスを解体して? 生まれ変わった1着に「その考えはなかった」
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一定程度のレンタル後に、捨てられていたウエディングドレスが?
『サステナブルドレス』ができてから『レンタル期間が終わったら廃棄する』という概念がなくなりました。
そう語るのは、『MIRROR MIRROR』のプロモーションを担当している、壬生浩子さんです。
壬生浩子さん
『MIRROR MIRROR』が『サステナブルドレス』に込めた想いについて、お聞きしました。
スタッフの声から生まれた『サステナブルドレス』
『サステナブルドレス』が生まれたきっかけの1つに、『MIRROR MIRROR』のスタッフたちの声があったといいます。
日本で『SDGs』といった言葉が浸透する以前から、スタッフたちは捨てられるドレスに心を痛めていたのだとか。
一定のクオリティを保つために、ウエディングドレスには使用する回数を設けています。
多くのドレスは10回に満たない回数着ていただいたらレンタル期間を終えるので、年間数十着を廃棄している状況でした。
『MIRROR MIRROR』では、自社製作ドレスのみならず、海外で買い付けたドレスも多く扱っているそうです。
そんな貴重なドレスでもレンタルを終えた後の使い道はなく、捨てざるを得ない状況でした。
レンタル期間を終えたとはいえ、ドレス自体はきれいなんですよね。
海外のドレスブランドで作られたインポートドレスは、上質なレースや最上級のシルクなど、日本では仕入れることが難しい生地を使っていることが多いです。
そういったパーツもすべて廃棄してしまうことに、スタッフ間でも「もったいないよね」とよく話していました。
2020年のコロナ禍以降、社内でサステナビリティの推進体制が整っていく中で「廃棄予定のドレスを使って、新たなドレスを作らないか」という話が持ち上がったといいます。
ウエディングドレスの、スパンコールやビーズといった装飾やパーツは、手作業で付けているものが多いんです。
『アップサイクルドレス』を作る前は、スタッフにも『パーツを取り外す』という考えはなかったので、新しい発想でした。
5着程度のドレスのパーツで再構築されたドレス
スタッフにとって、長年の課題を解決する糸口となった『アップサイクルドレス』。
2023年には、「ドレスのみならず、結婚式場で使われた花も再利用しよう」という考えから『ボタニカル・ダイ ドレス』が誕生しました。
最近では、結婚式場の装花だけではなく、日本で古くから自生している草木も染料として使っています。
ヨモギやビワなど、化学染料では出せない柔らかい色を出してくれますね。
『ボタニカル・ダイ ドレス』を見せてもらうと…なんと小豆を染料とするドレスも!
『小豆色』といえば、皮を染色した赤褐色のイメージがありますが、こちらのドレスでは皮以外の部分を染料にしています。
小豆から肌に馴染みやすいアイボリー色のドレスが生まれるなんて驚きですね。