分離した生クリームは元に戻る? 正解に「なるほど」「諦めなくていいんだ」
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- 出典
- タカナシ
生クリームを泡立てていくと、徐々にとろっとした質感になります。ツノが立つほどしっかりしてきたら、ケーキやお菓子のデコレーションにも使えるでしょう。
しかし、混ぜすぎは禁物。過剰に泡立てると生クリームが分離し、ボソボソの食感になってしまいます。
特にお菓子作り初心者の場合は、「どの状態で止めればいいのか分からず、混ぜすぎてしまった…」というケースに陥りがちです。
生クリームが分離したらどうすればよいのか、乳製品メーカーであるタカナシ乳業株式会社(以下、タカナシ)ウェブサイトから解説します。
分離した生クリームは元に戻せない?
生クリームをホイップしすぎて分離しまった時、「なんとか元の状態に戻したい…」と思う人も多いでしょう。「もう一度冷やしたり、さらに生クリームを加えたりすれば、どうにかなるのでは…」と考えがちです。
しかし、タカナシ以下のように伝えています。
そもそも『泡立てる』とは、クリーム中に含まれる脂肪分同士をつなげ、間に空気を含ませる作業のこと。サラサラしていた生クリームが、混ぜることで徐々に固まってくるのはこのためです。
空気をうまく含ませられれば、ふんわり滑らかな質感に仕上がるでしょう。
この状態を超えてさらに混ぜすぎると、生クリームは水分と固形物に完全に分離し始めます。この状態から何をしても、結び付いた脂肪分同士を離すことはできません。
クリームをホイップしすぎて分離させてしまう工程は、生クリームを振って手作りバターを作る工程とほぼ同じです。ホイップクリームとしての利用はあきらめて、バターとして活用してみてください。
手作りバターはどれくらい日持ちする?
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ホイップクリームではなくバターとして活用する場合、気になるのが「いつ頃までに食べ切るべきなのか」という点です。タカナシは『できるだけ早く』と伝えていますが、冷蔵庫で保存したうえで1~2日中を目安にしてください。
手作りバターを市販品と比較してみると、前者のほうが水分が多く柔らかいことに気付くでしょう。実はこの水分こそが、バターが傷む原因です。
「バターにしてもすぐに使う予定がない」という場合は、冷凍保存を検討してみてください。
生クリームからできた固形物を取り出し、ヘラなどで練ってさらに水分を取り除いてバターの状態にしましょう。ラップで包み、薄い板状で冷凍すれば、簡単にカットできます。使いたい時に使いたい分だけ手軽に用意できるでしょう。
分離してしまった生クリームは、残念ながら元のなめらかな状態には戻せません。早めに気持ちを切り替えてバターとしての再利用を検討しましょう。ホイップクリームを作りたい時には、泡立てすぎに注意してくださいね。
[文・構成/grape編集部]