背中に貼り紙? 娘を連れてスーパーへ行った母親に称賛の声が殺到 その理由は
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「コロナ禍の街中で吐くなんて…」 高熱の娘を連れた母親のエピソードに「胸が締め付けられる」読者から寄せられたエピソードを漫画化している、西山ともこ(nishiyama_tomoko07)さんの作品『コロナ禍の優しさ』をご紹介します。

祖父が見つけた『新たな生き甲斐』に、孫「ジジイ早く開業しろ」中原るん(nkhrrun)さんが、新型コロナウイルス感染症が流行する中での、祖父の行動をInstagramで紹介。落語の興行が厳しい間、家で新たな挑戦をしていました。
アメリカでは新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の予防対策として、多くのスーパーマーケットで混雑を防ぐために入店人数の制限をしています。
また家族と一緒に来る人に向けて、なるべく少ない人数で買い物をするように呼びかけています。
2020年4月、テキサス州に住むメリーアン・レゼンデスさんは、5歳の娘を連れてスーパーへ行きました。
彼女はその時に撮った娘の写真をFacebookに投稿。するとたちまち拡散され、多数のメディアで取り上げられたのです。
その写真がこちらです。
ショッピングカートに座る娘の背中にあったのは、1枚の貼り紙。
アメリカでは7歳以下の子供はいかなる場所でも1人きりにしてはいけないと法律で定められています。
実はメリーアンさんはシングルマザーで、外出時に娘を家で留守番させることができません。またコロナウイルスの影響で同居する家族以外との接触を控えなくてはならないため、誰かに預けることもできないのです。
彼女は「子供を連れて買い物に行くと、事情を知らない見知らぬ人に勝手に写真を撮られてSNSで非難されることがある」と聞き、娘の背中に貼り紙をしたのです。
一見すると娘が恥をかかされているようにも見えるこの光景。しかしメリーアンさんの真意は『娘を守るための対策』だったのです。
この写真は4万回以上シェアされ、彼女のアイディアは称賛されています。
・あなたは素晴らしい母親だ。ご自身を誇りに思ってくれ。
・私もシングルマザーとして、その気持ちがとても分かる。
・うちの6歳の息子に同じことをしなくちゃ。こういう思いをしているのが私だけじゃないと分かって嬉しいわ。
メリーアンさんは買い物に行く時には自分と娘の手の消毒やマスクの着用を徹底し、決して周りに迷惑をかけないようにしているそうです。
アメリカと同様に日本でもコロナウイルスの感染防止のために、スーパーにはなるべく少人数で行くことが求められています。
しかしメリーアンさんのように、どうしても子供を連れて行かなくてはならない人も多いはずです。
子供と一緒に買い物をしている人を見かけたら、「きっと事情があるのだろう」と推測する思いやりを持ちたいものですね。
[文・構成/grape編集部]