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「詰め込みすぎはダメ」「窓際では干さないで」 プロ直伝!梅雨の洗濯『NG行動』に目からウロコ

By - キジカク  公開:  更新:

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毎年梅雨入りの時期になると、洗濯物の乾き具合が気になりますよね。

梅雨の時期に洗濯をすると部屋干しを余儀なくされて、生乾き臭が発生してしまうこともしばしば。

梅雨の時期に憂うつな気持ちになる人も多いでしょう。

そんな悩みを解決すべく、洗濯研究家の平島利恵さんに『生乾き臭の撃退術』を聞いて実践してみました。

平島さんは、洗濯用洗剤・布ナプキンブランド『Rinenna』(リネンナ)を運営している、株式会社Heulie(ユーリエ)の代表取締役でもあります。

洗濯研究家・平島利恵さん

――部屋干しをする時に発生する生乾き臭の原因は?

生乾き臭の独特な臭いは、湿気や皮脂などを栄養にして増殖する、モラクセラ菌という細菌が増殖することによって発生します。

――生乾き臭を防ぐために、まずすべきことは?

まずは月1回、『洗濯槽の洗浄』をしましょう。洗濯物を洗う段階で、そもそも洗濯槽が汚れている場合があるからです。

洗浄の際は洗濯槽クリーナーを使うとよいでしょう。弊社が開発した『Rinenna#3 TUB CLEANER』は、ドラム式、縦型、二槽式すべてに使用できるのでおすすめです。

洗濯槽クリーナー『Rinenna#3 TUB CLEANER』

――洗濯槽の洗浄の方法は?

やり方は簡単で、洗濯機に洗濯槽洗いのコースがついている場合は、洗濯槽クリーナを入れてボタンをピッと押すだけです。

時間はかかりますが、洗濯槽のカビや汚れをきれいに落としておきましょう。

――では、洗濯の段階で気にするべきポイントは?

洗濯機に入れる洗濯物の量は多くても8分目まで。詰め込みすぎるときちんと洗えず、雑菌が残ったままになります。臭いの原因になるので気を付けましょう。

また、たまに洗剤と柔軟剤を混ぜて入れる人がいるそうなのですが、シャンプーとリンスを同時にかけているようなものです。

ですので、洗剤と柔軟剤は分けて入れましょう。入れる場所がないタイプの洗濯機では、柔軟剤は『すすぎ』の際に入れてください。

――ほかにもポイントはある?

『脱水時間』もポイントです!特に梅雨の時期は、いつもより2~3分長くして、しっかり水分を切って早く乾くようにしましょう。

脱水の時間が長くなると衣類にしわがつきやすくなるので、柔軟剤をきちんと入れることをおすすめします。

――柔軟剤を使う時の注意点は?

臭いが気になるからといって、柔軟剤の入れすぎには注意です。

柔軟剤を入れすぎると服についた汚れそのものが取れにくくなるだけではなく、洗濯槽自体も汚れが溜まりやすくなります。

特に香料入りの柔軟剤は入れすぎると、化学物質によって健康被害を引き起こす『香害』になってしまう場合もあるので気を付けてくださいね。

――部屋干しする時のコツは?

モラクセラ菌を繁殖させないためには『いかに早く乾かすか』が重要です。

干す時は洗濯物同士をこぶし1つぶん以上、間隔をあけるのがコツ。

換気がいくらよくても、濡れている服同士の間隔があいていないといつまで経っても乾かず、部屋干し臭の要因にもなります。洗濯物と洗濯物の間隔はできるだけあけて干しましょう。

――部屋干しでやってはいけないことは?

実は部屋干しの際に干してはいけない場所があるんです。それは『窓際』。

「日光があたる場所だから乾きやすいのでは?」と思われる人もいらっしゃるかもしれませんが、窓の近くは湿気がたまりやすいですし、カーテンのそばは風通しが悪くなるので乾きにくくなります。

――逆に、梅雨の時期に干すと乾きやすい場所は?

『浴室』です。2003年以降に建てられた住宅には、浴室に24時間換気システムの設置が義務付けられており、風通しがいいのでおすすめします。

ただし、きちんと換気扇をつけることが大事!浴室のドアの手前にサーキュレーターを置いて、風の通りをよくすると乾きやすくなります。

また、浴室乾燥機の機能があるご自宅は乾くのも早いですし、臭いもつきにくくてストレスフリーなのでおすすめです。

――浴室が使えない場合はどうしたらいい?

浴室が使えない場合は、お部屋の風通しのいい場所、例えば『クーラーの前』がおすすめです。

除湿機能を使って部屋の中の湿気を外に出してくださいね。

――おすすめの部屋干し方法や乾かし方は?

クリップのついた『ピンチハンガー』を使うと、程よく空気の通り道を作ってくれるので役に立ちます!

ズボンの場合は、足を入れる部分を輪っかに開いておくとGOOD。

また、Yシャツなどアイロンが必要なものは濡れたままアイロンをかけると、シワも伸びやすいですし早く乾きますよ。

乾きにくいジーパンで挑戦!

では、平島さんのアドバイスと下記の動画を参考にしながら、乾きにくい素材のジーパンを使って実践!

洗濯、すすぎ、脱水までしたジーパンを浴室と脱衣所をつなげるドアの枠を使って干します。

ピンチハンガーを使って布同士が重ならないように上下逆さまにし、裏返して吊してみました。

筆者の家には浴室乾燥機がないので、備え付けの換気扇・除湿機能つきのサーキュレーターを使用。

ちなみに、この日の湿度は70%超え。外では雨が降ってモワッとした気候です。脱衣所のドアを閉め、結果を待ちます。

1時間ごとに様子を見た結果、開始からなんと4時間で完全に乾燥しました!

いつも梅雨時期に部屋干しをすると乾くのに丸1日はかかってしまうジーパンが、なんといつもの半分以下の時間でカラカラに!

もちろん生乾き臭もしませんでした。これで梅雨時期の部屋干しも怖いものなしですね。

暗い気持ちになりがちな梅雨の時期ですが、生乾き臭を撃退して少しでも気持ちのいい生活を送ってみてはいかがでしょうか。

平島さんのInstagramやYouTubeでは、ほかにもいろいろな洗濯時のポイントが紹介されています。気になった人は覗いてみてくださいね!

Instagram:riehirashima

YouTube:@LaundryCHANNEL


[文/キジカク・構成/grape編集部]

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