みりんが無い場合の代用品6選!お酒を使わない代用品レシピも紹介
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「みりんを買うのを忘れた」「みりんを使うつもりだったが残り少ない」「みりんを切らしていることを忘れた」と困っている人もいるのではないでしょうか。
みりんを切らしてしまったことに気が付いたものの、今さら献立を変えられず、悩んでしまうという場面は多いはずです。みりんなしで作って「あまりおいしくなかったらどうしよう」と心配になりますよね。
そこで本記事では、みりんの代用品になる調味料の組み合わせを紹介します。お酒を使わないレシピもあるので、日本酒が家にないという人でも安心です。
みりんの効果についても解説するので、さまざまな料理に合わせられますよ。ぜひ最後までお読みください。
みりんとは
みりんとは、お米や米麹、焼酎などを熟成させて作られる調味料のこと。デンプンやタンパク質の分解により糖類が作られ、甘みの元になります。
アルコールと糖類を合わせると、みりんの代用品を作ることが可能です。日本酒も製造方法は同じですが、途中で甘みの元である糖類を分解しているので甘くありません。したがって、アルコールに糖類を合わせることでみりんの代用品になります。
とはいえ、みりんには独自の甘みがあり、代用品では完全に風味を再現するのは難しいのも事実です。当記事で紹介するのは、あくまでみりんがない場合の応急処置程度と考えてください。
みりんの代用品になる調味料3選【お酒を使う場合】
みりんは、ほかの調味料で代用可能です。アルコールと甘みのある調味料を組み合わせれば、効果や味もかなり近づけられます。代用品を使っていると気付かれることもないでしょう。
どの組み合わせでもみりんに近い効果は得られますが、風味は変わるため、味見をしながら調整する必要があります。日本酒や白ワインが家にないという人は、お酒を使わなくても代用できるレシピを紹介しているので、次項も確認してくださいね。
日本酒と砂糖
お手軽で効果的な代用品を求めている人におすすめです。日本酒はみりんと同じくアルコール度数が14%前後あり、お肉やお魚の臭み取りの効果が期待できます。さらに、砂糖を入れることで甘みも付けられるため、代用品に適しています。
材料は以下のとおりです。
作り方は以下の順になります。
日本酒の代わりに料理酒でも代用できますが、塩分が含まれているため、味付けで使用する塩や醤油を減らすなどして調整したほうがよいでしょう。
日本酒とハチミツ
料理にコクを出したい人におすすめです。ハチミツはブドウ糖や果糖といった、複数の糖類から構成されており、砂糖を使った時と比較すると、コク深い味わいを出せます。
材料は以下のとおりです。
作り方は以下の順になります。
ハチミツは甘みが強く、量が少なくても十分に甘みを付けられるので、入れすぎには注意しましょう。砂糖と比較してカロリーが少ないというメリットもあります。
白ワインとハチミツまたは砂糖
日本酒よりもワイン派という人におすすめです。効果は日本酒を使用した場合と同じですが、白ワインを使うとよりスッキリした味わいになります。
材料は以下のとおりです。
作り方は以下の順になります。
ただし、酸味が強いと風味が変わってしまいます。白ワインはなるべく酸味がないものを選びましょう。
みりんの代用になる調味料3選【お酒を使わない場合】
日本酒やワインを常備していない場合、お酒がなくてもみりんの代用品を作ることができます。
ただし、完全にはみりんの効果を再現できないので、お料理に合わせてどんな効果が欲しいかを考えて代用しましょう。
具体的な効果は、以下の表を参考にしてください。
コーラ
自販機でも購入できるので、入手しやすい点がおすすめです。糖類が多く入っているため、次のような効果があります。
また、コーラに入っている炭酸は肉を柔らかくする作用もあるので、肉類を使った煮込み料理などに適しています。
メープルシロップ
