「周りに助けを求める弱さを…」 大阪のある駅で起きた、恐怖の出来事
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今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

リンゴの形をしたキーホルダー 実はこれ…「もっと輪を広げたい」「素敵な活動」漫画家の、ずくなし黒岩(@kurokuroyuyuyu)さんがXに写真を公開。ねぷた絵を「なんとか残せないか、いろいろな人にこの美しさを伝えられないか」と、頭をひねり始めたのがきっかけで、2023年の秋頃からある活動を始めたといいます。活動の一環として完成させた作品とは…。
作品をTwitterに投稿している夏ノ瀬いの(@stylish_gorilla)さんが、3年前の18歳の時にあった出来事を漫画化。
「周りに助けを求める弱さを…今年こそは七夕でお願いしようと思います」
そんなコメントと共に公開されたのは、階段から突き落とされそうになった話…かと思いきや、同時に別の被害にも遭った話でした。
駅の階段を歩いていたら
大阪に住んでいる夏ノ瀬さん。「なんば駅」の階段を下りていると、背中に重い衝撃が…。
ぶつかられて階段から落ちそうになった夏ノ瀬さんは、痴漢の被害にも遭っていました。
犯人は「つまづいた振りをして痴漢をしよう」と考えたのでしょうか。それとも、「痴漢をしても相手を階段から落としてしまえば、ケガをして追って来れないだろう」と考えたのでしょうか。
痴漢だけでも卑劣な行為ですが、その上、被害者を危険な目に遭わせた犯人に怒りを覚えます。
夏ノ瀬さんは、階段から落ちずに犯人を投げることができた理由を次のように語りました。
剣道を習っていたことから、身体をすぐに動かすことができたようです。
けれど、「相手を投げ飛ばせること」と「捕まえられること」は別もの。思わぬ反撃があるかもしれませんし、犯人が凶器を持っていないとも限りません。
また、痴漢に遭ったことを恥ずかしく感じて、自分1人では対処できても周囲に助けを求められない被害者も中にはいます。
もし周囲に助けを求めていたら犯人を捕まえることもできたかもしれませんが、当時の夏ノ瀬さんにはさまざまな理由から、その場を去ることしかできなかったのです。
投稿を読んだ人たちからは、犯人を投げたことに対して「スカッとした!」「たくましい」などの感想が寄せられています。
【ネットの感想】
・強い…!
・こんなおっさんがいるんだ!?許せん。
・痴漢に遭ったことのある人は、これを読んで少し勇気をもらったのではないかと思う。
「何ごとも自分で解決できる、強い人にならないといけない」と思っている人からすれば、誰かに頼ることは「弱い人のすること」。
当時の夏ノ瀬さんも、そんな思いを抱いていたのかもしれません。しかし、痴漢に遭ってから3年の月日が流れ、心境に変化がありました。
自分がいま困っているということを、周囲に知らせることができる人になろうとしています。
けれど、周囲に助けを求められる人に、急になれるものではないでしょう。
もしかしたら武道と同じように、普段から人に頼る練習が必要なのかもしれません。誰でもすぐに助けを呼べるように、そして周囲の人はその声に応えられるように、小さなことから始めていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]