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東京秋葉原、昭和初期に消えた幻の駅が地下に存在した!

By - grape編集部  公開:  更新:

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険しすぎた神田駅への道のり

神田駅方面へ向かって線路上を歩いてみると、

神田川の真下を示す表示が! つまりここが川底部分。

現在の万世橋は、関東大震災の震災復興事業で架橋されました。そのとき、同時に建設されたのが、地下鉄のトンネル。

銀座線は基本的に「開削工法」という工法で作られています。この工法は道路の上から穴を掘り、箱型のコンクリートでできたトンネルを埋設して埋め戻すという工法です。

しかし、川をそのまま開削するわけにはいきません。そこで取られた施策は、神田川を一時的にせき止め、箱型の樋を川の真ん中に設けて流路とし、その間から川底を開削していくという方法。

しかも驚くべきは、これらの掘削はすべて重機を使わない、人力による手掘り(といってもスコップなどの道具は使いましたが)だったということ。

今では考えられないほどの難事業だったのです。

ちょうど神田川の下あたりを支える柱には、「風強い!」の注意書きが。

地下鉄のトンネル内は、空気鉄砲のような仕組みで空気が押し出されて強風が吹くのだとか。そのために取っ手が取り付けられているのです。

では、そろそろ地上へ戻るとしましょう。

普段は地下鉄の通気口として、気に留めるひとはいませんが、実は幻の萬世橋駅につながっていたというわけですね。なんというロマン!

次回の銀座線探偵団をお楽しみに!

【History】

銀座線萬世橋駅は、1929(昭和4)年から1930(昭和5)年までのわずか2年足らずの期間、神田川のトンネル工事が終了するまでの仮停車場として、現在の萬世橋の北側に設置された。

当時、改札がどのように存在し、実際にどう運用されていたかについては資料があまり残っておらず、不明な点も多いため、まさに「幻の駅」として知る人ぞ知る存在になっている。

閉鎖後の現在は、かつての通路は通気口として再利用され、プラットホーム横にあったスペースは資材置き場などに活用されている。

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東京メトロ 銀座線リニューアル情報サイト

2017年12月30日で浅草駅~上野駅間の開通90周年を迎える「地上にもっとも近い地下鉄」である銀座線は、現在、改良工事!東京メトロ銀座線の秘密を紹介していく「銀座線探偵団」 ⇒http://www.tokyometro.jp/ginza/

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