「私もソレ、持ってますよ!」販売員の常套句は「どうせウソでしょ」と思ってたけど… By - grape編集部 公開:2018-06-21 更新:2018-06-21 店員接客業服 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 洋服や靴、バッグなどを買おうと店に行くと、ほとんどの場合、販売員と会話をすることになります。 最近の流行などを聞くことができるから販売員との会話が好きという人もいますが、「話しかけられるのがイヤ」と苦手な人も…。とはいえ、店頭に出ていない色やサイズの洋服が欲しい時などは、販売員にお願いをするしかありません。 そんな販売員の多くが口にするセリフが、こちら! 「それ、私も持ってますよ」 気になった洋服を広げて見ている時に、こんな声をかけられた経験がある人も多いでしょう。 ※写真はイメージ しかし、このセリフは真実なのでしょうか。たいていの場合、このセリフをいった販売員はその瞬間、勧めたアイテムを身に着けてはいません。 もしかしたら「客に商品を買ってもらうためだけのセールストークなのか」…そんな疑問を、販売員に直接ぶつけてみました! 「絶対にウソだろ」と思っていたけど… 質問に答えてくれたのは、某百貨店のテナントで働く30代後半の女性販売員。 現在は海外ブランドの店で働いていますが、20代のころは「若い女性に人気のファストファッションの店で販売員をしていた」といいます。 まずはド直球の質問。 ――「私も持ってる」っていう? いいます…。 恥ずかしながら、若いころはそればかりいってました。 やはり販売員にとっては定番のセリフのようです。 ちなみに、「それの色違いを持ってます」「私も去年買ったんですけど、可愛いですよね」と、変化を加えるバージョンも。特に若い店員がいいがちなセリフだといいます。 では、いきなり本題に…。 ――「私も持ってる」ってウソでしょ? よくいわれるんですけど、ウソじゃないんです。 もちろん、(持っていないのに)そういったセリフをいう販売員はいますが、私が一緒に働いてきた販売員の多くは本当に持っていますよ。 持っていないと、いろいろと聞かれた時に困りますし…。 本当に持ってる…ほとんどの人は! 意外にも多くの販売員は自分で使っているからこそ、客に商品を勧めているのだとか。 とはいえ、そこにはこんなカラクリもあるようです。 正直にいうと、販売員はかなり安い価格で洋服を購入できます。 だから、人気のある商品は、「品薄で販売員は購入禁止」などの例外を除き、ほとんど持っています。 あとブランドによっては「仕事中、自社ブランドの洋服しか着てはいけない」「前シーズンのアイテムを身に着けてはいけない」など、厳しいルールがあるところも。 結果として、今シーズンの商品を買うことになり、あのセリフにつながってしまうんです…。 なるほど! つまり、販売員は一般の人とは異なり、高確率でその店の商品を持っている…だから、客が気になるアイテムを自分も持っていることが多いというのです。 ほかにも「そもそも洋服好きが多い」「毎日見ていると欲しくなる」などの理由もあるそう。 ちなみに、この女性販売員の店では、最近「私もソレ、持ってます」をいわない傾向にあるようで…。 お客様からも「本当は持ってないんでしょ」と突っ込まれることが多くて。 広く一般に知られてしまった結果、本当に持っていてもいいにくくなってしまいました…。 手のうちがバレて、使いにくくなってしまったとのこと。 短い会話の中で、商品の魅力を伝え、購入してもらう…高いコミュニケーション能力が求められる販売員にとって、使い勝手のよかった「私もソレ、持ってます」は、すでに使い勝手の悪いセリフになってしまったようです。 [文・構成/grape編集部] 出典 Twitter Share Post LINE はてな コメント
洋服や靴、バッグなどを買おうと店に行くと、ほとんどの場合、販売員と会話をすることになります。
最近の流行などを聞くことができるから販売員との会話が好きという人もいますが、「話しかけられるのがイヤ」と苦手な人も…。とはいえ、店頭に出ていない色やサイズの洋服が欲しい時などは、販売員にお願いをするしかありません。
そんな販売員の多くが口にするセリフが、こちら!
「それ、私も持ってますよ」
気になった洋服を広げて見ている時に、こんな声をかけられた経験がある人も多いでしょう。
※写真はイメージ
しかし、このセリフは真実なのでしょうか。たいていの場合、このセリフをいった販売員はその瞬間、勧めたアイテムを身に着けてはいません。
もしかしたら「客に商品を買ってもらうためだけのセールストークなのか」…そんな疑問を、販売員に直接ぶつけてみました!
「絶対にウソだろ」と思っていたけど…
質問に答えてくれたのは、某百貨店のテナントで働く30代後半の女性販売員。
現在は海外ブランドの店で働いていますが、20代のころは「若い女性に人気のファストファッションの店で販売員をしていた」といいます。
まずはド直球の質問。
――「私も持ってる」っていう?
いいます…。
恥ずかしながら、若いころはそればかりいってました。
やはり販売員にとっては定番のセリフのようです。
ちなみに、「それの色違いを持ってます」「私も去年買ったんですけど、可愛いですよね」と、変化を加えるバージョンも。特に若い店員がいいがちなセリフだといいます。
では、いきなり本題に…。
――「私も持ってる」ってウソでしょ?
よくいわれるんですけど、ウソじゃないんです。
もちろん、(持っていないのに)そういったセリフをいう販売員はいますが、私が一緒に働いてきた販売員の多くは本当に持っていますよ。
持っていないと、いろいろと聞かれた時に困りますし…。
本当に持ってる…ほとんどの人は!
意外にも多くの販売員は自分で使っているからこそ、客に商品を勧めているのだとか。
とはいえ、そこにはこんなカラクリもあるようです。
正直にいうと、販売員はかなり安い価格で洋服を購入できます。
だから、人気のある商品は、「品薄で販売員は購入禁止」などの例外を除き、ほとんど持っています。
あとブランドによっては「仕事中、自社ブランドの洋服しか着てはいけない」「前シーズンのアイテムを身に着けてはいけない」など、厳しいルールがあるところも。
結果として、今シーズンの商品を買うことになり、あのセリフにつながってしまうんです…。
なるほど!
つまり、販売員は一般の人とは異なり、高確率でその店の商品を持っている…だから、客が気になるアイテムを自分も持っていることが多いというのです。
ほかにも「そもそも洋服好きが多い」「毎日見ていると欲しくなる」などの理由もあるそう。
ちなみに、この女性販売員の店では、最近「私もソレ、持ってます」をいわない傾向にあるようで…。
お客様からも「本当は持ってないんでしょ」と突っ込まれることが多くて。
広く一般に知られてしまった結果、本当に持っていてもいいにくくなってしまいました…。
手のうちがバレて、使いにくくなってしまったとのこと。
短い会話の中で、商品の魅力を伝え、購入してもらう…高いコミュニケーション能力が求められる販売員にとって、使い勝手のよかった「私もソレ、持ってます」は、すでに使い勝手の悪いセリフになってしまったようです。
[文・構成/grape編集部]