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料理酒の代用品4選! おいしく食べられる代用品レシピを紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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料理酒の写真

※写真はイメージ

「料理酒を切らしてしまった」「家にあるもので代用できないかな」「料理酒を入れなくても大丈夫?」と、悩んだ経験がある人もいるでしょう。

料理酒は食材の旨味を引き出すなど、多くの効果があります。もし料理酒なしで作ってあまりおいしくなかったらどうしようと心配になりますよね。

そこで本記事では、料理酒の代用品について解説します。

料理酒の役割やお酒以外の代用品も紹介しているので、すぐに代用品が見つかりますよ。ぜひ最後までお読みください。

料理酒の代用になるお酒4選

いろんな種類の日本酒の写真

料理酒の主な効果はアルコールによるものなので、お酒を代用品として使うのが効果的です。

日本酒

もっとも効果的な代用品を求めている人におすすめです。料理酒も日本酒と成分はほとんど同じなので、味の違和感もなく使用できます。

ただし、玄米を削る割合の多い『吟醸酒』『大吟醸酒』は不向きです。料理酒として使うなら、お米の旨味が残っている『純米酒』のほうが向いています。

例えば、精米歩合60%と書かれていれば玄米の表面を40%を削っているということです。精米歩合が60~70%のものを選ぶと、旨味を料理に加えられるでしょう。

料理酒には塩分が入っているため、代用品でそのままレシピ通りに作ると味が薄くなります。味見しながら調整しましょう。

みりん

甘みのある料理に代用するなら、みりんがおすすめです。『本みりん』や『みりんタイプ調味料』ならアルコールが料理酒と同じくらい含まれているので、代用品として使えます。

反対に『みりん風調味料』はアルコールが入っていないため、代用品としては適しません。

煮物には料理酒より『ツヤ』の出せるみりんのほうが、料理をおいしそうに見せる効果があるので向いています。しかし、みりんには糖分が含まれているので、甘くなりすぎないよう味見をしながら調整しましょう。

ワイン

洋食に代用するならワインがおすすめです。白ワインを使用すると料理酒よりスッキリした味わいになり、魚介系や鶏肉と特に相性がよいです。ほかにも、さっぱりした料理に向いています。

ただし、酸味が強い白ワインは料理の風味に影響するため、料理の味が変わってしまう可能性があります。なるべくクセのない白ワインを選びましょう。

赤ワインを使っても同様の効果が得られますが、赤っぽい色味が付いてしまうため淡い色の料理にはおすすめできません。しかし、赤ワインに含まれているタンニンが肉をコーティングし、旨味をとじ込めてくれる効果もあります。

特に、煮込み料理などに向いているでしょう。料理によって赤ワインと白ワインを使い分けるのがおすすめです。

ビール

肉料理や濃い味付けの料理であれば、ビールもおすすめです。炭酸の働きでお肉を柔らかくしてくれる効果が期待できます。ビールであれば常備している家庭も多く、使いやすいでしょう。

ビールが余っているという場合にも使えます。しかし、ビールの風味が残ることもあるので、薄味の料理を作る場合には向きません。

料理酒の代用になるお酒以外の調味料4選

3種の調味料の写真

お酒が家にないという人は、調味料でも代用できます。ただし、お酒と比較して多くの効果は望めません。料理にどんな効果が欲しいのか考えて代用品を使いましょう。

白だし|旨味を追加する

お肉や魚に旨味を追加したい場合は、白だしなどを濃いめに入れるのがおすすめです。白だしの原材料は以下の通りです。

  • 食塩
  • 醤油
  • 砂糖
  • 濃縮鶏がらだし
  • 濃縮だし(こんぶ、かつおぶし)
  • たんぱく加水分解物
  • こんぶエキス
  • かつおぶし
  • 調味料(アミノ酸など)
  • アルコール

原材料を見ての通り、昆布やかつおぶしで取った出汁が多く入っています。出汁には料理酒と同様に旨味成分が入っているので、肉や魚と一緒に使用すると相乗効果で旨味がアップするでしょう。

