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卵の保管 上向き?下向き? 日本卵業協会の情報に「なるほど!」

By - COLLY  公開:  更新:

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卵のパック

※写真はイメージ

パック入り、産みたてのばら売りと、卵の購入スタイルはさまざまですが、保存する際には『卵の向き』に気を配らなければいけません。

卵をおいしくいただくためには、どのような向きで保存すればよいのでしょうか。

卵の保存はとがったほうを『下向き』に!

卵の保存について公式サイトで回答しているのは、良質な鶏卵を取り扱うために活動している一般社団法人・日本卵業協会(以下、日本卵業協会)です。

卵を保存する時には、『とがったほう』を下にするとよいのだそう。ただ、その理由が気になりますよね。「なぜとがったほうを下にするのか」という質問に、日本卵業協会は以下のように回答していました。

とがった方(鋭部)を下にして保存する理由は2つあります。1つは丸い方(鈍部)よりも鋭部の方が卵殻の強度があること、(卵は通常鋭部から産み落とされますのでこの為強いのかも知れません)。

もう1つは鈍部には「気室」があり、こちらを下にすると卵黄と気室内の空気が触れ易くなって細菌が入り込む可能性が高くなるからです。

日本卵業協会 ーより引用

強度に関係しているほか、衛生面でも重要な理由があったようです。

このような理由を知り、「なるほど…」と呟きながら冷蔵庫の卵の向きを確認しに行った人もいるかもしれませんね。

卵の『気室』はどんな仕組み?

卵

※写真はイメージ

日本卵業協会の回答にあった『気室』という単語を聞き慣れていない人も多いかもしれません。

卵の気室とは、日本卵業協会の回答にあった通り、卵の鈍部(広いお尻側)にあるものです。

例えば、購入してから少し日にちが過ぎた卵をゆで卵にした時、割ったらお尻部分に空間ができていたことはありませんか。この空間が『気室』で、鶏卵以外の鳥類の卵や爬虫類の卵にもあるそうです。

殻には無数の小さな穴が空いており、白身が蒸発したり酸素を取り入れたりします。この時、卵内部の水分や白身が蒸発してできるのが気室です。孵化する前のヒナはこの気室を使って呼吸をするそうですよ。

気室は卵が古くなればなるほど大きくなる傾向があり、そのため、購入から時間の経った卵をゆでると大きめの気室ができる仕組みです。

卵自体が腐っていなければ、多少古い卵でも食べて問題ありませんが、大きな気室のゆで卵に当たったら、「この卵、古かったのか」という判断材料になりそうですね。

なお、ゆで卵を作る時、気室あたりに安全ピンや画鋲などで小さな穴を開けるのもおすすめです。殻にヒビが入りにくくなり、むきやすくなるそうです。安全ピンや画鋲のほか、専用の穴開けグッズもあるため、興味がある人は探してみてください。

卵の保存の向きや気室の存在など、知っているようで知らなかった卵のあれこれに驚いている人もいるかもしれません。これから卵を買う時には、パックに並べられている卵の向きを確認してみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

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出典
日本卵業協会

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