砂糖やハチミツの甘さが苦手という人におすすめです。メープルシロップとは、カエデの樹木から取れる樹液を煮詰めたもので、砂糖やハチミツと比較してスッキリとした甘みがあります。
みりんの代用品として使うと、以下のような効果が期待できます。
めんつゆ
めんつゆなら常備している家庭も多いと思います。魚介エキスが入っているので、料理にコクや旨味を追加できます。
めんつゆの原料は、以下のとおりです。
糖分が含まれているためみりんの代用になりますが、少量なので効果は薄くなります。また、塩分や醤油が含まれているため、味が濃くなりすぎないように調整する必要があります。
みりんを入れる6つの効果
みりんがない場合、ほかの調味料でもよいと考える人もいるでしょう。しかし、みりんを料理に入れるとさまざまな効果があります。
みりんの効果について理解すれば、どんな代用品を使うべきか判断できますよ。
臭み消し
みりんには、お肉やお魚の臭みを取ってくれる共沸効果があります。アルコールが揮発する時に、臭み成分も一緒に蒸発することを共沸効果といいます。
また、みりんに含まれている糖分には生臭さや雑味をやわらげる効果があります。臭みのある食材も上品な味へ仕上げてくれるでしょう。
例えば、お魚の煮付けにみりんを使うと、共沸効果で臭みを消し、糖分の効果で雑味をやわらげられます。
照りを付ける
『照り』とは食品の表面の光沢のことで、照り焼きや蒲焼を想像してもらえれば分かりやすいと思います。『ツヤ』と表現してもいいでしょう。
みりんには、照りを付けることで料理をおいしそうに見せる効果があり、特に照り焼きには欠かせません。照りができる理由は、みりんに含まれる糖分が食材の表面に膜を作るためです。
煮物できれいに照りを出すには、でき上がる前にもう一度みりんを少し加えるといいでしょう。
味が浸透しやすくなる
みりんを使うと、アルコールの効果で味が染み込みやすくなります。アルコールは、ほかの調味料より分子量が小さく、食材に早く染み込む性質があるからです。
さらに、旨味成分や調味料も一緒に染み込み、味が均一になる効果もあります。特に、煮込み料理に使うメリットは大きいです。
煮崩れ防止
みりんは煮崩れを防ぐのに使えるので、煮物におすすめです。じゃがいもには細胞同士をつなぐ役割をする『ペクチン』と呼ばれる壁があります。熱が加わると溶け出してしまうので、煮崩れの原因になります。
じゃがいもをアルコールと一緒に煮ると、ペクチンの溶け出しを抑えることが可能です。さらに、糖と一緒に煮るとさらに効果が高くなります。
アルコールと糖分が含まれたみりんは、煮物の中でも特に肉じゃがにピッタリな調味料だといえるでしょう。
また、煮崩れを防ぐことで食材の旨味も逃がさず、見栄えに加えて味のレベルも上がりますよ。
深いコクと旨味を追加する
みりんは、入れるだけで料理の旨味を引き出す効果があります。お米を発酵して作られたみりんには、アミノ酸や有機酸といった旨味成分が入っているためです。アミノ酸や有機酸は、食材の旨味成分と合わさることで相乗効果を発揮します。
例えば、みりんに多く含まれる旨味成分『グルタミン酸』は、アミノ酸との相乗効果があるので、牛肉や鶏肉、カツオなどと合わせると効果的です。
まろやかな甘みを追加する
みりんのまろやかな甘みは、煮物やおひたしなどの日本料理に向いています。砂糖の主成分はショ糖で、強い甘みが出ます。みりんにはオリゴ糖やブドウ糖など複数の糖類が含まれているため、優しく自然な甘みになります。
ただし、海外ではあまり料理に甘みは付けません。洋食を作ることが多いという人はみりんの出番は少ないかもしれません。
みりんを代用する場合は料理によって使い分けよう
みりんは、さまざまな効果がある万能調味料です。そのためどんな効果を得たいのか、またはどんな料理を作ろうとしているのかによって代用品も変わります。
場合によっては代用品では十分な効果が期待できないこともあります。
みりんを常備しておくのが一番ですが、切らしてしまった時のために本記事のレシピを覚えておくと役に立ちますよ。ぜひ代用して、おいしい料理を作ってみてください。
[文・構成/grape編集部]