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油性ペンの消し方! 落ちにくい原因と消す時の注意点

By - grape編集部  公開:  更新:

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黒いペンでらくがきした写真

※写真はイメージ

「肌や服についた油性ペンの消し方を知りたい」「子供の落書きを簡単に消す方法はないかな」「家にあるもので汚れを落としたい」と、誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

油性ペンは、乾きやすく落ちにくいように作られているため、衣服や肌に付くと汚れを消すのが大変です。しかし、油性ペンの特徴や消し方のコツを知っていれば、素材によっては比較的簡単に汚れを落とすことができます。

そこで本記事では、油性ペンの消し方を紹介します。今すぐ油性ペンの汚れを消すことができ、汚れを落とすのに最適なものを選べるようになるので、ぜひ最後までお読みください。

油性ペンが落ちにくい原因は?

油性ペンで生地に書いている写真

※写真はイメージ

油性ペンが衣服や肌に付くと落ちにくいのは、定着剤が含まれているためです。

油性ペンは乾きやすく固着性が強い性質があり、プラスチックや金属などにも描けるのが特徴です。一度乾いてしまうと消すのが難しくなってしまうため、本来は消えると困るものに使います。

しかし、ほかのペンと間違って使用したり、なんらかの理由で消したくなったりした場合は、相性のよい素材であれば比較的簡単に対処できますよ。

インクが付着してしまった場合、素材を確認し素早く対処すれば、油性ペンでもキレイに消すことができるでしょう。

油性ペンの消し方【場所・素材別】

油性ペンで生地にらくがきした写真

※写真はイメージ

油性ペンの消し方は、インクが付いた場所の素材によって異なります。

身体や衣服だけでなく、家にあるものにインクが付いてしまった場合や、うっかりホワイトボードに書いてしまった時など、状況に応じた対処法を詳しく見ていきましょう。

肌|ハンドクリーム・クレンジングオイル

手や指など皮膚に付いてしまった油性ペンは、ハンドクリームやクレンジングオイルなど、油分のあるクリームで優しく拭き取れば簡単に落とせます。

ハンドクリームやクレンジングオイルの代わりに、乳化剤が含まれる日焼け止めや、口紅を使ってもOK。ただし、水や石鹸などではなかなか落とせないので注意しましょう。

どれも肌に使うものなので、安心して使えるのがメリットです。肌についた油性ペンの汚れは時間が経てば自然と落ちますが、急いで消したい時に試してみてくださいね。

布|除光液・消毒用エタノール

油性ペンを使っている時に、うっかり服にインクが付いてしまったら、気分が落ち込んでしまいますよね。

衣服などの布に油性ペンが付いてしまった時は、除光液や消毒用エタノールを、なければ代用品としてクレンジングオイルを使ってみてください。

布は油性ペンが染み込みやすく、時間が経つと落としにくくなるため、できる限り早めに対処するのがポイントです。

生地によっては色落ちすることがあるので、汚れを落とす前に、まずは目立たない場所で試しましょう。

【布に付いたインクの落とし方】

  1. 汚れてもいいタオルなどを布の裏に1枚敷く。
  2. 除光液もしくはエタノールを少しずつ汚れた部分に加える。
  3. 歯ブラシや別の布を使って汚れを叩くようにして落とす。
  4. 2~3を繰り返し汚れを落としていく。
  5. 汚れが落ちたらぬるま湯と洗剤でもみ洗いする。

布から落ちたインクがシミになるのを防ぐために、汚れが落ちたら必ずよくもみ洗いしてください。

たたき洗いをすると傷むようなデリケートな生地は、なるべく早くクリーニングに出し、シミ抜きを依頼するのがおすすめです。

壁紙や床|消毒用エタノール・灰

少し目を離したスキに子供が壁に落書きをしたりして、困った経験がある人もいるのではないでしょうか。

壁や床に油性ペンのインクが付いてしまったら、消毒用エタノールを使って落としましょう。

消毒用エタノールを布に含ませ、油性ペンの汚れに10秒ほど布を当ててインクを浮かせたら、メラミンスポンジや消しゴムで擦って消します。

消毒用エタノールのほかには、線香やタバコの灰、または重曹を使うこともできます。それぞれ研磨剤のような成分が含まれており、汚れを擦って落とせる可能性がありますよ。

また、ミカンの皮などに含まれている油分も、油性ペンのインクと相性がよいのだそう。皮の部分で油性ペンの汚れを擦り落とし、皮の白い部分で拭き取ってみてください。

注意点として、壁紙や床を強くこすりすぎると、傷めてしまう場合があるので気を付けましょう。また、消毒用エタノールを使う場合は、柄などが消えてしまうことがあります。まずは目立たない場所で試してからにするとよさそうです。

灰やミカンの皮を使って油性ペンの汚れを落とす時は、汚れを擦り落とした後、丁寧に水拭きをすればOKです。さまざまな方法があるので、ぜひ試してみてくださいね。

机など木製の家具|ミカンの皮・メラミンスポンジ

机などの木製家具は、表面がコーティングされているかどうかで消し方が変わります

コーティングされている場合は、ミカンの皮やメラミンスポンジでこすってみましょう。ミカンの皮がない時は、マーガリンやバターなどでも代用できます。

コーティングされていない木製家具の場合は、インクが木の隙間に染み込んでしまうため、汚れを落とすのが難しくなります。エタノールなどを使うと変色してしまう可能性があるので、無理せずハウスクリーニングなどを依頼するのが得策です。

