プラスチック製のハンガーや物干し、なんで臭くなる? 老舗メーカーに原因を聞いた
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洗濯したてなのに臭う服 対処法に「簡単すぎ」「目からウロコ」ニオイの付いた衣類やタオルは「使いたくない」と感じますが、捨てるわけにもいきません。洗濯物が臭くなるのには理由があります。繰り返さないために原因を突き止め、いざという時の対処法もマスターしておきましょう。

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- 取材協力
- ニシダ株式会社
プラスチック製のハンガーや物干しから、『変な臭い』が漂ってきたことはありませんか。
特に長い期間使用しているものから臭うことが多いのですが、原因はなんなのか気になりますよね。
ランドリー製品の老舗メーカーである、ニシダ株式会社(以下、Nishida)に、臭いの原因や対策を聞いてみました。
ハンガーや物干しが臭う原因
プラスチック製のハンガーや物干しが臭くなる理由を聞いたところ、このような回答がありました。
ほとんどの洗濯ハンガーは、ポリプロピレンという素材で作られています。
このポリプロピレンは、長期間にわたって使用していると、紫外線や空気中の化学物質で劣化します。
ポリプロピレンが劣化すると、含まれている化学物質が腐食し、これが臭いの原因となります。
また、一部のプラスチック製品は、製造時に使用される添加物や染料が原因となり、臭いを発することもあります。
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では、臭いの発生を防ぐことはできるのでしょうか。同じくNishidaによると、以下の回答がありました。
適切に保管しないと、空気中の化学物質や湿気にさらされ、臭いが発生します。
しかし、洗濯ハンガーなどは基本的に外で使うものを想定しており、紫外線や空気中の化学物質による劣化を防ぐことは難しいです。
ただし、以下のような対策もあるとのこと。
使用後に室内で保管するなどで、プラスチックが劣化するのを遅らせることは可能です。
また、ステンレスやスチール製など、プラスチック以外の素材をお使いいただくことも対策の1つです。
プラスチック製のハンガーや物干しは、素材の特性や使用する環境上、臭いの発生や劣化を避けることはできないようです。
ただし、外に出しっぱなしにするのを避けたり、劣化しにくい素材の製品を選んだりと、気持ちよく使うための対策はあるとのこと。
ハンガーや物干しの臭いが気になる人は、Nishidaのアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか。
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[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]