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【岐阜県関市】『モネの池(名もなき池)』の基本情報と周辺スポットを紹介

By - COLLY  公開:  更新:

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※写真はイメージ

フランスの著名な画家であるクロード・モネの代表作である連作絵画『睡蓮』。日本でもたびたび展覧会が開かれており、知っている人も多いのではないでしょうか。

そんなモネの傑作と名高い作品群『睡蓮』を連想させる、名もなき池が日本に存在するのです。この記事では、神秘的な景色が美しい通称『モネの池』の基本情報や、周辺の観光スポットについて紹介します。

岐阜県関市『モネの池』の基本情報

岐阜県関市 根道神社

※写真はイメージ

通称『モネの池』と呼ばれる名もなき池は、一体どこにあるのでしょうか。成り立ちやアクセス、営業時間、おすすめの時期など基本的な情報をお伝えします。

『モネの池』の魅力とは 絵画のような名もなき池

『モネの池』があるのは、岐阜県関市板取の根道神社境内にある貯水池。もともとは農業用に造られた、ため池だったといいます。

池の近くに店を構える苗販売店『フラワーパーク板取』の経営者が睡蓮を植えたり、地元住民が鯉を放流したりしたことで、『睡蓮』を彷彿させる情景へと生まれ変わりました。

SNSで存在が知られて話題となり、今では観光客が訪れ『モネの池前』というバス停まで設置されたほどです。

『モネの池』へのアクセス、営業時間、料金

車で行く場合と公共交通機関を使う場合に分けて、『モネの池』へのアクセスを説明します。160台駐車できる駐車場が完備されていますが、時期によっては有料となるので注意しましょう。

車の場合:美濃IC→国道156号線→県道81号線→国道256号線→関市板取白谷

公共交通機関の場合:JR岐阜駅または名鉄岐阜駅から岐阜板取線で『ほらどキウイプラザ』へ→板取ふれあいバスに乗り『モネの池前』で下車→徒歩3分で到着

根道神社と『モネの池』はともに営業時間を設けていないため、出入り自由です。ただし近隣住民の迷惑になるので、夜間に訪れるのは控えましょう。また観覧料もかからず無料で楽しめます。

『モネの池』より奥まったところにある根道神社にも、足を延ばしてみてください。

『モネの池』の写真撮影におすすめの時期

せっかく『モネの池』を見に行くなら、きれいな写真を撮れる時に行きたいですよね。続いて、訪れるのにおすすめの時期をご紹介します。

睡蓮の花を楽しむなら、5月下旬から9月頃がおすすめです。湧き水の量が増えて池の透明度も上がるので、幻想的な風景が広がります。気温にもよりますが、睡蓮の花は9時頃から開き始め、11時には完全に開き、昼過ぎには閉じてしまうようです。

また木々の色づく11月に、池の緑色と紅葉の赤色の対比を眺めてはいかがでしょうか。ここの湧き水は14℃で出ているため冬になっても凍らず、悠然と泳ぐ錦鯉の様子を間近に見られます。

どちらの時期でも、雨の降っている時や大雨の降った2、3日後は水が濁ってしまうようです。光の屈折率により見え方が大きく異なるので、晴天の続いた日を狙って足を運ぶのがおすすめです。

『モネの池』周辺の観光スポット

うだつの上がる町並み 通り

※写真はイメージ

『モネの池』まで来たなら、周辺の有名なスポットも訪れてみてはいかがですか。『モネの池』から近く行きやすい観光地や、岐阜県関市で有名な建物などをご紹介します。

21世紀の森公園

『モネの池』から北へ向かって、車で約15分の場所にある『21世紀の森公園』。公園内には、森林学習展示館、森林体験実習棟、株杉の森、あじさい園、BMXコース、自然観察道など多数の施設や散策スポットが整備されています。駐車場は80台ほどです。

見どころは、株杉の森にある推定樹齢400〜500年の変わった形状の杉。『株杉』という名前の通り、1本の幹から何本もの木が生えたものなのだそう。

その昔、炭焼きのため伐採した古木を苗床として、枝分かれしたといいます。歴史の重みと自然のパワーが感じられるスポットです。

また6~7月にはあじさいが見頃となり、『あじさいロード』と呼ばれる通りは『日本の道百選』に選出されています。6月下旬には『板取あじさいまつり』も開催されるので、時期に合わせて行ってみるのはいかがでしょうか。

