「とどのつまり」とは 意味や定義、使用例などを解説
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「とどのつまり」とは、話題の結論をはっきりと示すための表現です。特に、予想外の結果や思いがけない状況が生じた時によく使われます。
本記事では、「とどのつまり」の語源や使い方、英語での表現方法などを解説します。
「とどのつまり」の基本情報
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本章では、「とどのつまり」について以下の内容を紹介します。
・「とどのつまり」とは何か?
・「とどのつまり」の語源
「とどのつまり」について理解を深めていきましょう。
「とどのつまり」とは何か
「とどのつまり」は、結局のところ、行き着くところという意味です。
思わしくない結果に終わった場合や状態の時に使います。そのため、あまりポジティブな意味では使われない傾向にあります。
「とどのつまり」の語源
「とどのつまり」の語源は、魚のボラが由来です。
ボラは成長過程で呼ばれる名前が変わる魚で、大きく成長したボラを「トド」と呼びます。
ボラは最終的に「トド」に成長し、それ以上は大きくならないという事実から、「とどのつまり」という表現が生まれました。
表現は「これ以上成長しないこと」や「これ以上進展しないこと」といった意味を持ちます。
そのため、「とどのつまり」は「結局」や「最終的に」といった意味を示しているのです。
「とどのつまり」の正しい使い方
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次に「とどのつまり」の正しい使い方を理解していきましょう。
ここでは、一般的な使用例を紹介します。
一般的な使用例
一般的な使用例を3つ紹介します。
「彼の意見はどれも相反していて、とどのつまり、何をいいたいのか全く理解できなかった」
「長い議論の末、とどのつまり、我々は計画を見直すことに決めた」
「彼女は複雑な問題を分析したが、とどのつまり、解決策は見つからなかった」
上記の文章を参考に、日常で使う際の参考にしてください。
「とどのつまり」の誤用と注意点
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「とどのつまり」を誤って使って恥ずかしい思いをしないためにも、よくある誤用例を紹介します。
また、正しい使い方への注意点を解説するので参考にしてみてください。
よくある誤用例
「とどのつまり」のよくある誤用例を紹介します。
「会議室に集まった私たちは、とどのつまり最初の議題に入った」
例文では、「とどのつまり」が最初の段階を表すために使われていますが、実際には結論や結果を表すのに使用すべき表現です。この例文のような状況を表すのなら、「会議室に集まった私たちは、まず最初の議題に入った」が適切でしょう。
「彼は旅を始めており、とどのつまりイギリスに行き、その後フランスに行くつもりだ」
例文では、「とどのつまり」が過程の途中段階で使われていますが、実際には最終的な結果や行きつく先を表すものです。また一般的に「とどのつまり」はポジティブな意味合いで使われることはありません。
この例文では「彼は旅を始めており、今度はイギリスに行き、その後フランスに行くつもりだ」などがよいでしょう。
正しい使い方への注意点
「とどのつまり」は、何かの最終結果や結論を指す際、特に「思わしくない状況」に陥った際に使われます。
そのため、始まりの段階や途中経過を示す際には使用しません。
また、「とどのつまり」はある過程の結果を表すため、何かの流れや過程、議論が存在する文章で使われます。
単体の事象や状況に対して使うのは適切ではありません。
「長時間にわたる討論を繰り返したとどのつまり、私たちは最初の議題に入ることさえできなかった」
「さまざまな打開策を検討したが、とどのつまり、彼はその旅を諦めたのだ」
上記のような形が正しい使い方となります。
「とどのつまり」の英語表現
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これまで、「とどのつまり」の使い方や注意点などを解説しました。
ここでは、「とどのつまり」を英語で表現する方法を紹介します。
表現方法と合わせて、英語表現の使用例も紹介するので、参考にしてください。
英語で「とどのつまり」を表現する方法
「とどのつまり」は、日本特有の表現であり、そのままの英訳は存在しません。
しかし、同じ表現の意味を持つ「結局」や「最終的な」という意味を伝えるために、いくつかの英語のフレーズを使うことが可能です。
具体的には「after all」「in the end」「in the upshot」などが代替できる表現となります。
英語表現の使用例
「とどのつまり」の英語表現の使用例を3つ紹介します。
「After all the debate and discussion, we decided to go with the original plan.」(全ての議論と討論のとどのつまり、私たちは元の計画を進行することに決めた)
「In the end, after considering all the options, I decided to stay at my current job.」(全ての選択肢を考慮したとどのつまり、結局、私は現在の仕事に留まることにしました)
「At the end of the day, despite our best efforts, we could not meet the project deadline.」(1日の終わりには、私たちの全力を尽くしたにも関わらず、とどのつまり、プロジェクトの期限を達成することはできませんでした)
上記以外にも、「とどのつまり」を表す英語表現はあるため、自分なりに文章を作ってみましょう。
