漂白剤を使うなら注意して! 意外なトラブルに「それは盲点」「知れてよかった」
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- 出典
- 花王
塩素漂白OKの衣類を実際に漂白してみたら、襟元や袖口がピンクに染まってしまうことがあります。
「真っ白になるはずが…一体なぜ」と慌ててしまう人も多いでしょう。
衣料用洗剤や塩素系漂白剤の製造販売元でもある花王株式会社(以下、花王)の公式サイトから、ピンク色になってしまう理由と対処法を紹介します。
原因は『日焼け止め』
花王の公式サイトでは、製品Q&Aの1つとして、塩素系漂白剤によって襟や袖口がピンクに着色された事例を取り上げています。うっすらではなく、かなり濃いピンクが出るケースもあり、原因が分からないまま戸惑うケースも多いでしょう。
漂白剤で衣類がピンク色になる理由について、花王は公式サイトで以下のように説明しています。
日焼け止めの中には、塩素系成分と反応し、鮮やかな赤色へと変化する成分を使った製品があります。
首や腕に塗った日焼け止めが、知らないうちに衣類に付着してしまうのはよくあること。気付かないまま塩素系漂白剤を使うと、このような事態に陥ってしまいます。
なお、酸素系タイプの漂白剤を選べば、日焼け止めによる変色トラブルは発生しません。
日頃から日焼け止めを使っているのなら、いつどこで日焼け止めが付着しているか分からないもの。白物の衣類であっても、念のため酸素系漂白剤を使用するのもよいでしょう。
ピンクに変色した衣類は復活可能
※写真はイメージ
日焼け止めの影響で派手に変色してしまった衣類も、すぐに諦める必要はありません。変色しているのは、あくまでも繊維に染み込んだ日焼け止め成分です。ていねいなお手入れで日焼け止め成分をきれいに落とせれば、もとの真っ白な状態に戻ります。
花王によると、洗浄力の高い濃縮タイプの液体洗剤で日焼け止めを落とすといいのだそう。
液体洗剤を変色部分に直接塗布し、5~15分置いておきましょう。生地を傷めないよう注意しながら揉み洗いをして、よくすすげばOKです。
一度ではきれいに落としきれないこともありますが、これは日焼け止めが汗や皮脂で簡単には落ちないように作られているためです。油にも水にも強い汚れなので、同じ手順を何度か繰り返して少しずつ確実に落としていきましょう。
汚れの特性を理解して、適切なアプローチができるとよいですね。
[文・構成/grape編集部]