ジャガイモはどう保存する? コツと期間の目安を解説
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カレーや煮物料理に欠かせない『ジャガイモ』。
比較的長持ちする野菜ですが、「具体的にどれくらい保存できるのか」「おいしさを保つにはどうしたらいいのか」と気になったことはありませんか。
本記事では、ジャガイモをおいしく保存するコツや手順を紹介します。
ジャガイモの保存のポイントは『温度』と『湿度』と『光』
※写真はイメージ
ジャガイモを保存する際は、保存する場所の温度や湿度、光への配慮が必要です。
ジャガイモの保存に適した温度は5〜7℃。温度が高い場所にジャガイモを置いておくと、腐る可能性があるだけではなく芽が出やすくなってしまいます。
逆に温度が低すぎると、低温障害を起こして赤やピンクに変色しする可能性も。低温障害を起こしたとしても問題なく食べられますが、見た目が悪くなるのに加え風味が落ちてしまうため、注意が必要です。
またジャガイモの保存に適した湿度は60〜70%。湿度が低いと乾燥の原因になり、高すぎると腐りやすくなってしまいます。
太陽や蛍光灯などの、『光』全般に当たらないようにすることも大切です。ジャガイモが光に当たると、『ソラニン』や『チャコニン』といった毒素が作られてしまいます。
これらの毒素が作られたジャガイモを食べると、嘔吐や下痢などの食中毒の症状を引き起こす可能性があるため、非常に危険です。
夏場以外は『常温保存』
ジャガイモは、気温が高くなる夏場以外は常温保存がおすすめ。キッチン下の収納やパントリーなどの、光が当たらない冷暗所で保存しましょう。
スーパーで購入したジャガイモを、袋から出さずに保存する人も多いはず。しかし袋のまま保存していると、袋内の湿度が高くなって傷みやすくなるため避けてください。
袋から出したジャガイモを新聞紙で1つずつ包めば、適度な湿度を保ちつつ光からも守れます。
常温保存している間は新聞紙の状態を定期的に確認し、湿っている場合は新しいものに交換しましょう。
この手順で常温保存すれば、2〜3か月おいしさを保てます。
ただし、普通のジャガイモと比べて水分量が多い新じゃがは、長期保存に向いていません。1〜2週間を目安に食べ切るよう心がけてください。
カットしたジャガイモや夏場の保存は野菜室で『冷蔵』
カットして使い切れなかったジャガイモは冷蔵保存が適しています。この時、ジャガイモが乾燥しないようひと工夫加えて保存するのがポイントです。
カットしたジャガイモは、水にさらしてから保存容器に入れます。ジャガイモが浸る量の水を加え、ふたを閉めて冷蔵庫に入れてください。
なお、カットしたジャガイモはあまり日持ちしません。2〜3日を目安に使い切るようにしましょう。
また、高温多湿の夏場の場合も冷蔵保存が最適です。夏場にジャガイモを常温保存すると、芽が出たり傷んだりしやすくなってしまいます。野菜室での冷蔵保存で適温適湿を保ちましょう。
冷蔵庫の野菜室以外の場所は温度が低く、ジャガイモが低温障害を起こす可能性があるので避けてください。
冷蔵保存の方法
新聞紙に包んだジャガイモをポリ袋に入れます。湿気がこもるのを防ぐため、口は緩く閉めておきましょう。
この方法であれば約1〜2か月の保存が可能です。
なお、リンゴから発生する『エチレンガス』には、萌芽を抑制する効果があります。ジャガイモから芽が出るのを抑えたければ、リンゴと一緒に保存してみましょう。
ジャガイモは『冷凍』も可能
ジャガイモは可食部の約8割が水分。冷凍した後に解凍すると水分が抜け、食感や風味が変わってしまうのが難点です。そのため「冷凍保存には向かない」と思っている人も多いでしょう。
しかし保存の仕方や冷凍後の調理の仕方次第では、食感や風味の変化をあまり気にせず、冷凍したジャガイモを食べられます。
ゆでたジャガイモを小分けにして冷凍
