そんな設定知らなかった!思わず読み返したくなる『鉄腕アトム』の世界
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- 取材協力
- 講談社
鉄腕アトム、ブラックジャック、リボンの騎士、火の鳥…数えあげればキリがない名作漫画を生み出し、漫画界の神様とまで言われた手塚治虫さん。数多くの作品がアニメにもなりました。
特に鉄腕アトムは、50年以上も昔の漫画ながら、アニメや映画で何度もリメイクされ、老若男女に人気の作品となっています。
でも、意外と知られていなかったり、勘違いされている設定があることをご存知でしょうか。
記憶容量は2テラバイト!?
アトムを作ったのはお茶の水博士ではない
アトムを作り出したのは、事故で息子を亡くしてしまった科学省長官の天馬博士。息子を想い作ったものの、成長しないアトムをロボットサーカスに売り飛ばしてしまいます。
©Tezuka Productions
その後、見世物として使われているアトムを不憫に思い、引き取ったのがお茶の水博士なんです。お茶の水博士がアトムを作ったと勘違いしている人が多いかもしれませんね。
©Tezuka Productions
現代ではそんなにすごくないかも?
アトムのもつ電子頭脳の記憶容量は、15兆8000億ビット。1バイトが8ビットなので、計算すると約2テラバイトとなります。
50年以上前なら想像もつかないような大容量ですが、ブルーレイディスクが片面25ギガバイトと考えると、約80枚分の容量…現代ではそんなに凄さを感じないかもしれませんね。
アトムには”年下”の両親がいる?!
家族のいないアトムのために、お茶の水博士が父と母のロボットを製作しますが、後から作ったため、両親が年下という不思議な環境に。
©Tezuka Productions
ロボット小学校では、後輩になる両親に違和感を感じながらも、アトムは家族のことを大切に思い接していきます。他にもウランという妹と、コバルトというアトムを細長くしたような弟が家族にいます。
©Tezuka Productions
未来ではなく過去の物語
鉄腕アトムを見た人は、現代よりも未来を舞台に描かれたものと思いがちですが、実は読者の時代から数万年も前の世界が舞台のようです。
アトムの世界の人類が一度滅び、そのあとまた進化してきたのが現在なんだそうです。
※漫画やアニメによって、設定が異なることがあります。
手塚治虫さんの肉声で語る、アトムへの想い
2017年、アトムが本当の家族に!
他にも、高性能な機能を持つアトム。もし家族として一緒に住むことができたら、楽しそうですよね。
2017年、そんなアトムをなんと家で作ることができるようになりました!
足のジェットエンジンで空を飛んだり、10万馬力のパワーは出ませんが、最新のAIを搭載し、最大12名の顔を認識。それぞれの会話を記憶し、日々話すことで会話力も成長してくのだとか。
胸についたディスプレイで絵本の読み聞かせ、健康のために一緒にラジオ体操をしてくれるなど、大人から子どもまで心躍るような機能がついています。
家族や友達のように人に寄り添い、日々進化していくアトム。漫画やアニメファンでなくても、一緒にいられたら毎日が楽しくなりそうです。
60ヵ国であいさつなどができる、アトムの機能はこちらで
今後技術やAIが進化していくことで、一家に一台ロボットを置くことが普通になる時代がくるかもしれません。
なじみ深いアトムがそばにいたら、そんな未来もなんだか身近なものに感じることができそうですね。
週刊 鉄腕アトムを作ろう!
[文・構成/grape編集部]