レトルト食品のレンチン、なぜ危険? 理由に「気を付けます」「コレは危ない」
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- 出典
- 日本ハム
共働き世帯が増えてきた影響や、在宅ワークが増えてきた影響もあってか、昨今では便利なレトルト食品が数多くの食品メーカーから出てきました。
レシピサイトでも、レトルト食品のアレンジレシピや、缶詰を使ったレシピ等、今後も便利な食品の代表格としてますます需要が増えていくことでしょう。
いざ、食べる時にレトルト食品や缶詰の注意書きをよく読んでみると、「電子レンジ不可」と書いてありませんか。
かといって、湯煎のためにお湯を沸かすのは手間がかかるうえに、電子レンジで加熱するためにわざわざお皿を出して温めるのも洗い物が増えるから面倒、そう思った人も多いはずです。
面倒だからといって「時間を短くして電子レンジで温めてしまおう」と思った人は要注意。実は、ほんの短い加熱時間でも重大な事故に繋がる恐れがあります。
「加熱時間が短ければOK」ではない
東京都生活文化スポーツ局消費生活部が運営する『東京くらしWEB』に掲載されている、電子レンジでレトルト食品を加熱してみた実験結果を見てみましょう。
「電子レンジ不可」と書かれているレトルト食品を、そのまま600wの電子レンジで30秒加熱したところ、袋に火花が飛んで着火し、加熱時間終了後も燃え続けたという実験結果になりました。
この実験結果からわかる通り、たとえ短い時間でも「電子レンジ不可」と書かれているレトルト食品を加熱することは非常に危険です。
では、なぜ加熱することが出来ないのでしょうか。
加熱不可の原因は素材にあった
日本ハム株式会社の『加工食品のなるほど! 納得! Q&A』を参考に、その仕組みを解説していきます。電子レンジでの加熱に対応していない主な原因は、容器の素材の問題です。
レトルト食品や缶詰食品は、どちらも包装や容器にアルミを使用していることがよくあります。
電子レンジは、マイクロ波という電磁波を出して、食品に含まれている水分を激しく振動させることで熱を発生させる仕組みです。
金属であるアルミに電磁波を当てると、金属に存在している電子が振動して、包装紙の皺や尖った部分を出口として電子が放電します。そして放電した原子が、火花として現れるのです。
火花が出ると着火して、火事に繋がってしまう恐れがあるため、アルミが含まれているレトルト食品や缶詰等は「電子レンジ不可」とされています。「電子レンジ不可」と書かれている商品をそのまま電子レンジで加熱するのは、絶対にやめましょう。
電子レンジ加熱可能なレトルト食品と間違えないように注意
最近では、各メーカーから電子レンジで袋ごと加熱することが可能なレトルト食品も続々と出てきています。包装の成分にアルミ箔を使用しておらず、中身の保存性や強度に優れた特殊な素材で出来ているのだそうです。
レトルト食品や缶詰を温める際には、電子レンジによる加熱が可能かどうかを必ず確かめてから温めるようにしてください。
[文・構成/grape編集部]