聴覚障がい者が描く『コロナ禍の苦労』 漫画に「知らなかった」「参考になる!」の声
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- 出典
- @usasa21
聴覚障がいを持つ人は、主に手話で会話をしています。しかし、手話が通じる人は世の中に少数です。
そのため、相手の唇の動きから言葉を想像する、読唇術(どくしんじゅつ)も活用し、コミュニケーションをとっています。
唇の動きだけで完璧に言葉を理解することはほぼ不可能ですが、状況や相手の表情、動作から言葉を予測するのです。
コロナウイルスの感染拡大で、聴覚障がい者の生活にも影響が…
聴覚障がいを持つ、うさささ(@usasa21)さんは、2歳の娘さんの言葉を読唇術で読み取っているといいます。
日常生活でも読唇術を活用してきた、うささささん。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、いろいろな困難に直面するようになったのだとか。
ほとんどの人がマスクを着用しているため、表情や口元が見えなくなってしまい、読唇術が使用不可能に。
さらに、飛沫感染防止スクリーンによって、レジなどの文字表示が読みづらくなってしまったのです。
苦労はそれだけではありません。全国でプラスチック製のレジ袋が有料化したことで、レジで「袋はいりますか?」というやり取りが増えました。
読唇術が使えない状況下で、買い物をする際の苦労がさらに増えてしまったといいます。
「こういう困っている人たちがいることを知ってもらいたい」という思いで描かれた、うささささんの作品は拡散され、多くの人に届きました。
・店側と客側、両方気持ちよく買い物できたらいいですよね。勉強になりました!
・聴覚障がい者なのですごく共感しました。本当にマスクとビニールカーテンだと見えない…。
・違う視点からの漫画で、すごく参考になりました。確かに想像すると大変ですよね。
実際に接客業をしている人からは「参考になった」「最近、指差しボードを導入しました!」といった声が上がっています。
困っている人が暮らしやすくなる社会は、きっと多くの人が住みやすいものになるでしょう。違う立場の人について知ることによって、優しさの輪が広がるといいですね!
[文・構成/grape編集部]