素材の味を生かす調理が合っていて、特に和食に適しています。

ハチミツ|コクを出したい場合に

料理にコクを出したい場合は、ハチミツを入れるのがおすすめです。ハチミツには料理酒と同じように複数の糖類やアミノ酸が含まれているため、料理に追加することでコク深い味わいになります。

ただし、甘みが強いので入れすぎに注意しましょう。砂糖を使う料理であれば、置き換えるとよいです。具体的には『砂糖大さじ1杯』と『ハチミツの小さじ1杯』が、同程度の甘みになるといわれています。

にんにくやしょうが|臭み消しに

お肉や魚の臭み消しならにんにく・しょうががおすすめです。チューブ入りのにんにくやしょうがならカットしたりすりおろしたりといった調理の手間も省けます。幅広い料理に合わせられるので使いやすいのがメリットです。

玉ねぎ|お肉を柔らかくする

お肉を柔らかくしたいなら、玉ねぎのすりおろしがおすすめです。玉ねぎにはタンパク質を分解する『プロテアーゼ』という酵素が含まれていて、お肉を柔らかくする効果が期待できます。

プロテアーゼは熱を加えると効果がなくなってしまうので、そのまま使用しましょう。さらに細かく刻んだり、すりおろしたりするとより効果を高められます。ただし、1~2時間ほど漬け込まないといけないので時間がない人には向いていません。

料理酒の代用品として使用しないほうがよいもの

NOサインの画像

蒸留酒はお酒の中でも料理酒の代用品には向いていないものが多いです。アルコール度数が高く、香りも強いことが原因。

料理酒として代用すると料理の風味を大きく変えてしまうものもあるので注意しましょう。香りづけとして使用するなら使っても問題ありません。

焼酎

焼酎は味や香りが強いため、食材の素材の味や香りを消してしまいます。芋焼酎などは特にクセがあり、食材に香りが移る可能性があるので使わないほうがよいでしょう。

また、日本酒に含まれる旨味成分も蒸留工程によりなくなっているので、使用しても料理の旨味やコクは出ません。

ウイスキー

ウイスキーはアルコール度数が高く、香りも強いため、料理酒の代用品としては向いていません。

しかし、その香りを生かしてパウンドケーキなど料理の香りづけとして使用する場合もあります。また、スモーキーな風味を生かしてスペアリブなどの味付けに使われるケースも。

同じく、ラムやブランデーなどの蒸留酒もお菓子作りに使われることがありますが、香りにクセがあるので料理には使わないほうがよいでしょう。

料理酒の持つ4つの効果や役割

料理酒の写真

料理酒には多くの効果があり、一部の料理には欠かせない役割があります。料理酒の役割を知っていれば効果的な代用品を使えますよ。

旨味やコクを追加する

料理酒は米を分解して製造されていて、アミノ酸などの旨味成分が入っています。旨味成分は単独で使うより組み合わせることで相乗効果を発揮し、旨味が倍増します。旨味成分が入っている食材の一例は以下の通りです。

グルタミン酸アミノ酸(料理酒)・こんぶ・チーズ・白菜・トマト・アスパラ・玉ねぎ・みそ・醤油
イノシン酸鶏肉・牛肉・カツオ・かつお節・豚肉
グアニル酸干ししいたけ・乾燥ポルチーニ

『グルタミン酸+イノシン酸』『グルタミン酸+グアニル酸』と組み合わせることで旨味の相乗効果が生まれ、コク深い味わいを料理に追加できます。具体的には日本酒と鶏肉や、日本酒と牛肉などの組み合わせです。

食材を柔らかくする

料理酒に含まれるアルコールの効果でお肉を柔らかく調理できます。肉は通常加熱するとたんぱく質が凝固し、固くなってしまうのです。

アルコールは食材の保水力を保つ効果があるので、固くなるのを防いでくれます。

味を染み込みやすくする

アルコールには食材に調味料や旨味を早く染み込ませる効果があります。均一に早く味が染み込むので、料理の時短にもなるでしょう。特に、煮込み料理などに使うのがおすすめです。

食材の臭みをとる

アルコールには食材と一緒に煮込むことで、臭みも一緒に蒸発してくれる共沸効果があります。醸造成分により、食材の臭みを感じにくくなる『マスキング効果』もあるので、食材の臭み消しにとても有効です。

