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ほんだしの代用品9選! 使う時の注意点やだしの取り方についても解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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顆粒だしの写真

※写真はイメージ

「ほんだしを切らしてしまった」「レシピ通りに作るには何が使えるかな」「家にあるものでだしを取る方法を知りたい」とお悩みの人はいるのではないでしょうか。

ほんだしは簡単にだしの風味が出せる調味料で、味噌汁や煮物などを作る時に活躍します。しかし、いざ料理を作ろうと思った時に、ほんだしを切らしてしまっていることに気づくこともあるでしょう。

だしがなければうまみが足りず、おいしくならないのではないかと不安になりますよね。

そこで本記事では、ほんだしの代用品になる調味料について解説します。

ほんだしがなくてもレシピ通りに料理が作れるようになります。さらに、自分でも簡単にだしが取れるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。

ほんだしとはかつお節を使った和風だしの素

3種のだしの写真

ほんだしとは、味の素から発売されている和風だしの素で、料理に合わせただしの味を手軽に再現できる調味料です。原料は熟練の職人が手作業で作った3種類のかつお節で、塩分控えめタイプ、合わせだしタイプ、さらにこんぶだしやいりこだしなども発売されています。

名前の由来は『にほんのだし』『ほんもののだし』で、1970年に発売されて以来、愛用されている家庭用のだしです。手軽に本格的なだしの味を再現できるため、多くの家庭で常備されています。

もしほんだしがなくても、各社から販売されている和風だしの素、またはだしの風味を出せるさまざまな調味料で代用できます。

ほんだしの代用品として使える調味料9選

液体だしの写真

ほんだしをほかの調味料で代用する時は、作ろうとしている料理に合わせて選ぶとおいしく調理できます。詳しく見ていきましょう。

昆布だし

ほんだしの原料はかつお節ですが、昆布が原料である昆布だしも代用品として使えます。ほんだしにも『ほんだし こんぶだし』という和風だしの素があり、昆布の風味をいかしたおいしいだしを再現できます。

こんぶだしには、顆粒・粉末・液体タイプがありますが、おすすめは顆粒タイプや粉末タイプです。そのまま代用品として使えて、調整が不要だからです。

液体タイプを使う場合は、原材料をよく確認しましょう。塩や醤油、みりんが追加されているタイプは、ほかの調味料を調整しながら使ってみてください。

昆布茶

昆布茶は昆布を原料にしているため、ほんだしの代用品として問題なく使用できます。昆布茶は昆布だしに塩などを足して飲みやすくしたもので、うまみ成分も配合されているためだしとしては使いやすいでしょう。

粉末状の昆布を原料としているため、だしの材料として挙げているレシピもあるほどです。昆布以外にも、かつおやしいたけなどのうまみ成分が追加されていることが多く、だしとして万能なので、自宅にあるならぜひ使ってみてください。

だしパック

だしパックがあれば、ほんだしのかわりになります。だしパックはかつお節や昆布、しいたけなどをブレンドしてパックにしたもので、お湯に入れるだけで簡単に本格的なだしが取れます。だしパックを使ってだし汁を用意し、そのまま料理に使ってみてください。

だし汁では代用できない料理の場合、だしパックの中身をミルサーなどで粉砕してから、ほんだしの代用品として使ってもかまいません。料理によっては、だしパックの中身をそのまま使える場合もあります。

使いたい料理にあわせてひと手間かければ、問題なくほんだしの代わりとして使えるでしょう。

あごだし

あごだしは野菜との相性がよく、煮物や麺類などのだしに使うのがおすすめです。臭みがなく上品な味のだしで、どんな料理にも合います。原材料はとびうおで、ほんだしと同じ魚介類から取っただしなので、代用品として違和感なく使えるでしょう。

粉末のあごだしなら、ほとんど調整することなくそのまま代用品になります。だしパックは中身を粉砕するか、だしをとってから使いましょう。液体タイプの場合は、ほかの調味料を調整しながら使ってみてください。

白だし

白だしは、料理に色をつけたくない時の代用品として最適です。白だしとは、かつお節や昆布でとっただし汁に醤油やみりん、砂糖、塩などを加えたものです。原材料に色の薄い醤油を使っているため、料理に余分な色味がつかないのが特徴です。

粉末、液体問わず問題なく使用でき、商品によっては薄めるだけでそのままだしとして使えるものもあります。液体タイプには塩分が含まれていることが多いため、使う時は少しずつ味をみながら調整してみてください。

うどんスープの素

うどんスープの素も、ほんだしの代用品になります。うどんスープの素には、かつお節や昆布、醤油や砂糖、塩などが使われており、だしの風味がよく出ています。あまり知られていませんが、だしの代わりとしてさまざまな料理に活用できる調味料です。

そのままほんだしの代用品として使えることが多いですが、念のため少量ずつ味を確認しながら加えるとよいでしょう。

鶏がらスープの素

鶏がらスープの素は淡白な味わいやコクが再現できるので、ほんだしの代わりとして問題なく使える調味料です。中華料理やスープなどに使われることが多いため、和食には不向きだと思われがちですが、やさしい味わいやコクを簡単に再現してくれます。

おすすめは煮物など、あっさりした味の料理です。鶏肉を使った料理だと、さらに違和感なく使えるでしょう。

ただし、使いすぎると和風だしとは違った味になりがちなので、少量ずつ使うのがおすすめです。

めんつゆ

めんつゆは、レシピに醤油や砂糖が含まれている煮物などに使うのがおすすめです。ベースにだしが使われているため、問題なく代用品になります。

醤油やみりんが使われており、色が濃くて甘みが強いのが特徴です。煮物なら色がついても気にならず、めんつゆに使われている醤油やみりんがもともと材料に含まれていることが多いので、味の調整もしやすいでしょう。