汚れが広範囲にわたる時や、家具を傷めたくない場合は、掃除のプロに任せたほうがキレイに消せるでしょう。長く使うためにも、家具に合った方法を検討してみてくださいね。

ホワイトボード|ホワイトボードマーカー・水性ペン

オフィスなどのホワイトボードに、うっかり油性ペンで書いてしまうのは『あるある』ですよね。

そんな時は、ホワイトボードマーカーや水性ペンで上書きした後すぐに拭き取ると、油性ペンで書いてしまったものも一緒に消すことができます。

エタノールや除光液はコーティングを剥がしてしまい、ホワイトボードとして機能しなくなってしまうため、使わないようにしてください。メラミンスポンジなども、ホワイトボードの表面に傷が付いてしまうのでNGです。

特別な道具は必要なく、シンプルな解決策なので、ホワイトボードに間違えて油性ペンで書いてしまっても安心ですね。

ガラスやプラスチック|消しゴム・メラミンスポンジ

ガラスやプラスチックに付いた油性ペンのインクは、プラスチック消しゴムでこすりましょう。表面がツルツルで平らなものであれば落としやすいですが、凹凸のあるものは落ちにくいことがあります。

プラスチックに付いた油性ペンのインクを落とす際は、変色や変形しないか、あらかじめ目立たない場所で試しておくとよさそうです。

ガラスに付いた油性ペンのインクはメラミンスポンジでも消せます。ただし、プラスチックには使えないので注意してください。

プラスチック消しゴム、メラミンスポンジのほかに、エタノールや除光液も汚れ落としに使えますが、プラスチックを溶かしてしまう可能性があります。どうしても落ちない時だけ試してみてくださいね。

油性ペンの汚れを消す時の3つの注意点

木のテーブルにペンでらくがきした写真

※写真はイメージ

油性ペンの汚れはさまざまな方法で消せますが、使い方を誤るとトラブルの原因になることがあります。注意点を詳しく見ていきましょう。

なるべく早く対処する

油性ペンのインクは、時間が経てば経つほど落としにくくなります。汚れに気付いたら放置せず、なるべく早めに落としましょう。

汚れが付いてから時間が経ってしまったものや、自分では落とせそうにない汚れは、早めにプロの手を借りるのがおすすめです。

布ならクリーニング店に、床や壁・家具の場合はハウスクリーニング業者に依頼すればキレイに落としてくれるので、検討してみてくださいね。

素材に合った方法を選ぶ

油性ペンの汚れは、素材によって落としやすさが変わりますが、素材に合った方法を選べば簡単に落とせたり、気にならない程度まで落としたりできます。

汚れを落とすのに使うものは素材によって異なるため、目立たないところで試してから消すのがおすすめです。

油性ペンが消えにくかったり、消えやすかったりする主な素材は以下の通りです。

油性ペンが消えにくい素材油性ペンが消えやすい素材
・紙
・布や革
・木やコンクリートなど
・ゴムや塩化ビニールなどの素材でできたもの
・アルミ
・ガラス
・プラスチック(硬いもの)
・金属(アルミ以外)
・ホワイトボード
・陶器(コーティングされているもの)

染料が染み込みやすい素材は、すぐに対処しても落ちにくいことが多いです。

素材によっては、無理に消そうとすると逆に汚れが広がったり、生地などを傷めたりしてしまう場合もあります。注意して汚れを落とすようにしましょう。

変色や変形などに注意する

油性ペンを消せるアイテムは、使う時に注意が必要なものもあります。

目立たないところで試してから消したり、強くこすりすぎないようにしたりして、適切に扱えばトラブルを防げます。

特に注意が必要なアイテムは、以下の通りです。

アイテム名注意点
エタノール・除光液変色や変形の原因になることがある。
メラミンスポンジ皮膚やコーティングされている部分には使えない。

慌てて消すのではなく、素材をよく確認してから使うようにしてください。適切に対処すれば、油性ペンのインクはキレイに落とせるでしょう。

目立たない場所で試してからにする

油性ペンの汚れを消す時は、目立たない場所で試してから消すと、大きなトラブルになるのを防げます。

汚れが付いた場所によって最適なアイテムを選んだつもりでも、状態によっては状況を悪化させてしまう可能性があるためです。

例えばエタノールや除光液だと、もともとの柄まで消してしまったり、色落ちしてしまったりする場合があります。

油性ペンのインク汚れを無理に落とそうとして、生地などを傷めてしまうケースも多いです。デリケートな生地や大切な衣類など、失敗したくないものに対しては、必ず一度試してから消すようにしましょう。

油性ペンの消し方は素材ごとに異なる!慌てず早めに対処しよう

青いペンでらくがきした写真

※写真はイメージ

油性ペンの消し方は、素材ごとに異なります。早めに対処したほうが落としやすいので、汚れに気づいたらすぐに消すようにしましょう。

おすすめは消毒用エタノール。油性インクと相性がよく、汚れが落ちやすいからです。ただし、素材によっては使えない場所もあり、まれに変色やコーティングが剥がれるなどのトラブルになることがあるので、よく確認してから使用しましょう。

使う前に、目立たない場所で試してからにすると安心です。

油性ペンがついてしまった場所によっては、完璧に落とすのは難しい場合もあります。しかし、目立たない程度には落とせることが多いので、諦めずにチャレンジしてみてください。


[文・構成/grape編集部]

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