「大半の人が就寝時にエアコンを…」 寝苦しい夜におすすめの使いかた By - grape編集部 公開:2018-08-21 更新:2018-08-21 エアコン Share Post LINE はてな コメント つけっぱなしでもタイマー使用でも、どのようにエアコンを使えば快眠を得られるのでしょうか。 国立大学法人奈良女子大学 学長補佐の久保博子教授は、こう説明しています。 深く快適な睡眠を取るためには、入眠直後に深い眠りに入ることが重要です。 入眠直後は、深いノンレム睡眠が比較的長く持続して現れ、明け方にかけて、浅いノンレム睡眠やレム睡眠が多く見られます。睡眠は最初が肝心です。最初の深い眠りが持続せず浅くなると、後半に深い眠りで補おうとします。この深い睡眠が分断されてしまう状況で目が覚めてしまうのです。 熱帯夜の困りごとと解決法 ーより引用 ノンレム睡眠とは 人には『レム睡眠』という脳は起きていて身体が眠っている状態と、『ノンレム睡眠』という脳も身体も眠っている状態の2種類の睡眠があります。 この2種類の睡眠が90分周期で入れ替わり、明けがたまで4、5回ほど繰り返されます。特に最初のノンレム睡眠が、全体の中でもっとも深い眠りです。 良質な睡眠を得るには、最初の深い眠りが肝心だといいます。また、入眠時に体温を大きく速やかに下降させると寝付きがよくなるのだそうです。 ※写真はイメージ どうしたら入眠直後から深い眠りに入ることができるのでしょうか。久保教授は湿度が大切だといいます。 人は入眠時に体温を下げるために、手足を熱くして熱を発散したり、汗をかいてその気化熱で熱を放出しようとします。そのため寝ている間で最も発汗量が多いのが入眠直後です。 しかし、梅雨時から夏場にかけて、湿度(しつど)は非常に高くなり、室内でも時には80%ぐらいになることもあります。こうなると、汗がなかなか乾かず、不快感とともに体温調整も上手くいかず寝つきが悪くなるということにつながります。 熱帯夜の困りごとと解決法 ーより引用 久保教授は汗が不快にならないように、「湿度を『50%より低くする』といい」とアドバイスを行っていました。 また、室温に関してはこのように述べています。 室温は低すぎると血管が収縮して放熱出来ず逆によく眠れないため、夏の薄い半袖半ズボンなどの寝衣とタオルケット程度の少ない寝具では26℃~28℃ぐらいの温度が快眠につながります。 熱帯夜の困りごとと解決法 ーより引用 26℃~28℃が快眠につながる温度といわれていますが、28℃で湿度が高いと快適な睡眠が損なわれる可能性があるとも指摘しています。 つまり室温だけでなく、湿度もコントロールすることが大切なようです。 ※写真はイメージ 睡眠時のエアコンの使いかた! タイマーを使用する人と、つけっぱなしにする人で異なる、最適なエアコンの使いかたをご紹介します。 タイマーを使用 タイマーを使用する人におすすめなのが、3時間後にエアコンが切れる設定。 その理由として、睡眠の周期が90分で1周することが挙げられます。切りタイマーを3時間に設定することで、温度変化に阻害されることなく最初に2周期分確保できます。 睡眠の前半に深い眠りが安定的に取れることで、良質な睡眠になります。 室温は好みの温度にし、湿度は低めに設定しておくといいようです。 つけっぱなし 一晩中エアコンをつけておきたい人は、温度を28℃以上にし、除湿をうまく使うことで快適な眠りを得ることができるようです。 除湿の設定ができるエアコンの場合は、湿度を50~60%に下げると体温を冷やしすぎずに体感温度を下げることができ、入眠直後の汗を乾かすことができ、眠りやすい環境を作ることができます。 室温は低くせず、湿度を下げることで体感温度を下げるのがコツのようです。 まだまだ、寝苦しい夜が続きそうですが…効率的にエアコンを使って、良質な睡眠をとってくださいね! [文・構成/grape編集部] 1 2 出典 熱帯夜の困りごとと解決法 Share Post LINE はてな コメント
つけっぱなしでもタイマー使用でも、どのようにエアコンを使えば快眠を得られるのでしょうか。
国立大学法人奈良女子大学 学長補佐の久保博子教授は、こう説明しています。
ノンレム睡眠とは
人には『レム睡眠』という脳は起きていて身体が眠っている状態と、『ノンレム睡眠』という脳も身体も眠っている状態の2種類の睡眠があります。
この2種類の睡眠が90分周期で入れ替わり、明けがたまで4、5回ほど繰り返されます。特に最初のノンレム睡眠が、全体の中でもっとも深い眠りです。
良質な睡眠を得るには、最初の深い眠りが肝心だといいます。また、入眠時に体温を大きく速やかに下降させると寝付きがよくなるのだそうです。
※写真はイメージ
どうしたら入眠直後から深い眠りに入ることができるのでしょうか。久保教授は湿度が大切だといいます。
久保教授は汗が不快にならないように、「湿度を『50%より低くする』といい」とアドバイスを行っていました。
また、室温に関してはこのように述べています。
26℃~28℃が快眠につながる温度といわれていますが、28℃で湿度が高いと快適な睡眠が損なわれる可能性があるとも指摘しています。
つまり室温だけでなく、湿度もコントロールすることが大切なようです。
※写真はイメージ
睡眠時のエアコンの使いかた!
タイマーを使用する人と、つけっぱなしにする人で異なる、最適なエアコンの使いかたをご紹介します。
タイマーを使用
タイマーを使用する人におすすめなのが、3時間後にエアコンが切れる設定。
その理由として、睡眠の周期が90分で1周することが挙げられます。切りタイマーを3時間に設定することで、温度変化に阻害されることなく最初に2周期分確保できます。
睡眠の前半に深い眠りが安定的に取れることで、良質な睡眠になります。
室温は好みの温度にし、湿度は低めに設定しておくといいようです。
つけっぱなし
一晩中エアコンをつけておきたい人は、温度を28℃以上にし、除湿をうまく使うことで快適な眠りを得ることができるようです。
除湿の設定ができるエアコンの場合は、湿度を50~60%に下げると体温を冷やしすぎずに体感温度を下げることができ、入眠直後の汗を乾かすことができ、眠りやすい環境を作ることができます。
室温は低くせず、湿度を下げることで体感温度を下げるのがコツのようです。
まだまだ、寝苦しい夜が続きそうですが…効率的にエアコンを使って、良質な睡眠をとってくださいね!
[文・構成/grape編集部]