「とどのつまり」の類義語と使い分け
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「とどのつまり」には、同じような意味を表す類義語があります。
「とどのつまり」が使えない時に、類義語を使って表現することで、表現の幅が広がります。
類義語以外にも使い分け方について解説するので、参考にしてみてください。
「とどのつまり」の類義語
ここでは、主な類義語を3つ紹介します。
つまるところ
結局
挙げ句の果て
つまるところ
「つまるところ」は、「要するに」や「結局」という意味です。試行錯誤した後に、考えた答えを伝える際に使います。
結局
「結局」とは、囲碁で一局打ち終えることを「終局」と呼ぶことが由来となっており、最後や結末という意味で使われています。
挙げ句の果て
「挙げ句の果て」とは、最後の最後にはという意味です。
類義語との使い分け方
今回紹介した、3つの類義語の使い分け方を紹介します。
つまるところ
「つまるところ」は、かしこまった場面で使うことがおすすめです。具体的には、ビジネスシーンで使うといいでしょう。「つまるところ」を使った例文は以下のとおりです。
今日のミーティングでは、多くの議論が交わされましたが、つまるところ我々が必要としているのは新たな戦略の策定だと思います。
結局
「結局」は、日常会話でもよく使われる表現です。「結局」を使った例文は以下のとおりです。
結局、彼がプロジェクトの遅れを引き起こしたのは、十分な準備がなされていなかったからだった。
挙げ句の果て
「挙げ句の果て」は、日常会話よりも小説などの読み物によく出てくる表現です。例文は以下のとおりです。
彼は1日中仕事をして疲れていた。挙げ句の果てに、帰宅すると自宅の鍵を会社に忘れてきてしまっていた。
「とどのつまり」を使った文章の書き方
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ここでは、以下の2つの文章での使用例を使って、文章の書き方を紹介します。
・ビジネスでの文章
・一般的な文章
それぞれ解説します。
ビジネス文章での使用例
「とどのつまり」はビジネスの文脈でも使えます。
例えば、ある事業の未来について話している時に、もはやその事業が成功する見込みがないとしたら「とどのつまり、このビジネスにはもうチャンスがない」といえます。
最終的な結論を端的に伝える表現です。
しかし、「とどのつまり」は場面を選ぶ表現なため、使い方には注意しなければなりません。
一般的な表現「つまり」や「つまるところ」で代替可能な場合も多いです。
どの表現を選ぶかは、使う状況によります。
一般的な文章での使用例
「とどのつまり」を使った、一般的な文章の使用例を5つ紹介します。
「私たちは数か月にわたり新しい製品の開発に取り組みましたが、とどのつまり、現在の市場にはそれが受け入れられないことが明らかになりました」
「各部署から報告を受けましたが、とどのつまり、売上高は目標に達していません」
「複数の候補地を検討しましたが、とどのつまり、新しい工場の立地は再検討が必要となりました。
「研究を重ねましたが、とどのつまり、この病気の治療法はまだ見つかっていないという結論に達しました」
「1日中データを分析してきましたが、とどのつまり、顧客の動向に変化は見られませんでした」
「とどのつまり」は、特定の文脈でのみ使われ、日常会話やビジネスの場でも頻繁に使われるわけではありません。
したがって、「つまり」や「結局」といったほかの言葉で代替できるかどうかを考慮する必要があります。
「とどのつまり」を使うメリット
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「とどのつまり」を使う際には、メリットを理解した上で使うことが重要です。メリットを理解していないと、不適切な場面で言葉を使う可能性があります。
ここでは、「とどのつまり」を使うメリットを2つ紹介します。
・文章を短縮する効果
・主張を強調する効果
正しく「とどのつまり」を使えるようにしましょう。
文章を短縮する効果
「とどのつまり」は、長い議論や説明を短くまとめるのに効果的な表現です。
一連の事象や議論の最終的な結論を端的に示すために用いられ、話の本質を直接的に伝えることができます。
例えば、ある企業のビジネス戦略について長く語った後、「とどのつまり、この戦略の目的は市場のリーダーになることだ」と締めくくると、戦略の要点が一瞬で伝わります。
「とどのつまり」を適切に使用することで、複雑な話題でも結論が簡潔に伝わり、周りの理解を促進できるでしょう。
主張を強調する効果
「とどのつまり」を用いることで、主張を強く強調できます。
議論や説明の核心を強調する時に有効で、結論を読者に強く印象付けられます。
これにより、自身の主張を際立たせることが可能です。
例えば問題提起をする時、「とどのつまり、このままの経営路線では将来的に売り上げは縮小することになります」と結論付けることで、主張が強調されます。
結論を強く、明瞭に伝えることで、相手に対する説得力を向上させることができるでしょう。
結論や主張を明確化するのに便利な言葉
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今回は、「とどのつまり」の語源や使い方、英語での表現方法などを解説しました。
「とどのつまり」という表現は、望ましくない結果や状況に至った場合に、特によく用いられます。「結局のところ」や「最終的には」といった意味を持ち、複雑な議論や流れの最終的な結論を示す際に使用可能です。
「とどのつまり」の使用は、結論を強調し、主張を明確にするための効果的な手段です。
しかし、特殊な表現であるため使用する場面や文脈には注意しましょう。
使い方を理解して、場面に応じて使ってみてください。
[文・構成/grape編集部]