現役保育士の告白に「よくぞ言ってくれた」 千葉の保育士負傷の事故をうけて
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2019年5月15日、千葉県市原市にある公園の砂場で遊んでいた園児たちの近くに乗用車が突っ込む事故が起きました。
この事故で、園児たちを守ろうとした女性保育士が右足を骨折。園児たちにケガはありませんでした。
同月8日には、滋賀県大津市で散歩中だった園児2人が亡くなる交通事故が起きたばかり。一連の痛ましい事故をうけ、自身も保育士として働くばみ(@naohiro__love)さんは、ある不安をTwitter上に投稿しました。
ばみさんが不安に感じているのは、園児たちの保護者や世間が「保育士は、命をかけて当然」と思ってしまうこと。
そして、ばみさんはこうもつづっています。
僕たち保育士も1人の人間で、大切な親がいて、大切な子供がいる。
事故が起きたらきっと、とっさに盾になる我々保育士ですが、世間が保育士を「盾」として扱うのはやめてほしい。
保育士は、子どもの命を預かる仕事です。しかし、園児たちの命を守るために盾になることが、保育士の仕事ではありません。
ばみさん自身も語っているように、万が一の時は、身を挺して園児たちを守る保育士が大半でしょう。しかし、周囲が「自分の命よりも園児たちの安全を優先するべき」と強制するのは、話が違います。
ばみさんの投稿は反響を呼び、同じ保育士として働く人を中心にさまざまなコメントが寄せられました。
■ネット上の反応
・「子どもを守ってくれたヒーロー」として報じるのもいけない。
・本当にそう。私たちにも家族はいる。盾になるつもりで常に仕事をしているわけではない。
・自分も同じような仕事をしています。いざという時は盾になるだろうけれど、盾になるために仕事をしているわけではありません。
保育士も、誰かの子どもであり、誰かの親であるかもしれないのです。その事実を、私たちは忘れてはいけません。
[文・構成/grape編集部]