スマートスピーカーにできること・できないこと 購入時の注意点
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スマホと機能連携できるスマート家電は、近年急速に普及しました。
スマート家電の1つであるスマートスピーカーは、音声を認識するAIとインターネットを利用してさまざまなことをハンズフリーで行えます。
そのため、購入を検討する人も多いのではないでしょうか。
スマートスピーカーは、情報の検索や家電の操作ができるなど多機能ですが、まだ進化の過程にあり、できないことや苦手なことも。
当記事では、スマートスピーカーにできること、できないこと、あわせて購入時の注意点をご紹介します。
スマートスピーカーにできること
※写真はイメージ
スマートスピーカーとは、対話型の音声アシスタント(AI)が搭載されたスピーカーです。
スマートスピーカーの代表的なブランドには、Amazonが販売する『Amazon Echo』とGoogleが販売する『Google Nest』があります。
スピーカーとしての機能以外に、生活を便利にする機能が豊富に搭載されており、使い方によっては仕事の生産性向上につなげることも可能です。
ここでは、スマートスピーカーにできることをご説明します。
機種によって機能の詳細は異なるため、購入前にはスペックをよく確認してください。
音楽・動画の再生
音楽や動画の再生は、スマートスピーカーに「音楽をかけて」「動画を再生して」と声をかけるだけです。
音楽は、『Amazon Echo』なら『Amazon Music』、『Google Nest』なら『YouTube Music』などの音楽配信サービスの利用が可能。
動画は、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスの作品をテレビ画面やディスプレイで見られます。
ソファに横になって動きたくない場合や、電子機器の操作に慣れていない高齢者がいる場合でも、声だけで簡単に再生、停止などの操作が可能です。
情報の検索
調べたいことがある時に、検索サイトに文字を入力して検索する人は多いでしょう。
しかし、スマートスピーカーがあれば、入力の作業は不要です。
スピーカーに向かって検索ワードを伝えるだけで、すぐにGoogleなどの検索エンジンを利用して結果を読み上げてもらえます。
料理のレシピや今日の天気予報、交通情報、単語の意味など、気になったことはすぐに聞けるため、非常に便利な機能であるといえるでしょう。
作業をしていて手が離せない時でも、友人と会話するような気軽さで情報を知ることができるため、効率を下げる心配がありません。
スケジュールの管理
スマートスピーカーで、スケジュールを管理することも可能です。
スピーカー端末を通してカレンダーに予定を追加したり、変更や削除したりできます。
スケジュールを読み上げる機能もあり、「今日のスケジュール教えて」と話しかければ1日のスケジュールを報告してくれますよ。
さらに、重要な予定はリマインダーを設定しておけば、忘れないだけでなく、事前準備などもスムースに行えるでしょう。
アラームもハンズフリーでセット可能です。
メモの作成
買い物リストや、やることリストなど、メモの作成もスマートスピーカーが対応。
メモ帳やスマホが近くにない時や、手が離せない時でも、「メモして」と話しかければスマートスピーカーがメモしてくれますよ。
後でメモしようと思って忘れてしまうことがなくなり、買い忘れ、やり忘れがなくなるでしょう。
アイディアは、机に向かっている時よりも、ほかのことをしている時に湧いてくるものです。
せっかくのアイディアを逃さないためにも、ハンズフリーで音声入力ができるスマートスピーカーを活用しましょう。
メッセージの作成・送信
メールでメッセージを送る作業は、スマホやPCからツールを開いて、文章を考え入力し、宛先を選ぶなど、工程が多く時間がかかりがちです。
スマートスピーカーがあれば、音声をテキストに素早く変換し、送信もできます。
メールに割く時間が減れば、ほかのタスクに時間を使え、仕事のパフォーマンスを上げることも可能です。
メッセージの作成と送信だけでなく、受信したメッセージを読み上げる機能もあり、作業の手を止めることなくメールチェックができます。
ニュースなどの読み上げ
スマートスピーカーで便利なのが、『読み上げ』機能です。
ニュースの記事から子供の絵本、電子書籍まで、ページ数が多い場合でも、スマートスピーカーが読み上げてくれます。
「今日のニュースは?」と聞けば、朝仕事に出かける準備をしながらニュース内容をチェックできますよ。
