15歳で亡くなった少年、4人の命を救う 息子を失った母は涙をこらえてこう言った…
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臨時休業をした整体院 入り口にあった『貼り紙』に「これは仕方ない」「いい職場」2024年11月14日に、ある理由で臨時休業をした、同店。 「お許しください」といった言葉とともに、臨時休業を知らせる貼り紙を、Xのアカウント(@msgCura)で公開したところ、大きな注目を集めることになりました。
買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
息子は、ヒーローになったの…
そう語るのは、アメリカのテキサス州に住む、ジェイミー・ジョンソンさん。
彼女は、当時15歳だった息子のジェイコブ君を交通事故で亡くした悲しい過去を抱えています。
最愛の息子の若すぎる死、その悲しみは計り知れません。
しかしその後、ジェイコブ君は違う形で生き続けることになるのです。
ジェイコブ君により救われた命
臓器移植の先進国であるアメリカ。年間8千人の臓器提供者がいるそうです。
ジェイコブ君もまた、臓器提供者として登録していた1人。まだ彼が事故にあう前、彼はこのように語っていたそうです。
「臓器を提供することで、誰かを助けることができるのなら助けたい」
当時のジェイミーさんは、その言葉の本当の意味を知ることはありませんでした…。
その後、家に帰る途中に車に跳ねられてしまい、短い生涯に幕を下ろしたジェイコブ君。
彼の願い通り、肝臓と2つの腎臓、そして心臓は、4人の患者さんに提供されることに。
その中の一人は、偶然にもジェイミー君と同い年の、15歳のローガンという少年。重い病を患っていた彼は、ジェイミー君の心臓のおかげで命を繋ぐことができました。
臓器コーディネーターから、ローガン君の術後の経過を聞いたジェイミーさんは「息子の心臓を受け継いだ彼に会いたい…」そう願ったそう。
たとえ息子はこの世にいなくとも、彼の心臓は違う誰かの体の中で鼓動を続けている。それだけで、息子が生き続けていると思えたからではないでしょうか。
本来、ドナーとレシピエントの関係は秘密にされるもの。しかし、ローガン君はその願いを受け入れ、無事2人は会えることになったのです。
息子の心臓を持つローガン君と会えたジェイミーさん、当時のことをこう語っています。
「彼の胸に耳を当てると、ジェイコブの心臓の音が聞こえたわ。その後、私たちは1日一緒に過ごしたのだけど、まるで昔からローガンを知っているかのように思えたの…」
その時、ジェイミーさんは以前、ジェイコブ君が「人を助けたい」と語っていた意味がわかったのだそうです。
「ジェイコブは、ヒーローになりたいって言っていたの。息子は実際にこうやって、誰かを助けたわ。彼はヒーローよ」
世の中には、臓器移植でしか救えない命があります。こうしている今も、提供を待つ人々は、不安と戦いながら、怯えながら過ごしています。
そんな不安から、一人の少年を救ったジェイコブ君は、ジェイミーさんの言う通りヒーローそのものだったのかもしれません。