ハチミツが白く固まった時、どうしたらいい? メーカーの回答が冬に役立ちそう!
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- 出典
- 株式会社加藤美蜂園本舗
冷えると白く固まってしまう、ハチミツ。常温保存が基本ですが、うっかり冷蔵庫に入れてしまったり、気温が下がったりして、固まったらどうすればいいのでしょうか。
固まったハチミツを元に戻す方法を、『サクラ印のハチミツ』で有名な株式会社加藤美蜂園本舗(以下、加藤美蜂園本舗)に聞きました。
ハチミツは冬場は固まりやすくなる!
――ハチミツが冷えると白く固まってしまう理由は?
ハチミツの主成分はブドウ糖と果糖の2つで、冷えるとブドウ糖がハチミツ中に含まれている花粉や気泡などの小さな粒子を核として固まります。
はじまりは白い斑点のように増え、次第に白く大きな塊に変化します。これがハチミツの結晶化現象です。
――常温でも固まることはある?
結晶化現象は、純粋なハチミツ特有の自然現象です。外気温が15~16℃以下になると結晶化が起こりやすいことから、特に冬場は固まりやすいといわれています。
しかし、外気温が低くなるだけではなく、ハチミツの中に気泡がある、振動が加わる、保管場所の気温差が生じる、長期保管をしているなど、さまざまな要因が重なることでも結晶化は起こります。
また、ハチミツの種類によって、結晶化するスピードも異なり、上記の要因に当てはまっていても結晶しないことがあります。
特にアカシアハチミツは、冬場でも結晶しにくいハチミツの代表です。
※写真はイメージ
固まったハチミツはじっくりと湯煎する
――白く固まったハチミツは問題なく使える?
白く固まっても品質上に問題ありません。固まってしまったハチミツは、スプーンですくってトーストに乗せたり、温かい飲み物に溶かしたりしてお使いください。
――元に戻す方法は?
固まったハチミツは、鍋でじっくり時間をかけて湯煎することで、元の液状に戻すことができます。
まず、雪平鍋のような底が深い鍋の底に、平らな耐熱の小皿を置きます。その上に結晶化したハチミツを、キャップを外してから置いてください。
固まっている部分が温まるように鍋に水を入れて、コンロの火をつけます。鍋のフチに小さな泡が出てきたら、火を止めて結晶を溶かしましょう。水温は50~60℃が目安です。
お湯が冷めてきたら、再度コンロの火をつけてハチミツを溶かします。
※写真はイメージ
――ハチミツを溶かす際に注意することはある?
結晶化したハチミツは流動性がないため、容器の中心までなかなか熱が通りません。
容器の形状にもよりますが、キャップを取り外し、竹串や菜箸などで結晶を砕きながら湯煎をするのがお勧めです。
また、一度溶かしても、ハチミツはいずれ結晶化します。結晶を溶かす際に、小さな結晶の粒が残らないように最後までしっかり溶かしてください。
そうすることで、再度結晶化するまでの時間を伸ばすことができます。
寒い時期は常温保存していても、部屋の温度が下がって結晶化してしまう可能性があります。
もしハチミツが冷えて白く固まってしまったら、加藤美蜂園本舗に教えてもらった方法で元に戻してみてください。
また、結晶化したハチミツもシャリっとした食感が楽しめるので、元に戻す前に食べてみるのもいいかもしれませんね!
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]