特に、青魚など臭みが気になる食材には積極的に活用しましょう。

料理酒と日本酒(清酒)の違いと使い分け

日本酒の写真

代用品としてではなく、料理酒より日本酒を使用したほうが使いやすい場合もあります。基本的にレシピに『清酒』と書かれていれば日本酒を使用し、一方『料理酒』と書かれていれば料理酒を使うのが一般的です。

日本酒|塩分を控えたい人に

塩分を控えたい人は日本酒を使用するのがおすすめです。料理酒には塩分が約3%含まれているため、料理に追加すると辛くなることがあります。

大さじ1杯の料理酒には、約0.4gの塩分が含まれている計算になります。

厚生労働省によると『健康な日本人の成人男女が当面目標とすべき1日の食塩摂取量は各々7.5g未満と6.5g未満』と記載されています。

ほかに醤油なども入れる場合は量を減らすなど、塩分の取りすぎに注意しましょう。

料理酒|節約したい人に

節約したいという人や下処理などで大量に使うという人には料理酒がおすすめです。料理酒は飲めないよう塩分が追加されているため、酒税がかからず安価に入手できます。

販売するために酒類販売許可が必要ないので、入手しやすいという点もメリットです。

代用品を使ったおすすめレシピ

アサリの酒蒸しの写真

代用品の日本酒を使用したレシピを紹介します。注意点として子供やアルコールが苦手な人も食べる場合は、しっかりと沸騰させてアルコールをとばしましょう。

あさりの酒蒸し

あさりは海水の塩分を含んでいるので、料理酒より塩分調整がしやすい日本酒を使用するのがおすすめです。あさりの生臭さを日本酒が消してくれるのでおいしく仕上がりますよ。

【材料(2人ぶん)】

  • あさり:400g
  • 日本酒:大さじ3杯
  • 塩:2つまみ

作り方は以下の通りです。

  1. あさりの表面をこすり合わせるように水で洗う。
  2. 3%濃度の塩水を作り、あさりが浸かるくらいまで入れる。
  3. 新聞紙やアルミホイルを被せて1~4時間ほど置いておく。
  4. 水から上げて30分ほど置くと砂抜きが終了する。
  5. 材料をすべてフライパンに入れて弱火で5分程度蒸し焼きにする。
  6. あさりの殻が開いたら完成。

鶏のから揚げ

日本酒を入れることで柔らかくジューシーな仕上がりになります。日本酒に含まれる旨味成分との相乗効果で、深い味わいになりますよ。

【材料(4人ぶん)】

  • 鶏肉:600g
  • (A)片栗粉:大さじ6杯
  • (B)片栗粉:適量
  • しょうが:20g
  • 日本酒:大さじ6杯
  • こしょう:少々
  • 塩:小さじ1杯
  • サラダ油:適量

作り方は以下の通りです。

  1. 鶏肉を好みの大きさに切る。
  2. 鶏肉、皮ごとすりおろしたしょうが、塩、こしょうをボウルに入れる。
  3. 日本酒を加えて揉んで30分程置く。
  4. (A)の片栗粉を入れて粉っぽくなくなるまで混ぜる。
  5. サラダ油を180℃くらいに熱する。
  6. (B)の片栗粉を鶏肉にまぶして2分程度置く。
  7. 鶏肉を油に入れて3分ほど揚げる。
  8. 一度油から上げて約3分休ませる。
  9. サラダ油を190℃に熱して再び鶏肉を入れる。
  10. きつね色になったら取り出して完成。

料理酒の代用品を効果的に使おう

料理する女性の写真

料理酒の効果的な代用品を求めているならお酒がおすすめです。料理によって代用するお酒を使い分けましょう。代用品に向いているお酒を使用すれば料理酒を使用した時と同様の効果があります。

日本酒を代用品として使用するなら、お米の旨味が入っている純米酒が向いていますよ。またお酒を常備していないという家庭も効果を限定すれば、白だしなどの調味料を代用しておいしい料理を作れます。

また料理酒を入れることでどんな効果があるのかを知っておけば、代用品を使ってもおいしく調理できるでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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