インクが出ない時、ペンを振った方がいい? 文房具の専門団体に聞いた!
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ボールペンを使っていて、書き味が悪くなったことはありませんか。
インクがまだあるのが見えているのに、「なぜかインクが出ない…」となった時、思わずペンを振る人もいるかもしれません。
ペンを振ったらインクが再び出るのか、日本筆記具工業会に聞いてみました。
日本筆記具工業会は、三菱鉛筆株式会社、株式会社パイロットコーポレーション、ゼブラ株式会社、ぺんてる株式会社、株式会社トンボ鉛筆など、日本の大手筆記具メーカーが多数加入する団体。
日本の筆記具は世界的に高品質で評価が高く、日本筆記具工業会は、書く文化と技術の橋渡しを担う存在です。
インクが出ない時の対処法は…
日本筆記具工業会によると「書けなくなったボールペンを復活させる方法はありません」とのこと。
インクが出ないからといって、ペン先を火であぶったり、お湯に浸けたり、強く振ったりはしないでください。
上記以外にも温めたり、衝撃を加えたりしても書けるようにはなりません。
逆にそのことにより軸が曲がったり、インキが漏れたりなど、思わぬ不具合を引き起こすことになりますので、おやめください。
「今までインクが出なくなったら振っていた…」という人は、インクが漏れることで服などが汚れる恐れがあります。
残念ですが、余計な刺激を与えずに、速やかに破棄したほうがよいでしょう。
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ちなみに、なぜ書き味を戻す方法がないのか理由を聞いたところ、「インクが出なくなったとひと口でいっても、実はその理由は多岐にわたると考えられるから」とのこと。
例えば、ペン先を上に向けて書いて空気が入ると、書けなくなる原因になります。ただし、原因を特定できたとしても、再び書けるようにするのは至難の業だそうです。
書けなくなったボールペンは復活させようと考えず、新しいものを購入したほうがコスト的にも合理的といえるかもしれませんね。
適切なペンの保管場所は?
購入したペンを長く使うためには、適切な保管場所に置くことも大事だといいます。購入後は以下の点に注意してください。
・直射日光が当たる車内やストーブのそばなど、高温になる場所には置かない。軸が変形したり、インキ漏れなどが発生したりする場合がある。
・長期間保管するとインキの溶剤が蒸発し、書けなくなる場合がある。購入後は1~2年を目安に使い切るようにする。
保管に注意して、インクの不具合を防いでいきましょう。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]