買った本を読む時間がなかなか作れない人も、家事や掃除をしながら本の内容を読み上げてもらえるため、本を『積む』状態を避けられるでしょう。
対応機器の操作
スマートフォンと連携した家電をスマート家電と呼びます。
スマート家電は、スマートスピーカーと接続できることが多く、リモコンなしでの音声操作が可能です。
自宅の家電製品がスマート家電ではない場合でも、赤外線リモコンで作動する家電は、スマートリモコンを仲介させる方法で、スマートスピーカーから操作できます。
家電を買い替える必要がないため、出費を抑えてスマートホーム化したい人におすすめです。
スマートリモコン以外にも、壁のスイッチを押す機器や、玄関の鍵の開け閉めをする機器(スマートロック)が別売りされています。
スマートスピーカーのほか、スマホを使って外出先からも操作できる機器もあるため便利ですよ。
スマートスピーカーにできないこと
※写真はイメージ
スマートスピーカーは、機能が豊富に搭載されているものの、対応できないことがいくつかあります。
スマートスピーカーを使用する時は、特徴を押さえ、処理しやすい指示を行うことが必要です。
以下では、スマートスピーカーにできないこと3つをご紹介します。
複雑な指示への対応
スマートスピーカーは人間との雑談に応じられるほど進化していますが、まだ苦手な部分も。
その1つに複雑な指示への対応が挙げられます。
例えば、「テレビをつけた後、エアコンもつけて」など、連続した動作に対応することはできない傾向です。
「テレビをつけて」「エアコンを付けて」と指示を1つずつ分けることがポイントとなります。
また、スマートスピーカーによっては、『定型アクション』『ルーティン』と呼ばれる機能があり、あらかじめ設定すれば連続した動作が可能です。
『定形アクション』などの機能を設定すると、例えば「おはよう」と声をかけるだけで、その日の天気やニュースを読み上げたり、音楽をかけたりすることができます。
省略された指示への対応
スマートスピーカーは、端的な指示に応えることを得意とする一方、言葉を省略されると反応できません。
これは、スマートスピーカーに搭載されたAIが人間のような『思考』を十分にできないことが原因です。
例えば、ユーザーが毎日欠かさず見る動画でも、タイトル名だけでは動画を再生できず、タイトル名のほかに『再生』というワードが必要となります。
人間であれば、前後の脈略から判断が可能なケースでも、AIには毎回省略せずに指示を与えなければなりません。
複数の事項の比較
「AとBを比較してどちらがいいか」など、複数事項を比較することも苦手です。
例えば2つの商品について、値段を報告することはできますが、「人気の商品はどっち?」「どちらが安い?」という質問には『思考』が必要であるため答えられません。
ただし、上記は2022年2月時点の状況であり、スマートスピーカーのAIは日々進化しています。開発が進めば、今後は『思考』が必要な場面にも対応できるかもしれません。
スマートスピーカーを購入する時の注意点
※写真はイメージ
スマートスピーカーのデバイスは複数のメーカーから販売されており、製品により音質やできること、できないことが異なります。
購入時には複数のブランドやモデルを比較検討しましょう。
具体的にはまず、どのAIアシスタントを採用するか決める必要があります。
代表的なAIは以下の4つです。
・Amazonの『Alexa』
・Googleの『Googleアシスタント』
・LINEの『LINE CLOVA』
・Appleの『Siri』
Amazonでよく買い物をするなら『Alexa(アレクサ)』、YouTube MusicなどGoogleのサービスを多く利用しているなら『Googleアシスタント』との相性がよいでしょう。
また、スマートスピーカーによって対応機器が異なるケースもあるため、機能と対応機器の両方を確認して自分に合った製品を選ぶことが大切です。
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まとめ
※写真はイメージ
スマートスピーカーはAIの音声アシスタントを搭載したスピーカーです。
音楽や動画の再生、情報検索、スケジュール管理、メモやメッセージ作成、文章読み上げのほか、家電の操作もできます。
スマートスピーカーは多機能で日々進化しているものの、現時点では複雑な指示や『思考』が必要な指示への対応が難しい状態です。
なお、AIアシスタントの種類や機種により、できること、できないこと、対応製品が異なるため、購入する場合はよく比較しましょう。
スマートスピーカーは、日常生活を便利で快適にしてくれるアイテムなので、ぜひ購入を検討してみてくださいね!
[文・構成/grape編集部]