突然やってきた初仕事 医学部を卒業したばかりの男性が飛行機で人命を救う
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2018年6月、ディーン・ラバルバさんはカリフォルニア州にあるロマ・リンダ大学の医学部を卒業し、医師としての人生を歩み始めようとしていました。
卒業式の後、ディーンさんは妻と一緒にシチリア島に旅行に出かけます。そして旅先からロサンゼルスへ戻る飛行機の機内で、彼は思いがけず医師としてのデビューを飾ることになったのです。
同じ飛行機の乗客が突然意識不明に
ロマ・リンダ大学発行のウェブニュースによると、最初にディーンさんの妻が隣に座っていた女性の様子がおかしいことに気が付いたといいます。そして女性は別の男性に「気分が悪い」といってお手洗いへ行こうとしたところ、突然倒れてしまったのです。
※写真はイメージ
ディーンさんはすぐに倒れた女性のそばへ行き、「大丈夫ですか?」と大きな声で話しかけます。女性の脈がなく、体が冷たくなっているのを確認した彼は、心肺蘇生法を試みることに。
そして心臓マッサージを行うこと数回。女性は意識を取り戻しました。
女性の気分が回復してくると、ディーンさんは女性に高血圧や糖尿病などを患っていないかなどの質問をして、できる限り症状を把握しようとしました。
その後、ディーンさん夫妻と女性は共にビジネスクラスへ移動し、彼は目的地に到着するまでの間、1時間おきに女性の血圧を測って体調を確認し続けたということです。
その時、女性の体調は安定していましたが、ディーンさんは彼女が精神的に不安定になっていることに気が付きます。そこで彼は女性にこんな提案をします。
「よろしければ一緒にお祈りしませんか?」
この申し出を受けた女性はディーンさんと祈った後、落ち着きを取り戻したといいます。
数時間後、飛行機は無事にロサンゼルスに到着。ディーンさん夫妻は空港で大きな拍手で出迎えられました。また女性は命を救ってくれたディーンさんにとても感謝をしていたそうです。
この飛行機には300人以上の乗客がいましたが、医師はディーンさんだけでした。フライト中に乗務員が「お医者様はいらっしゃいませんか?」とアナウンスをしましたが、名乗り出た人はいなかったということです。
ディーンさん:「これは運命だったのです。この出来事は私に天職と、人々を助けたいという強い願望を確認させてくれました」
医療器具もない状況で、倒れた女性を助けるため最善を尽くしたディーンさん。突然やってきた医師としての初仕事は、素晴らしい結果となりました。
その確固たる使命感で、きっとこれから先も彼は多くの人たちの命を救ってくれることでしょう。
[文・構成/grape編集部]