ゆでたジャガイモを冷凍する場合は、食感が気になりにくい『マッシュポテト』にするのがおすすめです。
加熱したジャガイモを潰し、粗熱を取ってからラップに包んで冷凍庫に入れてください。
日持ちさせるには、具材を加えないことがポイントです。冷凍で2〜3週間保存できます。
解凍は、電子レンジでの加熱がおすすめです。自然解凍すると水っぽく食感がボソボソになってしまうので避けましょう。
使いやすい形にカットして生のまま冷凍
生のまま冷凍することも可能です。調理に使いやすい形になるべく小さくカットしましょう。こうすることで食感の変化を抑えられる上に、調理する際の下処理の工程を省けて時短になります。
冷凍する際は、まず変色を防ぐためにジャガイモを水にさらしてアクを抜きましょう。その後水気をしっかり取ってから保存袋に入れて冷凍してください。
ジャガイモを長持ちさせるには、温度変化の少ない冷凍庫の奥に入れておくことも意識しましょう。この方法なら約1か月の保存が可能です。
冷凍した生のジャガイモは、解凍せずにそのまま調理に使うことで食感の変化が起こりにくくなります。
ジャガイモが劣化しているサイン
※写真はイメージ
ジャガイモは比較的長い間保存が可能な野菜です。しかし食べる前に、以下のような状態になっていないか、ジャガイモをしっかり確認しましょう。
表面に白いフワフワとした綿が出ている
フワフワとした白い綿のようなものが現れているジャガイモは、カビが生えている状態です。
ジャガイモの表面をよく洗いカットし、中身の色や固さなどしっかりチェックしてください。異常がなければ食べられる可能性が高いですが、少しでも異変がある場合は食べずに破棄しましょう。
ジャガイモが緑に変色している
緑に変色しているジャガイモは、ソラニンやチャコニンなどの毒素が増えている証拠です。加熱調理しても毒素は減りません。
緑の部分を分厚く剥くなどして、しっかり取り除いてから調理しましょう。ただし、ジャガイモ全体が変色していたり味に違和感があったりする時は、食べるのを避けて処分してください。
表面に傷が付いている
表面に傷が付いたジャガイモにも要注意!ジャガイモは傷が付いたところからも、ソラニンやチャコニンなどの毒素を作り出します。食中毒を防ぐためにも、ジャガイモの表面に傷がないかどうかもしっかりチェックしましょう。
またジャガイモに傷が付かないよう、取り扱いにも十分注意してください。
触感が柔らかい
触って柔らかいジャガイモは、中の水分が奪われて乾燥している状態です。少し柔らかいくらいであれば食べられますが、ブヨブヨとかなり柔らかいと、傷んでいる可能性があります。
使わずにそのまま処分してください。
茶色い液体が出ている
茶色い液体が出ているジャガイモも、すでに腐敗しています。腐敗が進んでしまうと、液体が出るだけではなくヌルヌルとした触感に。食べずに破棄してください。
ジャガイモに芽が出ている場合は…
ジャガイモの芽そのものにはメラニンやチャコニンが含まれていますが、芽が出ているからといってジャガイモが食べられないわけではありません。
食べる時は、芽やその周辺、緑に変色した部分をしっかり取り除いた上で調理しましょう。
芽が出ているジャガイモの処理方法は以下のポイントを参考にしてください。
・ジャガイモの芽を根本からえぐり取る。
・芽が長く伸びている場合は、先に芽を折る。
・芽の周りにある皮も含めて取り除く。
・皮が緑色の部分は1㎜を目安に分厚めに剥く。
正しい保存方法で、ジャガイモのおいしさと安全性をキープ!
※写真はイメージ
ジャガイモは、適切に保存すれば長持ちする野菜です。常温・冷蔵・冷凍どの保存方法を選択する場合でも、温度や湿度を意識しましょう。
ジャガイモをおいしく安全に食べるためには、正しく保存するのに加えて、ジャガイモの状態に変化がないかも確認する必要があります。
本記事で紹介した内容を参考に、ジャガイモを正しく取り扱い、できるだけ長い期間おいしさをキープしてくださいね。
[文・構成/grape編集部]