埼玉県加須市の決定に「英断」の声 記録的な猛暑を受け?
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- 出典
- 産経ニュース
埼玉県加須(かぞ)市が、最高気温が35℃以上と見込まれる場合は、市内の公立小中学校と幼稚園を臨時休校にすると発表しました。
2018年の記録的な猛暑を受け、普通教室にエアコンが1台も設置されていないための措置だといいます。
なお、加須市の教育委員会は2019年7月までに、すべての教室にエアコンを設置する方針であることも明かしています。
産経新聞が報じたところによると、今回の措置に関する市教育委員会のコメントは以下の通り。
なお、実施は2018年9月からの予定です。
「遅すぎる対応」という声もあるが…
加須市に近い熊谷(くまがや)市は、2018年7月に41.1℃を記録。国内の観測至上最高気温を5年ぶりに更新しました。
また、加須市の隣の久喜(くき)市の7月の気温は、連日のように35℃を上回り、地域住民の体調が心配されていました。
今回の加須市の決定に「遅すぎるぐらいの対応」「もっと早い段階でエアコンの設置はできなかったのか」といった声や、休みのぶんの授業補填に関する疑問も寄せられています。しかし、ネット上では「英断」との意見も目立ちます。
・これは正解だね。うまくいって、ぜひほかの地域にも同様の施策が広まってほしい。
・早くすべての地域の学校にエアコンを設置してくれ!
・英断でしょ。賛否両論あるけれど、子どもたちの安全を優先するなら、まずはやってみることが大事。
大人にくらべて身長が低い子どもは、アスファルトの照り返しの影響を強く受けているといわれています。
また、熱中症は室内にいたとしても起こりやすく、猛暑日の教室はいるだけで危険です。子どもたちの安全を考えた場合、加須市の対応は素晴らしいといえるでしょう。
※写真はイメージ
2018年は記録的な猛暑により、夏場の教育現場が抱えるさまざまな問題が浮き彫りになりました。
いまだ数多くの課題は残されているものの、加須市のような柔軟な対応が、ほかの地域にも広まっていくことを願うばかりです。
[文・構成/grape編集部]