使う時は、醤油を同量のめんつゆに置き換え、やや少なめから味を調整します。2〜3倍の濃縮タイプは、1/2〜1/3にして使ってみてください。

味の素

味の素は、さまざまな料理に活用できる調味料で、ほんだしの代用品として使えます。味の素はさとうきびを発酵させて作った『グルタミン酸ナトリウム』から生まれたうま味調味料で、昆布やしいたけなどのうまみ成分と同じです。

ほかの代用品と違って『だし』ではありませんが、だしに含まれているうまみを再現できるので、ほんだしの代用品になります。

味の素は過去に化学調味料だと呼ばれていたことがありますが、実際は天然原料から作られており、化学物質は使われていません。ほかの調味料と違い、新たに味を加えることなくうまみだけを再現できるのでぜひ使ってみてください。

ほんだしの代用品を使う時の2つの注意点

顆粒だしを鍋に入れる写真

ほんだしの代用品には、そのまま使えるものとそうでないものがあるため注意が必要です。詳しく確認していきましょう。

代用品の原材料を確認する

ほんだしの代用品を使う時は、原材料をよく確認してから使いましょう。原材料にだし以外のものが含まれている時は、使う分量に注意が必要です。

特に塩、砂糖、醤油が含まれている場合は、レシピの調味料を調節する必要があります。液体タイプの白だしやめんつゆは、特に塩分や甘みが気になりやすいので、塩や砂糖・みりんの量を調整するとよいでしょう。

それぞれの商品によって使われている原材料が異なるので、使用前に確認してから使う分量を調整してみてください。

使う分量に気をつける

代用品を使う時は、基本的には少量から味を確認しながら使うのがおすすめです。一度に入れてしまうと味の調整がしづらくなり、代用品の風味が勝って料理の味を変えてしまいかねないからです。

特に醤油や砂糖、塩などが加えられている代用品は分量に注意しましょう。調整のためにほかの調味料も加えなければならず、量が増えてしまうからです。少量から使うと味の調整がしやすく、失敗が少なくなります。

ほんだしの代用品を自作する方法

いろんな種類のだしの写真

ほんだしがなくても、家にある材料を使って本格的なだしが取れます。具体的なだしの取り方を見ていきましょう。

かつおだしの取り方

かつおぶしがあれば、家にある調理器具を使ってかつおだしが取れます。ほんだしがないなら、自分でだしを取ってみましょう。

基本的なかつおだしの取り方は、以下の通りです。

材料

  • かつおぶし:30g
  • 水:1000cc

作り方

  1. 鍋に水1000ccを入れて、沸騰させる。
  2. 火を止めてかつお節を入れ、1〜2分待つ。
  3. ざるにキッチンペーパーか清潔なふきんなどをしいて、ゆっくりこす。

鍋にいれたかつおぶしは、かき混ぜないようにします。こす時もゆっくり時間をかけると、えぐみが出ずおいしいだしが取れるので、ぜひ試してみてください。

昆布だしの取り方

かつおぶしはないけれど昆布ならあるという場合は、昆布だしを取ってみましょう。昆布だしは使う昆布によって風味が変わるのが特徴です。野菜との相性がよく、煮物などに使うとおいしくなります。

基本的な昆布だしの取り方は、以下の通りです。

材料

  • だし昆布:10〜20g
  • 水:1000cc
 

だし昆布に使えるのは、以下の4つです。

  • 真昆布
  • 利尻昆布
  • 日高昆布
  • 羅臼昆布

上記以外の昆布はだしを取るのに向いていないため、使わないようにしてください。

作り方

  1. 昆布の表面を固くしぼったふきんなどで軽く拭く。
  2. 鍋に1000ccの水を入れ30分ほど昆布をつける。
  3. 鍋を中火にかけ沸騰する直前で昆布を取り出す。

鍋の底から小さな泡が出てきたら、火を止めて昆布を取り出します。煮すぎると昆布のぬめりが出てしまい、だしが濁ってしまうので、タイミングよく取り出しましょう。

自家製粉末だしの作り方

ほんだしの代用品として、かつお節などから自家製粉末だしを作ってみるのもおすすめです。材料はかつお節や昆布、煮干しなどで、好みに合わせて選べます。

市販のお茶パックを使えば自家製だしパックになり、ミキサーやミルサーで粉末にすれば粉末だしとしても使えるので、ぜひ試してみてください。

材料

  • かつおぶし:15g
  • 昆布:5g
  • 干ししいたけ:1g

作り方

  1. 材料をミキサーまたはミルで粉砕する。
  2. お茶パックに入れて、1000ccのお湯で煮出す。

お味噌汁用なら煮干しを使ってもおいしい自家製だしになります。自分好みに、材料や量を調整してみてください。

ほんだしは代用できる!家庭にある調味料を少量から使ってみよう

顆粒だしの写真

ほんだしは、家にあるさまざまな調味料で代用できます。原材料に塩や砂糖などが含まれている場合は、ほかの調味料を調整しながら使うと味がまとまりやすくなるので、少量から調整していきましょう。

時間があれば、家にあるものを使ってだしを取るのもおすすめです。かつおぶしや昆布を使って少し手間をかけるだけで本格的なだしが取れ、ほんだしを使った時と同じようにおいしい料理が作れます。作り方を覚えておくと、ほんだしを切らしてしまった時に役立ちます。

自家製だしも簡単な手順で作れるので、お好みの材料を使ってぜひ作ってみてください。


[文・構成/grape編集部]

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