雪印「実はあんまり人気がない…」 あのチーズの意外な事実とは?
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- 取材協力
- 雪印メグミルク株式会社
栄養価も高く、老若男女を問わず人気の食材であるチーズ。
チーズが日本で一般的になったのは明治時代以降ですが、日本でもさまざまな工夫を凝らしたチーズが生み出されてきました。
中でも、雪印メグミルク株式会社(以下、雪印メグミルク)の『さけるチーズ』は、形状がほかとは違うユニークな製品。円柱状をしており、縦に裂いて食べるという大変珍しいチーズです。
この『さけるチーズ』はどのようにして誕生したのでしょうか。
研究中に偶然できた!『さけるチーズ』
雪印メグミルクによると、裂けるタイプのチーズが誕生したのは1980年。当時の製品名は『ストリングチーズ』だといいます。
開発の経緯をうかがったところ、意外な誕生秘話を聞くことができました。
山梨県北杜市小淵沢町にある研究所で行っていた、チーズ研究の延長で誕生しました。
研究開発中にチーズをお湯でこねたり伸ばしたりしたところ、線状に裂けるチーズが偶然完成し、意外性と楽しさが好評だったため製品化となりました。
『さけるチーズ』は狙って開発したわけではなく、偶然にできた製品だったとは驚きますね。
続けて、「なぜ一方向にきれいに裂くことができるのか」と聞いてみると…。
たんぱく質が繊維状に同じ方向に並ぶからです。原料のチーズを作る過程でチーズを温めて冷やす際に、たんぱく質が繊維状に並ぶ性質を生かしました。
裂いて食べるという独特の特徴は、たんぱく質の性質によって実現されているわけです。
製品名を変更したワケ
上記のとおり、もともとは『ストリングチーズ』という製品名でしたが、特徴が伝わりやすいように、1995年に『さけるチーズ』に名称を変更。
現在では一般的に知られて人気商品になりましたが、実はこのような苦労もあるそうです。
今現在でも購入経験のない方が非常に多い商品です。
特徴的な形状と物性をお客さまにどのように伝えて、手に取ってもらうのか試行錯誤しながら、今日も苦労を重ね続けております。
すっかり有名な製品かと思いきや、なかなか手にとってもらえないのだといいます。
食べ物が縦にきれいに裂けるというのは子供が喜びそうなギミックですが、それも実際に自分でやってみて分かること。まずは手にとってもらいたいものですよね。
最後に、雪印メグミルクに『さけるチーズ』の魅力を聞いてみました。
お子さまのおやつ、晩酌のおつまみ、好みの幅に裂いてお料理にも使えて、シーンを問わず楽しめることが魅力です。
また、現在6種類のフレーバー展開をしております。その日の気分に合わせてお好みの味をチョイスするように、今まで食べたことのない味にもチャレンジしてみてください。
今後も家族全員が楽しめるチーズを目指しています。
研究中に偶然生まれたユニークな『さけるチーズ』。さまざまなフレーバーもあるので、食べ比べてみてはいかがでしょうか。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]