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ソニーと東大がタッグを組んで次世代の人材を育成する学問領域を立ち上げ!

By - 土屋 夏彦  公開:  更新:

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ポケモンGOでは、スマートフォンを町の風景にかざすと、ポケモンが飛び出てくるという、いわゆるARという技術を使って盛り上がりましたが、このARとは英語でオーギュメンテッドリアリティ=拡張現実と訳される言葉。現実を拡張する、現実にないものをあるかのように加えちゃう。

そんなことを、今度は実際の人間そのものでやってしまう研究をしようと、東京大学とソニーが新たな学問領域を立ち上げました。それが「ヒューマンオーギュメンテーション=人間拡張学」という学問なんだそうです。

ところでシンギュラリティという言葉をご存知でしょうか? 機械のような人間が作りあげたものが、人間の能力を越えることをシンギュラリティ=技術的特異点と言うんですが、これには2つの方法があると言われています。

ひとつは、文字通り、人が作った人工知能のようなものが越えたとき。そしてもうひとつは、人間そのものにさまざまな機械やバイオ技術をほどこして越えたとき。今回の「人間拡張学」はまさに、人間そのもののの能力を高めて拡張させる研究をしようということですね。

そもそも近視用メガネだって、近視の目を拡張させているといえますし、顕微鏡の発明で人間は見えなかった小さなものが見えるようになった、すなわち能力が拡張されたということになりますね。

拡張する能力の範囲は、知覚、認知、身体、存在感の4つを考えていて、例えば、VRやARなどの技術を駆使して、プロスポーツ選手でしか見れない光景を誰でも体験できるようにしたり、360度カメラを駆使して、リアルタイムでどこか遠方にテレポーテーションする体験を出来るようにすることで、人間の能力を拡張させると何が見えるのかを徹底的に探りたいということ。

関係者の話によれば、この「ヒューマンオーギュメンテーション」の研究によって、未来の人材の育成につなげるとともに、時間や空間の制約を超えた、IoA(Internet of Abilities:能力のインターネット)という未来社会基盤を整えていくということのようです。


[文/構成 土屋夏彦/grape編集部]

土屋夏彦

上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。

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出典
Sonyプレスリリース

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