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自宅で切り花を楽しむには? プロから聞いた『育て方のコツ』が、ためになる

By - 植木みさと  公開:  更新:

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花を入れる花瓶で、オススメの材質やサイズって?

切り花と決めたら、次に気になるのは花瓶の種類です!せっかくならばかわいい花瓶を使いたいですが、そもそも材質やサイズによって、花の日持ちは左右されるのでしょうか。漆原店長に尋ねると…。

自分が個人的にオススメなのは、水の汚れが分かるクリアな見た目の花瓶だね。材質については好みの問題。

入れ物によって花の日持ちが変わるってことは、ないから。

花瓶の材質やサイズで花が長持ちしたり、逆に短命になったりすることはないのだとか!

鹿児島出身で、自宅に焼酎の一升瓶を常備している筆者が「飲み終えた焼酎の瓶に花を飾るのはアリ?」と尋ねてみると…。

まったく問題なし!

なんと、水を入れられるものであれば、缶やペットボトルなど、本来は花瓶ではないものを使用しても問題ないのだそうです。

漆原店長は「ただ、浅いものよりは深い花瓶のほうが、水揚げがいいよ」といいます。水揚げとは、茎を通して、再び花が水を吸収しやすくなるように、手助けをすること。

花によって水揚げの方法は異なりますが、今回のチューリップに使うのは、もっともポピュラーな『水切り』というやり方だといいます。

水切りとは、茎の下部分を1㎝程度カットして、花の水を吸い上げる力をうながすことです。水切りを行う際の、ポイントは以下の通り。

1:水の中で切る。

2:茎の表面がつぶれないように、スパッと勢いよく切る。

3:斜めにカットする。

水切りで使うはさみは清潔なものを使いましょう。一番よいのは花ばさみですが、ない場合は切れ味のいいカッターなどでも代用できます。

ちなみに、水揚げの方法は花によって異なるので、購入の際に直接生花店の従業員に尋ねるのが一番ですよ!

花瓶に入れる水の量は…

水揚げをすることで、水の吸い上げをよくしたら、次は花瓶に入れる水の量です。

そもそも、花の種類によって日持ちする期間にばらつきがある理由の1つとして、水の吸い上げのよし悪しがあります。

水の吸い上げがいいものと、悪いものの主な例をご覧ください。

水の吸い上げがいい花:花瓶に数㎝程度の浅い水。

水の吸い上げが悪い花:花瓶にたっぷりの水。

しかし、上記は目安程度なので、基本的に、花瓶に入れる水の量は5㎝程度と覚えておくといいでしょう。

そもそも水の吸い上げが悪い花に関しては、花瓶の水の量に関係なく、日持ちしづらい傾向だといえます。

花の処分について

美しく咲き誇る草花にはいつか終わりが訪れます。花の処分について、適切な方法を聞いたところ、漆原店長からは、次のようなシンプルな答えが返ってきました。

切り花の場合は、燃えるゴミの日に捨てる。

多くの自治体では切り花は燃えるゴミとして扱います。もちろん地域ごとに分別方法は異なるため、しっかりと調べてから処分してくださいね!

今回ご紹介した、切り花を育てるコツをまとめると、以下の通りです。

【切り花を日持ちさせるコツ】

1:毎日、1日1回程度、花瓶の水を替える。

2:毎日1㎝ずつでも『水揚げ』をする。
※方法は花の種類によるため、要確認。

3:室内で日が当たらない、比較的寒いところに置く。
※暖房器具などの不自然な温風が、直接当たるところはNG!

4:花瓶の種類は、水につけることさえできれば、なんでもいい。

5:花の種類によって、水の吸い上げのよし悪しを見極めて、花瓶の水の量は調整。

プロの教えを参考に、筆者は自宅にあったジャムの空き瓶に、1輪のチューリップを飾ることにしました。

「暖房器具のあるリビングよりも、涼しい玄関のほうが日持ちがしやすい」と聞いたため、玄関に飾ったところ、なんと1週間が経っても花は元気よく生きるという、嬉しい結果に。

家を出入りするたびに目につくので、心が癒されますよ。

切り花は、種類によって特徴が異なるうえに、生花店に並んでいる際の健康状態はバラバラなため、育て方について「絶対にこのやり方が正しい!」と一概にはいえない難しさがあります。

その分、ちょっとした環境の変化で意外な顔を見せたり、想像していたよりも長い期間をかけて育ったりすると、嬉しさを感じられそうですね。

コロナ禍がもたらしたフラワーロス問題 私たち一人ひとりができることは

2021年2月現在、コロナウイルスによる、さまざまなイベントの自粛により、フラワーロス問題が深刻化しています。

本来、必要とされる場所へいきわたるはずだった花の需要が減り、観賞されることのないまま処分されてしまう花が増えているのです。

※写真はイメージ

漆原店長に、コロナウイルスの流行後の変化を尋ねると、やはり結婚式など冠婚葬祭にまつわる式典や、大規模なイベントの延期や中止が相次いだことで、売り上げは減少したとのこと。「これまで入ってきていた大口の注文は、ほとんどなくなってしまった」と語っていました。

全国各地の生花店を営む従業員や、花の生産者にとって、大きな打撃といえるでしょう。

しかし、一方で、漆原店長はこうも語っていました。

生花店を訪れる客層に大きな変化はないけれど、テレワークなどで在宅の時間が増えた影響か、家で飾る家庭用に、少量の花を買い求める人は、本当にささやかだけど増えている。

「花を育てるのは難しそう…」とためらっている人は、好きな見た目の切り花を飾ることから始めてみませんか。

一人ひとりのちょっとした行動によって、人の心を癒し、喜ばれながら生をまっとうする花が増えたら素敵ですね。


grapeでは、コロナ禍における企業や人々の奮闘を紹介する記事を、特集という形でまとめています。よろしければご覧ください。


[文・構成/grape編集部]

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