板取川温泉バーデェハウス

山々に囲まれ、森林浴と温泉浴の両方が楽しめる『板取川温泉バーデェハウス(以下、板取川温泉)』。『モネの池』から北へ向かって、車で約17分の場所にあります。

駐車場が完備されており、定休日は水曜日です。定休日は変更される可能性があるため、事前に確認するのが安心でしょう。営業時間は、4月〜10月は10時〜21時、11月〜3月は10時〜20時となります。

料金は、大人(12歳以上)が平日600円、土日祝日が700円。小人(6歳以上12歳未満)が全日300円です。有料ですが、タオルをはじめとしたグッズ販売も行われています。

板取川温泉の泉質は、『日本三大名泉』で知られる岐阜県下呂市の下呂温泉とよく似ており、美肌効果が高く常連のファンの多い温泉とのこと。

内風呂はもちろんのこと、露天風呂も男湯女湯が完備され、湯から上がった後は休憩スペースでゆっくりとくつろげます。近隣に食事処もあるので、お腹が空いた時も安心です。

川浦渓谷

『モネの池』から北へ向かって、車で約30分の場所にある『川浦渓谷』。板取川温泉からは、板取キャンプ場のほうへ向かう道を、車で10分ほど進むと着きます。駐車場は10台ほど。橋の上や遊歩道から景色を楽しめます。

『飛騨・美濃紅葉33選』にも選ばれており、高さ50mもの断崖絶壁と、その下に見えるエメラルドグリーンの水面に圧倒されます。5、6月頃には岩つつじが、10月下旬から11月には紅葉が見頃を迎え、エメラルドグリーンの水との対比が印象的です。

遊歩道は1周しても40分程度なので、自然の中をゆっくり散歩した後、板取川温泉に戻ってのんびり散策してみてはいかがでしょうか。

うだつの上がる町並み

『モネの池』から南へ向かって、車で約45分のところです。駐車場は約70台あります。重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、歴史ある伝統的な町並みの美しい地域です。

この美濃市は江戸時代に、徳川家康の家臣である金森長近によって造られた城下町。昔から和紙産業が盛んな町であり、和紙問屋によって築かれたともいえるでしょう。江戸時代の商人たちが、何よりも恐れたのが火事でした。それがうだつの上がる町並みの始まりです。

『うだつ』とは、屋根の両端に作られた防火壁のことですが、『うだつが上がらない』という言葉の元になったものだとか。お金に余裕のある人たちが隣家からの火事を防ぐために作られたといわれていますが、後に裕福さを示す装飾としての意味合いが強くなりました。

うだつにはさまざまなデザインがあり、鬼瓦のあるもの、ないものや、より装飾性の高い明治初期に作られた豪華なものなど、一つひとつの違いを楽しんで見てみてください。

美濃和紙あかりアート館

『モネの池』から南へ向かって、車で約45分の場所にある『美濃和紙あかりアート館』。うだつの上がる町並みからは歩いて3分ほどなので、どちらも立ち寄るのがおすすめです。

営業時間は、4月〜9月は9時〜16時30分、10月〜3月は9時〜16時。料金は、大人(高校生以上)200円です。定休日は火曜日ですが、祝日の翌日や年末年始は休館となるので注意してください。

1階には無料休憩所と美濃和紙のあかりアート製品の販売ショップがあり、2階には毎年秋に開催される『美濃和紙あかりアート展』の入賞作品が展示されています。

紙で作られているとは思えない素晴らしい作品と、柔らかな光に包まれて心穏やかに過ごせることでしょう。

和紙産業で栄えてきた美濃市が誇る本美濃紙の手すき技術は、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されるほど。本場の美濃和紙をぜひ目にしてみてください。

『モネの池』を訪れてみよう!

この記事では、岐阜県関市の名もなき池、通称『モネの池』についてご紹介しました。観光用ではなく、農業用に造られた池がこれほど有名になるとは驚きです。一度訪れてみて、クロード・モネの『睡蓮』との対比を楽しんでみてください。

※2024年5月現在の情報です。公開から時間が経っている場合は、一部情報が変更されている可能性があります。ご了承ください。


[文・構成/grape編集部]

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