天才卓球少女・伊藤美誠は「空気を読まない女の子」だった! By - grape編集部 公開:2016-08-31 更新:2016-09-06 卓球 Share Post LINE はてな コメント 福原愛、石川佳純に続く日本女子卓球界のエースとして注目を集める、伊藤美誠。 静岡県磐田市で生まれた伊藤が卓球を始めたのはわずか2歳のとき。すぐに卓球に熱中し、幼稚園に入ると1日に7時間もの間、飽きることなくラリーの練習を続けたこともあったそうです。 そしてめきめきと実力をつけ、4歳で全日本卓球選手権に初出場、7歳の時にはバンビの部(小2以下)で初優勝を飾りました。 その後も国内外の大会で経験を積み、2015年3月のワールドツアーのドイツオープンでは、史上最年少の14歳152日で見事ワールドツアーシングルス初優勝。 同年の世界選手権でも、それまで福原愛が保持していた同選手権日本人女子勝利の最年少記録を塗り替え、見事準決勝進出を果たしました。まさに絵に描いたような天才少女ですよね。 ところが伊藤の育ての親・関西卓球アカデミーの大内征夫コーチは、出会った当時(小6)の伊藤について次のように振り返ります。 「特別に技術が高いとか、フットワークがいいというわけではありませんでした」。 しかし実際に指導を始めてみると、その評価は一変します。 「普通の子とは全く違っていました。40年間指導者をしているが、こんな子は初めてでしたね」。 伊藤の何がそんなに違っていたのでしょうか?それは伊藤の練習に対する姿勢でした。 卓球は礼儀を重んずるスポーツで、ラリーの練習をする際は一定のコースを決めて、そのコースから外れないようにするという暗黙のルールがあります。しかし、伊藤は平然とこのルールを破ったのです。 練習中なのにチャンスボールがくれば容赦なく本気で打ち込んでくる伊藤に、周囲はびっくり。「この子はこれが練習じゃなくて試合だと勘違いしてるんじゃないの?」と思ってしまうほど気迫を込めて球を打ちこんでくる伊藤に、練習相手の選手からは当然ブーイングが。 中には「バカにされた」と泣き出す子や、「伊藤とは練習したくない」という子も多かったそうです。 それでも伊藤は知らん顔。相手が泣き出しても嫌がっても伊藤はまったく気にしていなかったのです。むしろニコニコ笑いながら練習を続けたというのですから、驚きです。伊藤選手、いわゆる「空気を読まない子」だったんですね。 もちろん大内コーチもそんな伊藤の態度を注意しようと思ったことは何度もあったそう。「でも、これがこの子のやり方なんだと思い直して、伊藤の好きにさせたのです。他の選手には『伊藤はお前たちを馬鹿にしているんじゃない。真剣にボールに食いついているんだ』といいきかせました」と大内さん。 そう、伊藤選手は決して他の選手を軽くみていたのではなく、「強くなりたい」という一心で、目の前の一球一球を真剣に打ち込んでいたのです。その一球への執念が、彼女をここまで強くさせたのでしょう。 彼女の素質を見抜き、自由に練習をさせた大内コーチの度量、そして伊藤の人並み外れた「勝ちへのこだわり」が、「天才卓球少女・伊藤美誠」を作り上げたのです。 まだ高校1年生、15歳の伊藤の可能性は無限大。これからは世界の強豪相手に戦う機会も増えていきますが、持ち前の「空気読まない力」を発揮して、どんどん活躍してほしいですね。 ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました Share Post LINE はてな コメント
福原愛、石川佳純に続く日本女子卓球界のエースとして注目を集める、伊藤美誠。
静岡県磐田市で生まれた伊藤が卓球を始めたのはわずか2歳のとき。すぐに卓球に熱中し、幼稚園に入ると1日に7時間もの間、飽きることなくラリーの練習を続けたこともあったそうです。
そしてめきめきと実力をつけ、4歳で全日本卓球選手権に初出場、7歳の時にはバンビの部(小2以下)で初優勝を飾りました。
その後も国内外の大会で経験を積み、2015年3月のワールドツアーのドイツオープンでは、史上最年少の14歳152日で見事ワールドツアーシングルス初優勝。
同年の世界選手権でも、それまで福原愛が保持していた同選手権日本人女子勝利の最年少記録を塗り替え、見事準決勝進出を果たしました。まさに絵に描いたような天才少女ですよね。
ところが伊藤の育ての親・関西卓球アカデミーの大内征夫コーチは、出会った当時(小6)の伊藤について次のように振り返ります。
「特別に技術が高いとか、フットワークがいいというわけではありませんでした」。
しかし実際に指導を始めてみると、その評価は一変します。
「普通の子とは全く違っていました。40年間指導者をしているが、こんな子は初めてでしたね」。
伊藤の何がそんなに違っていたのでしょうか?それは伊藤の練習に対する姿勢でした。
卓球は礼儀を重んずるスポーツで、ラリーの練習をする際は一定のコースを決めて、そのコースから外れないようにするという暗黙のルールがあります。しかし、伊藤は平然とこのルールを破ったのです。
練習中なのにチャンスボールがくれば容赦なく本気で打ち込んでくる伊藤に、周囲はびっくり。「この子はこれが練習じゃなくて試合だと勘違いしてるんじゃないの?」と思ってしまうほど気迫を込めて球を打ちこんでくる伊藤に、練習相手の選手からは当然ブーイングが。
中には「バカにされた」と泣き出す子や、「伊藤とは練習したくない」という子も多かったそうです。
それでも伊藤は知らん顔。相手が泣き出しても嫌がっても伊藤はまったく気にしていなかったのです。むしろニコニコ笑いながら練習を続けたというのですから、驚きです。伊藤選手、いわゆる「空気を読まない子」だったんですね。
もちろん大内コーチもそんな伊藤の態度を注意しようと思ったことは何度もあったそう。「でも、これがこの子のやり方なんだと思い直して、伊藤の好きにさせたのです。他の選手には『伊藤はお前たちを馬鹿にしているんじゃない。真剣にボールに食いついているんだ』といいきかせました」と大内さん。
そう、伊藤選手は決して他の選手を軽くみていたのではなく、「強くなりたい」という一心で、目の前の一球一球を真剣に打ち込んでいたのです。その一球への執念が、彼女をここまで強くさせたのでしょう。
彼女の素質を見抜き、自由に練習をさせた大内コーチの度量、そして伊藤の人並み外れた「勝ちへのこだわり」が、「天才卓球少女・伊藤美誠」を作り上げたのです。
まだ高校1年生、15歳の伊藤の可能性は無限大。これからは世界の強豪相手に戦う機会も増えていきますが、持ち前の「空気読まない力」を発揮して、どんどん活躍してほしいですね。