「生のまま食べないで」 製粉協会が注意を呼びかけ
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小麦粉は揚げ物の衣に使用したり、パンやお菓子の材料にしたりなど、料理に欠かせない材料です。
熱を通して食すことが基本で、生で食べるのは避けるべきといわれています。これはなぜなのでしょうか。
小麦・小麦粉の企業団体である製粉協会に取材しました。
小麦粉は生で食べてはいけない理由
製粉協会に『小麦粉を生で食べてはいけない理由』を聞いたところ、このような回答がありました。
小麦粉の主成分はでんぷんです。
このでんぷんは生のままでは『ベータデンプン(β-でんぷん)』という、固く結合し、水に溶けにくい状態です。
『ベータデンプン』のままで食べると、胃で消化されにくく、消化不良を起こす可能性があります。
ほかにも、以下のような危険性についても教えてもらいました。
加熱がされていない小麦粉は、微生物が付着している可能性もあります。
そのまま摂取すると、消化不良だけでなく食中毒になる危険性もあるので、小麦粉は生の状態で摂取するのは避けたほうがいいでしょう。
ベータデンプンは水を加えて加熱することで『アルファデンプン』へと変化。この状態になると消化しやすくなるため、安全に食べられるようになるのです。
ベータデンプンは小麦粉だけでなく、米や白玉粉にも含まれています。
生米や白玉粉をそのまま食べることはないはずですが、消化不良を避けるためにも必ず加熱してください。
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小麦粉は加熱していない生の状態で食べると、消化不良や食中毒の原因になることがあります。
海外では『クッキードウ』といって、焼く前のクッキー生地をそのまま食べることがありますが、これは加熱処理された小麦粉を使っているのだそうです。
加熱処理されていない小麦粉が使われている場合は、決して生では食べないようにしましょう。
[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]